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マレビトと楔の杖  作者: 三本川 岸郎
6/16

6. 発露

 晩秋の空の下、街へとつながる旧街道に入る村の出入り口で、季節外れに大量の汗を垂れながして何かを探し回る男がいる。俺だ。

 先ほど置いていった背嚢を、気づけば無くしてしまっていた。それを知るはずの老人の姿もいつの間にか消えてしまっている。彼がさっきまで座り込でいた場所には、尻を載せていたゴザのみが残されていた。俺が投げ捨てた場所はあのあたりだったはずだ。もしかしたら近くへ彼は退かしてしまったのかと思い、早足でその周囲を探し回るものの、影すら見えない。

 確か中身が一部、放り投げたときに零れていたように覚えている。下草の近くまで視線を下ろして見て回っても、紙の一片とて落ちてはいなかった。爺さんが持って行ってしまったのだろうか、または尻の下にでも投げ込んだのか。

 ゴザの敷いてある場所まで向かい、それを指先で持ち上げてみる。だが、その下にあるのは周囲と変わらず雑草のみであった。

 ふと気づいたが、摘まんでいる敷物は妙に重い。掌で触れてみると、どうやらびっしょりと濡れていることがわかった。雨が降ったのは昨晩のこと、彼がさっきまで座っていたわけだから、これほど湿っているのは不思議なことだ。いなくなるならば囲いにでも干しておけばよかろうに。

 囲いの端の雑木林の周囲まで行ってみる。藪の中にも入ってみたが、それらしいものはない。下唇をきゅうと噛む。

 

 疑っているわけではないが、聞くしかないか。背後から冷ややかな目で見ていた男たちへ、

「ここにいつもいて網を直している、爺さんを知らないか。俺はさっきまでここにいた。そして、ここに書類の入った背嚢を置いていったんだ。麹屋の子が血相を変えて飛び込んできたから、彼を連れていくためにそれを下ろして、あの子を家まで背負っていったんだよ」男たちは顔を見合わせ、こっちへ怪訝な顔を向けて言った。


「誰だ。ここで番人じみた真似をしている爺さんなんて、いない。誰かと間違えたんじゃないのか」

「何を言ってる。ここにゴザが敷いてあるだろ。少なくとも、昨日の昼からずっと座り込んでいたと彼は言ってたぞ」俺の耳はおかしくなったのか。彼らは、何を言っている。男たちは顔を見合わせたあと、ため息をついてこう答えた。

「俺はこの辺りで畑をやってるが、こんな山側まで網をわざわざ持ってきて直す漁民なんて見たことがないよ」「あんたが見たことがないだけかもしれないだろう」急いだせいで怒気を含んだ返答をしてしまった。

農夫は目をひそめて、「この小さな村だ。そんな妙なことをする奴がいるとして、誰かの目に留まればすぐ噂になるよ。まさか、よそ者のあんただけが知ってる人物がこの村の中にいて、それを昨日自分だけが見た、そう言うのかい?」そう話した。


 口の中がカラカラに渇き、足の力が抜ける。こんなことがあるなんて。畜生。まともな言葉を言い返せない。

 料理夫は揃えて言う。「もしかして、あんたその爺さんが身分証を盗んだ、だから持っていない。そういうのか」感情のない声で、今の俺が言わんとしようとしていることを、彼は代弁した。


「そういうわけじゃない。ただ、俺は確かに村内からここまで来て、それからここに荷物を置いた。そして子供を村まで連れて行った。それだけだよ。子供を連れてきてくれ。彼は見ていたから、どこに置いたのか話してくれるはずだ」農夫はズイと足を一歩こちらに進めてきた。その眼には確かに疑いが混じっていた。

「彼をあんたに会わせるわけにはいかない」だよな。


「そうだ、連絡員だよ。彼がこの村に来ているのは知っているだろう?先行して、昨日からここに来ていたんだ。彼に聞けば俺が何者かわかる」

 しまった。語るに落ちたりとはこのことだ。さっきから、俺は俺の知っている範囲のことしか話せていない。連絡員と会い話したのは俺だけだし、そもそも彼もまた部外者だ。両人ともに容疑者であるのに、その一方に自分の身分を証明してもらおうだなんて。

 

「すまないが、村長のところへ戻ってもらう」力強く歩を進め、彼はごつごつとした手で俺の上腕をつかんだ。抵抗は今やただの言い訳にしかならない。糞、今日何回目かの悪態を付く。

 もう一方の男は、目を丸くしてその様子を見つめている。どうしてこうなった。


 連れていかれようとしたさなか、山道から息を切らせて男が走ってきた。さっき、警官を呼びに行った若い衆だ。早い。まだ向かってから1時間ほどしか経っていないだろう。彼は勢いよく叫んだ

