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初めの解決?

 「残念ながら、死んでしまった貴方に今一度の転生を授けましょう。幸い貴方は強い魂の力を持っています。まさに勇者と呼ぶにふさわしい力が。その力を持って、世界を救って欲しいのです」



 「僕に……僕にそんな力が……」


 ねーよ、と私は内心で呟く。

 僕のこの手に隠された力がー的な感じでわなわなと震えながら自分の両手を見つめている阿呆……もとい今回の勇者クンですが、魂の力なんていう不思議パワーの持ち合わせは欠片もありません。

 選ばれた理由も特にはありません。

 取りあえず、死んでて若くてちょっと頭が足りなくて、そこそこ顔の造詣が良いと言う選定基準でもって、100個程ピックアップしてみた魂のうちの一つです。

 若くて、と言うのは転生させた先でそれなりに活発に動いてもらわなくてはならないからです。

 なおかつ、その世界で知り合いを作ったり恋人を作ったり、子供を作ったりと色々してもらわなくてはならないのです。

 


 「今、貴方が赴こうとしている世界は、邪悪な魔王の影に怯え、苦しんでいます。人々の苦悩を晴らし、世界に再び光を取り戻す為に、今貴方の力が必要なのです」


「そうですか。で、なんで自分の世界で勇者が生まれてないんですか?」


「ナッ!?」


「な?」


「ナッツ!」


「・・・・。」

「・・・・・・・。」


と、唐突すぎて変なこと言っちゃいました。召喚のテンプレの雰囲気ご台無しです。いえ、それよりも、何やら気づいた様子です。早いとこ、記憶を改竄しちゃいましょう。





「って、考えたろ?」


ゾクッーー


「はて?何のことですか?それよりも、ステータスなどの強化を行います。‥…『侵食開始』」




これで、憂いを無くしてさっさと手駒にしちゃいましょう。




「はぁ〜めんどい、アクティベート、抵抗レジスト



<○>





また、召喚されてしまった。


今度はやけにテンプレ雰囲気醸し出した女神が出迎えてくれた。


はっきり言って胡散臭い。


だって、今時テンプレでお迎えする神は疑えと言ってるようなもんだし、やりたいのは分かるが配慮を優先すべきだろ、と思う。



『オンライン、抵抗レジスト、起動します。』


『続けて、侵食元の逆算を開始、成功しました。』

 

『続けて、データを本部に送ります。ーーーーーーーーー 指令コード《ジェノサイド》、速やかに排除せよ。』



はぁ〜〜、めんどくさいから、一撃で終わらす!

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