第29話「動乱」後編
「ファルコ、またネビュラカンパニーが面倒なことを始めたらしいぞ」
数十分後。DOE社の社長・アダムが、エージェントのファルコを社長室に呼び出して言った。
「またですか・・・一体今回は何を?」
「古い友から連絡があってね。奴らが以前より目をつけていた、地球の強力なユナイト持ちの少年を襲ったと」
その言葉を聞いた瞬間、ファルコの表情がさっと変わった。彼には、アダムが口にした『強力なユナイト持ちの少年』が誰か、すぐに見当がついていた。
「それで・・・私にどうしろと?」
「察しがいいな、ファルコ。君には今すぐ地球に飛び、奴らの目論見を阻止してほしい。その少年がネビュラカンパニーの手に落ちれば、奴らはユナイトの力を利用した兵器を本格的に製造し、売り出すことだろう。以前より、奴らがユナイトの力を使った兵器を作ろうとしているという噂も、あったことだしな」
「承知しました。では、すぐにでも地球へ」
アダムに小さく頭を下げると、ファルコは社長室を後にした。彼は自身の宇宙船があるハッチに向かう途中、立ち止まって思わずため息をついた。
「やれやれ、つくづく世話が焼ける少年だ、彼は・・・」
「でもよかった。あの後、β達に何事もなくて」
数時間後。テストを終えた誠人とミナミは、レイの差配によって迎えに来たカグラとミュウ、キリアの三人に守られ、無事に虹崎家に辿り着いていた。
「はい。カグラさん達も、ありがとうございました」
「いいってことよ。しかし、イリスバックルを奪われるとは、とんでもないことになったね」
「さっきガイルトン長官からも、至急イリスバックルを取り戻せって命令が入ったんだ。でも、どうしてイリスバックルを・・・あれ、誠人君のようなユナイト持ちにしか、使えないはずなのに・・・」
「もしかして、敵の中にもお兄ちゃんのようなユナイト持ちがいる、とか?」
「だとしても、あのバックルには最初に身につけた人間にしか使えないよう、イニシャライズ機能がついてるわ」
突然聞こえてきた声に、誠人達は一斉に驚いた。そこにはいつの間に入り込んだのやら、ソフィアの姿があった。
「ハッキングでもしてそのシステムを壊さない限り、あのバックルは坊やにしか扱えないわよ」
「ソフィア、一体いつの間に・・・っていうか、なんであんたがその情報を!?」
「ふふっ、実は坊やがイリスとして戦い始めた時期に、ちょこっと銀河警察のデータベースにアクセスしたのよ。近頃地球に現れたイリスというのが何なのか、すごく興味が沸いてね。そこで色々調べさせてもらったってわけ」
「それ、ただのハッキングじゃ・・・」
キリアが呆れたような声でツッコんだ、まさにその時。居間の窓ガラスが割れ、一本の矢のような物が誠人達の足元に刺さった。
「何だ!?・・・これ、手紙・・・?」
足元に刺さる矢には、一枚の紙きれが巻き付けられていた。誠人がそれを手に取って広げると、見覚えのある宇宙文字が目に飛び込んできた。
「これ・・・さっき学校で見たのと同じ文字だ!」
「ということは、ソンブラーの文字でございますね。えっと・・・『イリスバックルをお返しします。以下に記す場所までお越しください』・・・と書いてあります」
シルフィがGPブレスを紙にかざし、翻訳機能で書かれた文字を解読した。文字の下にはその言葉を裏付けるように、地図のような絵が添付されている。
「どういうことでしょう・・・わざわざ奪ったものを返すなんて・・・」
明らかになった言葉の意味に、ミナミが困惑の声を上げた。
「これ、絶対罠か何かよ。奴ら、確実に何か企んでるわ」
「同感。恐らく私達を誘い出して、何かしようと考えてる」
ソフィアとレイが慎重な意見を述べる一方で、シルフィから体の主導権を受け取ったディアナが別の意見を口にした。
「けどよ、うまくやればイリスバックルを取り返して、奴らの目論見だって潰せるんじゃねえか?奴らが何を考えてるかなんて分かんねえけど、ここでじっとしてるより行ってみた方がいいと思うぜ?」