「道が!ふさがってる!木がそこいら中一面、一杯に倒されてるんだ。これじゃあ山の中を抜けていくしかねえ」

 全員の様子が一致する。絶句し、顔を強張らせた。

 

 

 農夫は信じたくないような顔をして、それから俺から手を離した。確認に向かう、行くぞと号令を取る。「あんたも来い」首を縦に振って、その後ろに付いていくことにした。走ってきた若者は、村長へ伝えに行くために村内へ向かって駆けていった。

 足早に緩やかな山道を上がっていく。道のわきには、昨日まではなかった小さな川が走っていた。20分ほどたっただろうか。山道に大量の樹木が土ごと横たわっていた。

 木を伐採して路を塞いだというよりも、根っこごと地面を掘り起こして、それを路上に載せたような状態だ。木の数は一本や二本ではない。一つの林がそのまま横になったかのようで、終わりが目の高さからでは見えない。さらに、周囲は泥水でびしょむれになっている。まるで豪雨の後の残り水のようで、先に歩を進めることもままならない。

 左手の山を見てみると、山の中腹から山道の手前までがごっそりと削られ、地層がむき出しになっていた。地滑りだ。だから鳥たちは逃げ出したんだ。末端が、やや低くなっている峠道に入り込んだんだ。

 これでは、街に向かうにはこの埋もれた路面を無理やり通り抜けるか、もう一方の山の斜面を強引に抜けていくしかない。どうする、これじゃあ警官を連れてくることはできない。

 

 余りのことに男たちは途方に暮れている。想定外であったようだ。

「ここ以外ほかに道はないのか?」料理夫に聞いてみる。「あることはあるが、そちらも最近土砂崩れのせいで危なくなってる。それに、街までは大分遠回り」そうか、そうなると、残された道は一つだ。

 農夫はうーんと唸った後、斜面を睨み付けてから、

「俺はこのような道に慣れてる。必ず街へ伝えてくる。ただ、時間はかかるし、こいつを連れていくわけにもいかない。この男を頼んだ」と料理夫へ伝え、右手の藪の中へ突き進んでいった。だが、この状態では街までつけても警官を連れてくるのは容易なことではない。早くて、明日の朝というところだろうか。


 精悍なる男の姿が見えなくなった後、料理夫は心配そうな顔をして俺の方を見た。何をしろと。試しに、さっきのもう一つの道について詳しく聞いてみた。

 それは果樹園側にあるらしい林道であるということだ。しかし、それはひと月前の台風のせいで崩れてしまった。それに、本来は木を伐り出して港から出す、または補修に使うのが用途の道のため、街へたどり着くには山登りが必要になる。漁村化した現状では存在価値がなくなってしまっているため、放置することに決まったいうことだ。それじゃあどうしようもないな、とため息をついた後、俺は猫を呼んだ。

 

 俺たち二人は村に戻ることにした。この道を越える気にはならないし、俺は疑われる身だ。料理夫は少し距離を開け、村長の元に戻ろうと俺の隣に立って下り坂を下っている。

「この村に来てからというもの、良くないことしか起きない。連絡員も来ないしなあ」一人でごちる。隣には人はいるものの、彼は俺を疑っている。会話にはならんだろう。そう思っていたところ、意外にも料理夫は答えてくれた。

「自分、実はそれらしい人、見てるんスよ。昨日の昼ごろ、仕込みに使う麹がなくなったんで集落まで買いに行こうとしたんス。途中、見たことない人とすれ違いやした。妙に痩せてる人ですよね。その割に健脚であっという間に通り過ぎて行ったんスよ。でも、宿に戻ってザキさん、宿長ですね、に聞いたら知らないって言ってたっス。どこ向かってたんでスかね」

 口調はあれであるが、表情は真剣だ。不安なのだろう。嘘は、ついていないと思う。

 

 会話を続ける。「君はあそこで働いて長いのかい?」彼は瞳だけをこっちへ向けた。

「いえ、つい最近から。銭が欲しいんスよ。漁でもいいんスけど、実はあれそんなに割がよくないんス。それに、板一枚下が地獄ってのは、ちょっと」口元を少し上げ、照れくさくそう言った。この村では海が苦手と言うのは、居づらいことなのだろう。ま、がんばりなよと俺は適当に言った。彼は首をわずかに振った。距離を保ったままだったが、その歩調はわずかに緩んだ気がした。



 村の入り口の前まで来た。やはり、そこには俺の背嚢はなく、そして爺さんの身元もわからない。

 そこで、若者は俺に向かって、「抵抗しないんスか。村長達、疑ってるっスよ。間違いなく」そっけなく、くだらないことを聞いてきた。

「なんで。俺は正真正銘、何も悪いことをしていない。逃げる理由がないよ」「でも、強盗の容疑者って、あんたと知り合いくらいしか考えられない。今の村じゃあ」

「だとしても、それは俺の逃げる理由にならない。俺は俺を知ってる。潔白だ。仕事もまだ残ってるしな」

 彼は目を凝らしてこちらを見ている。意外だったか。会話はそれ以上続かず、そのまま囲いを過ぎた。

 

