表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
舞姫恋物語  作者: 咲倉 未来
水の乙女と水棲馬
1/56

アートゥ国 童話「はじまりの王様」より

アップする内容間違えて修正しました。


 小さなオアシスが枯れ果てて、そこに住む家族は命の源を失った。男は父を亡くし、母を亡くし、今日妻を看取って項垂(うなだ)れた。


 絶望の淵に立つ男を見つけた水棲馬(ケルピー)が、面白がって男に取り引きを持ちかける。

 男の最後の家族である娘を欲したのだ。男は娘を易々(やすやす)と差し出した。慌てた水棲馬(ケルピー)は代わりにオアシスを渡そうとしたが男はそれを断った。


「この絶望が再び起きる程度の幸運なら、授かるだけ無駄と言うものです。それより娘に生きる希望を授けて頂きありがとうございました。これで心置きなく旅立つことができます」


 深々と頭を下げた男の言葉に水棲馬(ケルピー)短慮(たんりょ)を恥じた。そして望む限りの水源を与え続けることを約束する。

 男はもう一度立ち上がり、その(かたわら)水棲馬(ケルピー)は娘を愛して幸せに暮らしたのだった。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