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ここからちょっとかわいそうな感じになります!ごめんなさい!読んでいただいてありがとうございます!
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結局その後、メリアを使用人寮に帰してからそのまま宿舎の客室で寝泊まりをして帰宅することになった。幸いファステナには月女神の巫女ということもあり婚約者がいない、そもそもハーフエルフがいいというような物好きほとんどいないのだから。
「まあ淑女が男所帯で寝泊まりするなんて、普通ならあり得ませんけれどね!」
「まあまあ、いいじゃないか。気を付けるよ」
「第二王女様なんですから自覚を持ってくださいよ…まったく…」
まだ薄暗い朝方、メリアと合流したファステナはことごとくお小言を頂いていた。問題があればすぐに部屋に戻れるのだから別にいいのではないか?とファステナは考えていたのだが前世の記憶がある身としては確かに迂闊だなと苦笑交じりに考える。たまにポンなところもあるんだよなーと推しについて考えつつ人差し指で空中に円を描くようくるりとまわすと部屋の前まで瞬間移動することができた。
無詠唱で魔法を発動出来るものの、少し難しい魔法は少し動作を加える必要があることを最近理解してからはよくわからない場所にテレポートすることが格段に減った。
周辺を確認してからドアノブに手をかけるとドアノブが濡れていた、それから、じくりと嫌な感覚が指先に伝わって素早く手を引く。何度も受けたことがあるこの感覚は呪のそれだ。指先に残る呪いがどんどんと手のひらまで侵食し、背後のメリアが息をのむ。再度ドアノブを握りこむと、塗られた液体ごと呪いを燃やし尽くした。手のひらが呪の嫌な感覚ではなく、やけどの時のじくじくと熱を持った痛みにかわる。
「もう大丈夫だと思う。メリア。」
「ファステナさま…」
治癒魔法をかけようとしたが魔法が発動する前にぶつりと音を立てて手のひらに流そうとした魔力が途切れる、背後ではもう泣きそうになっているメリアがおろおろしだしたが落ち着くようにだけ言ってドアを蹴破ると、室内は荒れにあれていた。床もベットも泥の様なものでべちょべちょに濡れていてクローゼットからはびりびりにされた衣類がばらまかれている。
流石にやりすぎではないか、と嘆息するとメリアが隣に駆けよってきた。下唇に血がにじんでいるのも構わずに
「いっ、いくら何でもこんなの…。ファステナ様、絶対にあの豚共の従者たちです、そうに決まってます、絶対に足がつかないように殺しますから、どうか、命じてください。ご命令を。」
見目がいい人が本気で怒る姿にファステナは流石に息を飲みそうになる、ベットやら床にばらまかれていたのは幸いただの泥ではあるがもう使えるようなものじゃないだろう。落ち着くようにメリアを宥めつつ部屋の様子をぐるりと見まわす。
「にしてもしてやられたというか‥‥、まさかここまでとは‥‥。」
一枚しかないドレスも替えの制服もずたずたに引き裂かれておりさすがに困り果ててしまった。それに手のひらの呪い、治癒魔法が効かなくなる呪いなんて本当にどういうつもりでかけたのか、意図はよくわからなかったものの、流石にこんな嫌がらせばかりでは気が滅入るばかりだったろうな、と部屋の泥を片付けつつ再びため息を漏らした、。
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部屋めちゃくちゃな描写難しいですね(笑)