 黙って歩いている間、疑問を感じ続けていた。連絡員はどこへ向かってどこにいる?村中回ったが、どこに行っても見かけなかった。後はカズヤの家程度だろうか。でも、任務上彼が向かうと思えない。今日村内を回っているとき杖を持ち歩いておくべきだったかもしれない。

 それと、あの老人は一体何者だったのだろうか。第三者がこの村に来ているのだろうか。だが、知られずにこの村に潜伏することなどできるだろうか。山の中にでも隠れていると?もっと、彼から情報を取るべきであった。後悔してもしょうがない。とにかく、今は村に戻るしかない。絶対に今日中にカズヤを見つけて話をつけてやると心に決めた。早く仕事を終わらせなくては。

 

 

 漁村の麹屋の前に着いた。まだ人は残っている。この村の小さな寺の住職も来ていた。今から簡単な葬儀でもするのだろうか。

 村長はここで俺たちを待ち続けていた。あったか。今までで最高と言っていいぶっきらぼうな聞き方だった。なかったというと、それはそうだろうよともう興味がないように俺へ答えた。すると、隣から壮年の男が怒鳴り込むように話に割り込んできた。

 

「村長!悠長なことを!そんなことを言ってる場合じゃあないだろう。さっさとこんなやつ畳んじまえばいい。それで済む話だ」

などど大声で言った。よく見ると周囲には女達はおらず、むさくるしい、というより枯れ木じみた男しかいなくなっている。通りが3重4重の人巻きで埋まっている。この人数だと、村全体から集めたのだろう。俺が目を丸くして周囲を見渡していると、村長はおもむろにこう言った。


「あんたが探していたのは、これかい」物陰に隠していた、大きな両肩がけの革製の袋を取り出した。探していた背嚢だ。

 そして、その中から鞘に入った肉厚のナイフを取り出す。ナイフの固定具を外し、刀身を晒す。全員の視線が集中した。なぜなら、刀身全体が赤黒い血にべっとり染まっていたからだ。

「村内で見つかった。これはあんたの鞄だろう」

 

 言葉が出ない。なぜ、ここにある。そして、なぜそれに血がついている。確かにあれは俺のナイフだ。だが、それはこの村に来てから一度も出していないし、そもそも誰かに見せたこともない。身に着けていれば不審に思われると思い装備していなかったが、それが仇になったか。

 でも、順番が逆だ。入り口に背嚢を置き忘れそれが盗られて汚された。その時、すでに女は刺されている。断じて、それまで背嚢を一度も身から離していない。どのタイミングで盗まれた。本当に俺のものなのか。

 

 手を伸ばすと、背中に強烈な衝撃を覚えた。さっき怒鳴っていた男だ。手には木の棒を持っている。話は無用だ!こいつは人殺しだ、やっちまえ!と回りに呼びかけた。全員の目線が、ナイフから俺へ向いた。村長が後ろに下がる。

 

 男の方へ向きなおし、全力で雄たけびを上げた。男はもう一度棒を振りかぶっていたが、わずかにひるんだ。目のあった相手を殴るのは気が引けるのか?姿勢をかがめ、全力で懐へ突進した。棒が振り下ろされる。しかし、こちらの方が一瞬早い。棒を振っていた腕が肩にぶつかる。大したことはない。勢いのままに相手の胸元へ肩口をぶつける。男はたたらを踏んだ。

 こちらは、その隙に背中に背負っていたケースのベルト止めを緩め、前へ振り回しつつ思い切りケースを顎めがけて上へ持ち上げた。ケースの先端が男の顎をしたたかに打った。相手は仰け反り、顎から血を出して怯んだ。

 しばらくは無力化するだろう。無視して向きを変え、囲いに向かって飛び込んだ。人数こそ多いが、一面に限れば密度は小さい。年寄りも多く、無理に立ち向かおうとはしない。怒号を上げると、囲いに隙間があく。そこを突き抜けると、無人の通りが視界に広がった。

 背後ではタフな男が再び怒鳴り始めている。血の気の多い奴だ。

 

 この期に及んでは弁明しても、また同じことになるだけだ。路地の交差点に着くと、背中を向きなおしケースを開いて中身を取り出す。

 その場にいた村人は全員ぎょっとする。何か長物が入っているとはわかっていただろうし、中身も想像できていただろう。だが、この場で持ち出すとは思っていなかったようだ。ケースを足元に落とし、小銃を構え、指を引き金の傍に置き、数瞬の隙で撃てるようにする。ただし、銃口は集団の上方、人のいない方向へ向ける。銃口を直接向けられることは相当なプレッシャーだ。最悪の場合、恐慌状態となる。そうなればもう制御は不可能だ。

