ヤマト
目を開けると横に木刀が落ちていた。
(たしか進化とか言ってたな)
俺が木刀を握ると意識を失う前に言われた言葉が再び頭に響いた。
「進化」
そういうと木刀が青白く光り姿を変えた。
(進化に成功しました。木刀から太刀に進化しました)
「た、太刀?聞いたことない武器だな」
その武器を手に取ると力がみなぎってきた。
(太刀の説明は必要ですか?)
「頼む」
(太刀は広い範囲に攻撃を可能とする武器です。刀とは剣とは違いいくつか使い方があります。)
「まだ進化できるのかな」
(進化は可能です)
「そう言えばさっきから誰なの?」
(私は太刀の中に宿る魂、名をヤマトと言います)
「ヤマトさん?この武器もしかして珍しかったり」
(ええ、それはもう夢幻級(ファンタジー級)なみに)
「俺そんなもの作っちゃったの?」
(はい!ちなみに私太刀ですけど人間の姿にも慣れちゃうんですよ)
そう言って太刀は女の人へとなった。
長く伸ばした赤い髪につややかな肌、ピンク色の唇そしてスラっと引き締まったからだに出るところは出ているからだ。そして服は東極国にある袴を着ていた。
「初めましてご主人様」
「は、初めまして」
「これからよろしくお願いします。」
「いいえ、こちらこそ」
「ヤマトって固有スキルみたいなのあるの?」
「一応あるにはありますよ!見ます?見ますよね?」
「う、うん」
「ステータスオープン」
太刀 ヤマト
攻撃力+100
素早さ+100
固有スキル(使用者に加え魂に認められたものだけにのみ発動)
刀術Lv10
縮地Lv10
加護
刀神の加護
「なんだこのステータス」
うん。これしかないよね
「えへへ、照れますね」
「刀神の加護?」
「簡単に言うと刀の神様に貰えたんですよ!凄いんですよ!これ」
「おぉ!なんかすごいの作っちゃった」