「キリアも同感。確かに罠かもしれないけど、せっかく返すって言ってくれてるんだもん。それを無視する手はないと思うけど?」
「どうする?誠人君」
刑事達の意見が真っ二つに割れる中、ミュウが誠人に判断を促した。
「確かに、これは罠だと思う。けど、ただここでじっとしていたって、状況は何も変わらない。僕は・・・行くべきだと思う」
誠人の言葉が、話し合いの流れを決定的にした。その言葉を受け、カグラが剣を手に立ち上がる。
「なら話は早い。早いとこ行って、ケリをつけちゃおう」
「ただ、罠であるという危険性を考えると、全員が行かない方がいいと思うんです。ミナミもまだ万全じゃありませんし、メンバーは必要最低限にすべきです」
「なら、現場には私とカグラ、それにシルフィ達が行くことにしよう。残りのメンバーは、ここで待機してて」
「いえ、現場には僕も行きます」
レイの人選は適切と感じつつも、誠人は自らも現場入りを志願した。
「あの死神忍団、かなりの強敵でした。万一のことを考えて、V2ドライバーを使える人間が二人いた方がいいと思うんです。・・・いや、正確には三人ですね」
誠人のその言葉に、ディアナから再び体の主導権を受け取ったシルフィが小さく笑った。
「ええ、私とディアナは二人で一つですので」
「なら、それで決まりね。私達は、ここでみんなの帰りを待ってるわ」
ソフィアの言葉に、誠人は強い決意と共に小さくうなずいた。
「分かりました。じゃあ・・・行きましょう、皆!」
☆☆☆
そして、およそ一時間後。誠人とカグラが乗るイリスピーダーと、レイとシルフィが乗るデュアルスピーダーが、相手に指定された廃倉庫までやって来ていた。
「ここ、ですよね・・・」
「うん・・・皆、気を付けて」
誠人に言葉を返すと、レイは戦闘モードのGPブレスを構えながら廃倉庫へと踏み込んだ。誠人達もブレスレットの機能を切り替え、警戒しながらその後に続く。
「・・・!あれは・・・!」
しばらく進み続けると、先頭を行くレイの目にある光景が飛び込んできた。それはパソコンのような機械にケーブルで繋がれているイリスバックルと、その機械を操作する黒服の女の姿であった。
「おや、来ましたね。お待ちしておりました、銀河警察の皆様」
機械を操作していたリヤ・ソンブラーが、立ち上がってレイ達に言葉を投げかけた。それと同時に、周囲に潜んでいた彼女の部下達が一斉にその姿を現す。
「ああ、来てやったぞ。イリスバックルを返すというのは、本当なんだろうな?」
「ええ、もちろん。これにはもう用はございませんので、速やかにお返しいたしましょう」
リヤはイリスバックルからケーブルを外すと、無造作に誠人に投げ返した。だが、それで一件落着とはならない。
「『もう用はない』?あんた、イリスバックルを使って一体何をしてたんだい?」
「その疑問はごもっとも。実は、私が所属している会社が、近々新商品を発売することになりまして。その完成のためにどうしても必要だったのです。イリスバックルに用いられている、他者との合体を可能にするシステムが」
カグラにそう答えながら、リヤはイリスバックルから外したケーブルを今度はバラムから預かった装置に接続した。ケーブルを通じて、装置にイリスバックルから収集したデータが流れ込んでいく。
「そのためにイリスバックルを・・・ですが、このバックルは使用者がユナイト持ちだからこそ、初めて合体システムが機能するのです。いくらシステムだけコピーしたところで、ユナイトの能力を持たない人間が、他者とは合体できませんよ?」
「そう・・・それがこれまでの常識でした。ですが、もうその常識は時代遅れになる。我が社が開発した、この血清さえあれば・・・」
冷たい笑みを浮かべながら言うと、リヤは懐から注射器のような物を取り出した。そして誠人達がGPブレスの狙いを定めるよりも早く、注射器を左腕に刺して中に込められていた赤い血清を体内に流し込む。