 ただ、これで形勢はこちらに傾いた。周囲がしんとなる。人だかりに向かって話す。

 

「私はやっていない。村長、その鞄の中を見てくれ。封筒に紙が入ってるはずだ。政府からの公文書だ、村長、あんたなら知事の印くらいはみたことあるだろう。一緒に手帳状になった身分証も入ってる。

読んでもらえば、本当に正式に派遣された確かな職分を持つ人間であることがわかるはずだ」

 

 村長が物陰から背嚢を手に出てきた。背嚢を地面に置き、左手を袋に突っ込む。そして、封筒を取り出した。中を見る。どうした、なんで止まるんだ。

 

「時間稼ぎは、その辺りにせいよ」村長は声を強めて言いながら、封筒をひっくり返し中身を地面に空けた、いや空けるそぶりをした。

 その中からは、書類は一切落ちてはこなかった。にもかかわらず、それに貼ってあったはずのカズヤの隠れて撮られた顔写真のみがそこから零れた。それに村民の冷たい目が向く。

 

「ばかな」知らず、声が出た。

「てめえ、嘘こきやがったな!」さっき殴った男が回復し、大声でわめきたてた。周囲もざわざわと話し始めている。麹屋の奥さん以外にも標的が…?しかもそれはカズヤ様だと…!?

 囁き内容が耳に入る。形勢は完全に傾いた。村人と俺の間合いは保たれている。だが、これを詰めることはできそうにない。

 

 

 にらみ合いは続いている。徐々に人も増え始めてきた。さっきの騒ぎを聞きつけたか。

 このまま銃を構えて、徐々に距離を離していけば、逃げることはできるかもしれない。だが、それはこの任務の失敗を意味する。しかも、懸念はまだ残っているのだ。ここで村から退くわけにはいかない。

 これ以上の犠牲者が出る前にせめて、カズヤとおそらく現れつつある『あれ』を、この村から離す程度はしなけば。そのためには、まず顔だけでも合わせる必要がある。

 全速力で走れば、彼の家まで行く程度の時間は稼げるだろう。女子供が通りへ出てくる前にここは一旦退くことに、

 

 「そこまでだ」凛とした声が路地に響きわたる。

 

 途端、頭上からどこからともなく巨大な水の塊が降りかかってきた。それは全身を覆う。水は落下せず中空に浮かんだまま、まるで生きているかのようにして全身を包み込みながら巻き付き、四肢を固定した。残りの水は前半身へ集約する。口の中へ水が入った。塩辛い、海水だ。

 水は俺に巻き付いたまま離れず、不自然なことに落下もせずに、それどころか支持したまま顔を胴体を丸ごと仰向きにするために下半身に着く水の帯が再び浮かび上がった。俺の視界は、巨大な水玉越しに男たちを見ている状態から、一瞬にしてぼやけた空色へと変化した。その姿勢のまま、四肢にのしかかった水に引っ張られるようにして、背中から地面へ叩きつけられた。

 体の前には水の固まりが付着させられたままだ。水を含む全質量を抱えて地面に落ちる衝撃が、俺の頭部以外の後ろ半身全体に襲い掛かった。

 

 息が詰まる。すべての肺内の空気が衝撃により逃れようとするが、口内の水に遮られてまっすぐ外に出ることができない。結果、消化器から吐き出されようとしている胃液の中へ空気が混じり、最初にぶつかる臓器である胃袋を、内側から打ち付けた。

 体は拘束されて、まるでいうことを聞かない。気持ち悪さと痛みによって、意識だけははっきりしている。叫び声をあげることさえ許されない。ただ、ゴボゴボと呼気の一部が水中を伝って上方へ向かっていく。

 不可思議なダメージを与えた水は、俺の一瞬後にに地面に触れると、あっという間に自然の状態へと戻り、路上へ流れ落ちていった。地面に横たわる自分の頭上方向から、少年じみた外見の男が、ゆっくりと歩み寄ってきた。「カズヤ様!」村民は侵入者を一撃で鎮圧した男を最高の笑顔で迎え入れた。

 

 

 ここは片立村。内海に向かい漁業と小規模な農業によって生計を保つ村だ。そこの漁民の集落の路上で、哀れかつ奇怪なことに、宙に浮かぶ水によって地面へ叩きつけられた男がいる。俺だ。

 これを成した男の名をカズヤという。今ここに、俺がこの村へ赴くよう命ぜられた理由を業をもって証明した。彼こそ俺が探していた男、万の水を操る魔法使いなのだ。

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