妹ちゃんと買い物デート?
「おい!その手を離せ!」
妹に迷惑をかけている先輩は俺に向かってそう言って来るが、言うことを聞く義理は無いが諦めさせる為にも相手をしようか。
「いきなり叫んで迷惑だから声控えろよ?周りの目気にしてないの?自己中なのかな?それにデート中の俺達を邪魔して来て一体どういうつもりなんだ?」
実際うるさくてこっちに視線が向かってきているのに気が付いた先輩君は顔を赤くしながらも尚こっちに絡んでくる。
クラスメイト達はそんな俺達のやり取りで静かにキャーキャー言ってるので今は面倒な絡みをする事はなくなるだろう。
「栄佳、本当に彼氏なのか?」
先輩君は俺達の関係を認めたくないのかそんなことを言ってくるが、俺が答える前に妹様が軽くキレてしまった。
「名前で呼ばないでください先輩。何回目か分かりませんが迷惑です。私の事を名前で呼べる異性は家族と彼氏だけです。大体彼氏がいると断っているのに本当に迷惑です。ストーカーですか?訴えますよ?どれだけ自分に自信があるのか知りませんけど私は興味がないので関わろうとして来ないでください。それでは。」
「「「栄佳またね!」」」
クラスメイトは強いな。何か目をキラキラさせているし。
そして、早口で捲し立てられた先輩君は口を開け閉めするが言葉は出てこなかった。そんな先輩君を置き去りに、俺と腕を組んでその場を去った。
フードコートから少し離れて俺は疑問に思ったことを口にした。
「おい、あれは栄佳だけで解決できたんじゃないか??俺がいる意味が全くなかったと思うんだが?」
「お兄ちゃんがいなきゃ彼氏って説得力無かったでしょ?先輩っていつも自慢話とか多くて話もつまらないし今回の事で諦めてくれるでしょ。」
「確かに好きな子にあんなん言われたら諦めると思うけどな。にしてもどうする?買い物まだ続けるのか?」
そう、今回は彼氏役をするのにまともな服がないから買いに来ていたのであって、まさか今日で達成出来るとは思ってもいなかった。
「う~ん?どうしよっか。あ!何かお揃いのアクセ買って帰ろ!学校で着けてれば他の男子も寄って来ないし、、女子からも色々言われること無くなると思うからさ!ねっ?良いでしょ?」
この歳になって妹とお揃いかぁ。でも妹の学校生活がそれで円滑に進むなら良いか。可愛い妹のおねだりを叶えるのも兄の役目ってものだ。
「よし、じゃあ買いに行くか。」
人目があるからってまだ腕を組んで歩いているが妹様は本当に楽しそうだ。
店員にはカップルと言われ俺は複雑な気持ちになるが栄佳は楽しそうにあれこれ見ながら買うものが決まった。
シルバーアクセサリーのネックレスでトップには小さな星がついている。
栄佳はハートのついたやつを推してきたが、流石に兄妹でハートのペアネックレスはヤバイとなんとか説得した。
店員の生暖かい目を俺は忘れられないが栄佳もまぁ機嫌が良さそうだから良しとしよう。
たまにお願いされ妹を迎えに行く事になり、 学校で年上彼氏がいると言われるようになった栄佳は女友達に良いなぁと言われながらも平和に過ごしているらしい。
先輩?たまに目が合うがすぐに反らされるよ。兄だって言いたいけど、怒ると栄佳は物凄く怖いから言うことは出来ない。
名も知らぬ先輩よ、強く生きてくれ。
バイクのヘルメットを妹に被らせて、後ろに乗せる。
バイクの免許は仮面ライダーの影響で取った。だってカッコよくない?都会は車だとちょっと大変だからね。
一応車の免許もあるけど俺はバイク派だ。
妹ちゃんはブラコン拗らせてるけど根は素直で良い子何です。
そして兄は妹ちゃんの攻めに耐えきれるのか?!
妹ちゃんとの関係が深まるかは未定。




