表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/25

予選開始と不安

量が少ないのに、更新が遅くてすみません。


毎日更新している人はすごいですね。尊敬しています。

「じゃ、昨日の今日だが予選始めるぞ。一回戦は五分後から開始する。該当している班は、よく準備をしておけ。他の奴らは観客席で観戦だ。人の戦いも参考になるから、しっかりと見ておくように。あと、EクラスもFクラスも喧嘩しないようにな。EクラスはAコート、FクラスはBコートだぞ。では、移動してくれ」


 教師がそう言うと、生徒たちの多くは二階の観客席に移動を始める。一階に残っている生徒は、今から模擬戦闘をする生徒だろう。集まって真剣な顔をして何かを話していたり、軽く体を伸ばしている者もいる。見たことのない生徒はEクラスだろう。


「なに呆けてんだ?早く上に行こうぜ」


 生徒たちを観察していたら、いつの間にか立ち止まっていたらしい。桜が私の肩に手を置き、指で二階の観客席を指差した。私は首を動かして頷くと、桜と共に二階へと移動する。


 模擬・魔法練習場。


 それが、今私たちがいる場所だ。その名の通り魔法などの実践的なことを学ぶための施設で、授業や昼休み、放課後などに生徒が利用しているらしい。施設には最高クラスの防御結界が張られており、人、観客席と練習場の境目、施設の外側と重ねて発動している。しかし、人に対しては防御レベルが低く設定してあり、派手な怪我はしないが場合によっては骨折などをしてしまう。そのため、この施設を利用する際には保健医の監視が必要となる。施設自体は体育館に良く似た造りだが、明らかに規模が違う。運動場より一回り程大きいだろうか。


「お、ちょうど前が空いてんじゃん。ここ座ろうぜ」


 桜は私の返事を聞かずにさっさと席に座った。人によっては不愉快に感じるであろうその行動に、苦笑いを浮かべながら彼女の隣に腰を下ろす。


「昨日に班を決めて、今日に予選か。いくら何でも急じゃない?」


 戦闘が楽しみで仕方ないのか、いつもより目をギラギラさせている桜に問いかけてみる。


「お前にとってはな。でも、ほとんどの奴らが皇祭に本気で、結構前から班を組んでいる奴もいるんだ」


「この時期はクラス替えがあるじゃない」


「この学園のクラス替えはほとんど機能しないだろ。成績主義ってのも、こういう面で見りゃ良いのかもな。それに、EクラスとFクラスに関しては関心が薄いだけだぞ」


「それってどういう意味?」


「皇祭ってのは、外部の人間も招待して開かれているんだ。もちろん来賓も呼ばれる。その中には軍部のトップや、研究所のお偉いさん方も来る。生徒にとっては絶好のアピールポイントになるんだが、決勝戦に残るのはSクラスやAクラスなんだよ。当然、決勝戦は高レベルの戦いでな。一回戦敗退の常連客、EクラスやFクラスは前座ってところだ。だから、予選の準備期間はほとんど用意されない」


「へぇ~……って、ちょっと待って。今、Sクラスって言った?」


「おう」


 桜は鷹揚に頷く。


「Sクラスは成績上位5人を班としているんだ。予選はないし、本戦までの準備期間は十分にある。皇祭を簡単に説明すると、Sクラスのための企画だ。実際、ここ何年かはSクラスしか優勝してないしな。まぁ、だからと言って他のクラスも手を抜くこともないぜ。SやAクラスに一矢報いるだけで、結構話題になったりするからな。下位のクラスも本気になる」


 桜の説明を聞いて周囲を見渡すと、確かに、ほとんどの者が真剣な顔をして何かを話していた。ん?っじゃあ私たちの班は?


 私は残りの三人を探す。施設は大きいし、EとFクラスがいるため人が多いが、私にとっては何の問題はない。と、発見。真鍋さんは隅っこの席の方で、堂々と携帯電話を弄っている。教師にバレないのか?双子は対面にある観客席で、横腹の突き合いをしていた。うん、あれならレズ姉妹と言われても仕方のないことだろう。


「ね、ねぇ。私たちは集まらなくていいの?」


 ちょっと不安になってきた私は、少し情けない声を出しながら桜の顔を覗き込んだ。彼女は私の言葉にクハッ!と何とも言えない笑い声を発した。


「無理無理。オレたちは結局、クラスの外れ者だからな。一人一人個性が強くて、まるで話し合いにならねぇ」


 中々不吉なことを言う。次は私たちの試合なんだけど、大丈夫かな?


 私が頭を抱えて思考に耽っていると、第一試合開始の合図が鳴った。


「やっと始まったか……いいぞ、やれ殺れー!!」


 そんな私の気持ちを察することもなく、隣の友人は腕を振り上げて試合を煽っていた。

今更なんですが、お気に入り登録や、評価をして下さっている方々、誠にありがとうございます。私は精神面が恐ろしく弱いので、かなり励みになっています。


でも、最近は「おもしろくない」と言う感想がいつくるか、結構びびっています。


それと、活動報告は書いた方がいいのかな~と思っています。私の活動報告しても、見る人っているんですかね?


感想・誤字の指摘など待っています。


わざわざ時間をかけて私の小説を読んで下さって、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