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第6話-[俺]to[私]は、[勇者]と、[サポート]やるからね!

ウィンの今現在の心境を模索してみるとこうだ。




(あぶねーよ!マジで!バレるとこだったー、潤自身がそういった方面に疎くてよかったー。セーフ、セーフ!)




潤自身に勘付かれるのも時間の問題かもしれない。




ウィンの心の声は続いていく。




(でもやべーよなー、後で聞くとか言ってきたよな潤の奴!下手したら勘付かれるかも?


その前の会話でもボロ出したわー、私。脳内会話の件、マジどうすんのって話!)




そう自分自身の心の声と対話するように、そしてその自分自身の心を潤自身に悟られない様にと、ウィンは平静を装って話を続ける。




[そ、そうだな..それがいいと思うぞ。]




まだ心の動揺を隠せない自分が居る。




潤もおそらく端から、そういった[感情]をウィンが自分に対して持ってる訳が無いと感じているのか、それともただそういった方面に鈍感なだけなのか分からないが、少なくとも今の段階では気づいてはいないようであっ


た。




[後は、もうねーの?能力とか?]




潤は、話を続ける。 




[そうだな、まだあるが、私自身の他の能力に関しては、お前が異世界で旅をしている最中にでしか発動できないのだ。]




[ふーん?具体的に教えてよ。]




潤は、ぼーっとした口調で言う。




[全て知ってしまってはつまらないではないか。後で知る楽しみが減ってしまうような。]




[ふーん、そんなもんかなー?]




潤は、またも気のないような口ぶりでいう。




[そんなものだ。そんな事を気にするより、自分自身の置かれた状況を気にする事だな]




至極真っ当な意見を言い放つウィンであった。




潤は、その言葉に賛成するように頷いた。




[まあ、いいや。後は何か俺に話す事ない?]




[そうだな。今時点では、もう出尽くしたな。]




そうウィンが告げる。




[今現在は、潤に言う事は無いが、先程も、言った通り、あちらの異世界に着いた後、思念を私がお前に飛ばす。]




[あ!言い忘れていたが、脳内会話は5分が限界なんだ。その後、1時間以上時間を空けなくてはならない。]




一番大切な事を言い忘れていたウィンであった。




[短っ!それ先に言えよな一番大事だろ!しかもなんだよー、1時間空けるってどんだけ空白時間長いんだよ。ツッコミどころ多すぎだろ。]




これに関しては、潤の方に軍配が上がる。




[うるさいっ!うるさいっ!私だって忘れてしまう時だってあるわ!そんなに完璧超人じゃないわ!]




もはやキャラ崩壊とも言えるような、口調の変わりようである。




[びくったー、そんな口調で話す時あるんだな、ウィン。まあ、いいよ。分かったよ。]




そういって、潤は会話を締めくくる。




だが、ウィンの頭の中は、それどころでは無い。今の会話の中にとても自分自身にとって大事な単語が入っていたからだ。




ウィンは、またも心の中を模索する。




(えー!マジ?潤の奴、私の事名前で今呼んだよね!これってもしかしてそういう意味かな?それともたまたま?)




ほとんど自分にいいように、解釈しているような気がするが、ある意味こちらの方が生きやすいかもしれない。




[こほんっ!ま、まあそういう訳で潤、今現在、お前に話す内容は出尽くした訳だが、何か聞いておく事はないか?]




[まあ、ないかなー]




潤が適当な声色で告げる。




[ないんかいっ!]




ウィンの鋭いツッコミが入る。




[何か無いの!何か?ほら、他の仲間が私みたいな美人だったらどうしよーっとかさ。]




またもキャラ崩壊である。




[無いかなー、つーかそんなん、またあっちに行ってから、(ウィン)の能力で話すからいいかなー]




潤は、淡々と話していく。




[ そ、それなら仕方ないな。ま、まあお前がそう言うなら無理強いはしない。ただ、これだけは覚えていてくれ。私はお前の(味方)だ]




そうウィンが、言い放つと同時に、彼女の手の平に、紋章のようなものが浮かび上がる。それを地面に放つと、床に大きな魔法陣が完成した。




[ ふう。何とか完成したな。さあ、この魔法陣の中心に立ち、深く目を瞑ってみろ。]




[すぐさま、別次元へワープできるはずだ]




そう言うと、ウィンは潤の背中を押した。




[ 分かったから!押すなって。自分で行けるよ。]




潤は、歩みを進める。




[困った時は、念じろ。5分間だけだが付き合うことは出来る]




[ めっちゃツッコミどころだよなそれ]




[.....]




ウィンは沈黙を保ち、魔法に集中している。




[よしっ!では行くぞ!はあっ!]




ウィンの掛け声とほぼ同時くらいに潤の姿は消えた。




[ ふう。何とか成功したようだな。まあ、あいつ自身も、それなりにしっかりしてる部分もあるようだから、そこまで心配はしてないが、定期的に脳内会話はしたほうがいいな。]




そう言い残すと、ウィンはヒールの足音を響かせながら、自室へと姿を消していった。




その頃、異世界の頂点に君臨する魔王城の中で、魔王様と、家来達が何やら話し合いをしていた。




[くっくっく![ウィン]の奴め、今回も[勇者]を現代から転生させてきよったわ笑]




魔王が笑いながら話す。




それに続いて、従者のモンスター達が話し始めた。




[いやー!魔王様の力は半端ないですねー、まさか、水晶玉で世界が見えてしまうんですから。]




従者のデーモンが言う。




[3年前も同じように我に[勇者]が立ち向かって来たが、第2形態[ネタバレ]になるまでもなく葬り去ってやったわ。]




魔王は、満足げに告げる。




[もしかしたら、私達が出るまでもないかもしれないわね。]




魔王の側近であるハイマジシャンが言う。




[まあ、今はその[勇者]のお手並み拝見といこうではないか、はーはっはっは]




魔王が高らかに笑いながら話す。




[ハイマジシャンよ、お前は確か自分自身より下等なモンスターを作れるのであったな?]




魔王がハイマジシャンに言う。




[はい。私の知識内にあるモンスターでしたら。何なりとお申し付けくださいまし]




[ならば、その多田潤とかいう[勇者]が降りたつ、最初の街に[スライム]等弱小モンスターを配置せよ]




[まあ、現代の人間ごときでは、[スライム]に殺されるのが関の山であろうがな。]




魔王は、笑いをこらえながら告げる。




[はっ!では直ちに術式を展開させます。]




そうして、ハイマジシャンは、魔法を唱える準備に移った。




おそらく、ハイマジシャン自身、魔王よりかは知能は低いが、他の種族よりかは数倍以上知性を持ち合わせていると思われる。




[ふん!これから楽しみになるな。せいぜい足掻くがいい!勇者[多田潤]!]




[無事我が城まで辿り着けたとき、相手をしてやろう。辿り着けたらの話だがな、はーっはっはっは!]




魔王の笑い声は、一晩中場内に響き続けた。





次回へ続くにゃ!





















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