片割と気持ち
お久しぶりです。いや、本当。
更新が遅くてすみません。ちょうど一年前ですよ。自分でビックリしました。
午後5時。
部活に所属していない生徒はすでに自室でのんびり過ごし、部活生は体が温まっている時間。
私、姫島澪は皇総合学園高等部の生徒会室にいた。何故なら、私は生徒会の副会長だからだ。高等部の生徒会は、生徒会長一人、副会長二人、その他役員が選ばれる。役員の数は決まっておらず、会長、副会長が選別を行う。そのため、身内同士で構成されることが多い。
後輩が淹れてくれた紅茶を飲みながら、皇祭に出席する予定の来賓名簿をチェックする。世界一の学園のイベントなので、かなりすごい顔触れとなっていた。十二家やその分家、政治家も何人か混じっており、海外からも来日する人物がいるみたいだ。
「くぁ~っ!疲れた。帰りたい!!」
生徒会室の一番奥にある机から、少し気の抜けた声が聞こえた。机の前面には『生徒会長』のプレートがあり、そこを使う人物が生徒会長であることを表している。
まだ生徒会の仕事をして一時間も経っていないのだが、今期の生徒会長はすぐに集中力が切れてしまうのだ。
私は思わず溜め息をついて生徒会長、宗方拓海会長に向かって口を開く。
「宗方会長。子供じゃないんですから、自分の責務だけは果たしてください」
自分でも驚くほど冷たい声だと思ったが、そんなことは関係ない。
「あ、相変わらず澪は冷たいな~。許婚なんだから、もうちょっと労いの言葉とか欲しいんだけど……」
「馴れ馴れしく呼ばないで下さい。私は認めていませんので」
そう、宗方と私は許婚なのだ。宗方家は十二家の一つで、城道院の次に権力を持っている。そこに目をつけたのが、父の弦鶴だ。私が小学校の頃、同じ年頃の子供が宗方家にいると分かると、あれやこれやと手を尽くして許婚にされた。恐らく、宗方家と縁を作って城道院家を引きずり落とす狙いだろう。そこに娘の感情など一切考慮してはいない。
それに、私はこの男が大ッ嫌いだ。生理的に嫌悪していると言っても良い。出会った当初から馴れ馴れしく下の名前で呼んでくるし、女性関係がだらしなかった。
別に宗方が大勢の女性と関係を持っている、と言うことではない。ただ、彼には多くの女性が寄ってくるのだ。
その原因は、宗方の整いすぎた容姿にある。宗方は日本人とイギリス人のハーフで、それはもうモデルのような姿形をしていた。髪は明るすぎない金色、全てが完璧とまで言える顔のパーツ。それにスラリとしたモデル体型なので言うことなしだ。それに加え頭脳明晰、運動神経抜群。まさに、女性の妄想が具現化された人間と言えよう。さらに性格も歪んでなく、社交性も高い。男女ともに人気のある少年、それが宗方拓海だ。
そんな宗方に惹きつけられる女性は、まさに花の蜜に群がってくる虫のように見える。誰も彼も、宗方の甘いフェイスにふらふらと近付くのだ。そして人格者でもある宗方は、嫌な顔もせずに一人一人を相手していく。普通、許婚がいるのならば少しは邪険に扱ったりしないのだろうか?これだから男は信用ならない。
そんな男のどこが魅力的と言うのか。名家で外見が良くて性格が良くて頭が良い?だからなんだと言うのだ。そんな胡散臭い人間に好感は持てないし、私から見たら人間関係もただの八方美人に見えて仕方が無い。
何より一番気に食わないのが、私の名前を呼ぶことだ。私にとって名前とは特別な意味を持つ。
――――――澪ちゃん
今でも思い出せる、あの優しい声。
――――――大丈夫?疲れてない?
いつも私のことを気にかけてくれて、傍に寄り添っていてくれた。最愛の片割れ。あの人が私を呼ぶだけで心が高揚した、幼い日々。
きっと、もう戻ってこないのだろう。
久しぶりのせいか、文章が破綻しているような……
読みづらくないでしょうか?う~ん、文章力が欲しい。
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こんなダメダメな文章を読んで頂き、ありがとうございます。




