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チームワークと予選終了

お久しぶりです。トウクロウです。


暑いですね。まったくもって暑いです。毎朝、空を見上げて勘弁してくださいと言っているのは、私だけでしょうか。


今回はほぼ戦闘描写となっております。うーん、苦手(汗)

 Fクラスの予選決勝戦。何だかんだで私達の班はコートの上に立っている。と言うか、この班は案外バランスの取れていると思う。


 私と桜で相手の連携を崩し、真鍋さんがそのフォローをする。その間に双子が比較的高レベルな魔法を発動させ、対戦相手を動揺させて一気に制圧を開始。中々良いチームワークで、危なげもなく決勝まで駒を進めることが出来た。


 他のクラスメイトを信じられないような顔でこちらを見ており、教師陣も何とも言えない表情で試合のジャッジをしている。


「いや~、今日は良い日だな。こんなにも戦えるなんて」


「……眠い。だるい」


「魔法の使いすぎで頭が痛いよ~……」


「大丈夫だよリリィ。私もだから……」


 このチームワークの欠片もなさそうな班員達は、実はそう悪くない実力を持っている。桜は魔力を多く消費しすぎて効率が悪いが、その欠点を補うだけの魔力を体内に宿しているので問題はない。真鍋さんは元Aクラスとも言いべきか。フォローのタイミングも上手いし、何より臨機応変に動いてくれる。双子は平均的な強さだ。教科書通りの戦い方だが、その代わりに変なクセもない。どんな作戦でも組み込み易かった。


 正直に言うと、なぜこの四人がFクラスなのかが疑問だ。私の評価では、双子はDクラス。桜はBクラスで、真鍋さんはAクラスでも何の違和感もない。


 今度、紅色さんにさらに詳しい資料でも用意して貰えるように頼んでみようか。いや、他人の私生活を勝手に調べるのもな~。まぁ、今更でもあるけど。


「それではFクラスの予選、決勝戦を始める。試合開始!!」


「おっしゃ!一番槍は――――――」


「はいはい、一緒に行きましょうね」


 試合開始と同時に先走りそうだった桜を言葉で制し、身体強化をした私と共に走り出す。その後ろから真鍋さんが「メンドくさい」と呟き追走してくる。


 相手側は三人がこちらに向かっており、他の二人が両サイドから双子の方へ移動しつつ詠唱しているようだ。やはり、ここまで来れば作戦はバレている。作戦は一回も変更していないから、当たり前と言えば当たり前だろう。


 だが、私は少しも心配していなかった。


「水よ」


 真鍋さんが一言呟くと、両サイドの二人に水の弾丸が襲いかかる。それはまるでマシンガンのように連射され、簡単に前に進める状態ではない。集中も途切れ、詠唱をしている場合ではない。


「クソッ!!」


「おっと、どこに行くんだよ?こんな美少女をほっとくなよ」


 二人の援護に向かおうとしていた男子に、桜は火の魔法を使ってその脚を止める。相手の進行方向に炎の壁を作り、動けないようにしたのだ。


 またもや無詠唱だったが、そんなことより、私には気になることがあった。


「美少女……?」


「おいおい、突っ込むのはナシだぜ?」


 そんな軽口を叩きつつ、私達は相手を足止めする。


「ちっ、魔法を唱える時間がねぇっ!」


「こんな奴らに!」


「落ちこぼれの集団じゃなかったの!?」


 相手は相当苛立っているのか、苦々しい顔で愚痴を言う。おーい、本音が出てますよー。っと、双子の準備が終わったらしい。


「「数多の雷よ。我らに仇名す者を貫けっ!!」」


 双子の息の合った詠唱と共に、無数の雷が宙を走りながら相手に突き進む。


「ちくしょう!皆避けろ!!」


 相手のリーダー格であろう男子が急いで指示を出す。しかし、真鍋さんが相手していた二人はその弾幕で身動き出来ず、双子の攻撃をまともに受けてしまった。


「うわっ!」


「きゃっ!」


 二人は大きく後ろに吹き飛び、地面に横たわった。気絶しているのか、微かに呻き声を上げるだけで起き上がろうとしない。すぐに教師がその二人を回収した。


 相手の作戦が崩れたと同時に、私と桜、真鍋さんが前進する。


「やばいっ!?」


 相手側は距離を取ろうと後ろに大きく後退するが、それもすでに無意味だ。


「ファイヤーエルボーパーンチ!!」


「よっと」


「……やっと終わるわ」


 桜を相手の鳩尾を的確に仕留め、真鍋さんは水の檻に目標を閉じ込める。私は相手に向かって銃と刀の乱舞をお見舞いして、疲れさせてその横っ面を銃のグリップで殴った。一撃で気絶。腫れるかもしれないけど、鏡原先生が治してくれるだろう。


「試合終了だ。Fクラスの代表は、黒沼のチームに決定した」


 教師のその声に反応するクラスメイトはいなかったけど、鏡原先生はニコニコと拍手を送ってくれていた。


「ん~楽しかったな!!」


「やっと帰れるわ」


「ゆ、夢みたいだよ……まさかFクラスの代表になれるなんて」


「イタッ!頬を抓って痛いってことは、現実だよね?」


 私の周りに皆が集まってくる。


 どうやら、このドタバタチームの戦いはまだまだ続きそうだ。

まぁ、学園モノには良くある下剋上って奴ですね。タグにご都合主義とした方がいいのかなぁ~?


感想・誤字などの指摘をお待ちしています。


貴重な時間を割いてまで呼んで頂き、誠にありがとうございます。

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