「な・・・何だ、あれは・・・?」
「ふう・・・これで、私は疑似的なユナイトの能力を獲得しました。そして・・・」
リヤが操作する機械のモニターに、『転送完了』を意味するソンブラーの文字が浮かび上がった。リヤは装置からケーブルを外し、それを左手首に装着する。
『ユナイトガントレット』
「このガントレットが、そのバックルと同じ働きをする・・・」
「あの紋章・・・まさか!」
装置に刻み込まれたネビュラカンパニーの社章に、レイが何かを悟ったように声を上げる。だが時すでに遅く、リヤが黒いカードを装置に挿し込んだ。
『セット』
カードが挿しこまれると同時に、ガントレットからどこか不協和音のような待機音が流れ始める。リヤは右手をガントレットに伸ばし、社章が刻まれたボタンを押した。
『ユナイト、スタート』
電子音声が鳴り響いた瞬間、リヤの背後に控えていた部下の一人が苦しみだし、わずか数秒でその体が黒い鎧のようになった。その鎧はリヤの体を瞬きよりも早く覆いつくし、さながら鎧を纏った女武者のような姿に変えた。
「嘘・・・合体、した・・・!」
思いがけない事態に、レイが呆然と声を上げる。驚く彼女達を見て微かに笑いながら、リヤはその両手に刀を握り締めた。
「さあ、実戦データを取らせていただきます。方々、お覚悟を」
そう言うが早いか、リヤは目にもとまらぬ速さで誠人達に迫り、手にした刀を振り下ろした。その一撃を辛うじてかわすと、誠人はイリスバックルを、シルフィはGPドライバーV2を装着する。
「ここは戦いましょう、お坊ちゃま!」
「はい!カグラさん、頼みます!」
シルフィはハリケーンのカードを、誠人はフレイムのカードを手に取った。そしてほぼ同時に掛け声と共に、それぞれのドライバーにカードをスキャンさせる。
「ユナイト・オン!」
「アーマー・オン!」
『Read Complete.フレイムアーマー!』
『Read Complete.アーマーインハリケーン!ハリケーン!』
フレイムアーマーとなったイリスが二刀流で接近戦を挑み、ハリケーンアーマーのデュアルがボウガンモードのプラモデライザーから素早く風の矢を連射した。その戦いが始まったまさにその時、DOE社から派遣されたファルコがその現場に辿り着いた。
「あれは・・・何だ?奴らの"企み”とかいうのは、あれのことか?」
状況を読み込めないファルコの目の前で、リヤとイリス達の戦いは続いた。リヤは女性とは思えない腕力でイリスの剣技を圧倒し、さらにデュアルの風の矢を上回る速さで刀を振るい、そのことごとくを弾き飛ばした。
『こいつ・・・やるね!』
「ええ・・・おそらく部下の一人と合体して、その力と速さを取り込んでるんです!」
誠人がそう声を上げる間に、もうリヤはその懐まで飛び込んできていた。防御の構えを取ろうとしたイリスだったが間に合わず、振り上げられたリヤの二刀がその体を斬り裂いた。
『うわっ!・・・だったら!』
『Read Complete.Be prepared for maximum impact.』
イリスはフィニッシュカードをプラモデラッシャーにかざし、刃に炎を纏わせる。それを見たデュアルも、プラモデライザーにフィニッシュカードを挿し込む。
『Read Complete.Be prepared for maximum impact.』
ボウガンが風の力を取り込み、巨大な光の矢を出現させる。それぞれの武器の威力が最大まで溜まると、イリスとデュアルは同時に必殺技を放った。
『フレイムストライク!』
『ハリケーンブラスト!』
風の矢と炎の衝撃波が、同時にリヤの体に炸裂した・・・かと思われた。だがリヤは両手の刀を交差させて二つの攻撃を受け止め、やがて同時に両手を振り払い、飛んできたエネルギーを左右に弾き飛ばした。
「そんな・・・二つの必殺技が、同時に破られた・・・!」
『代われ、シルフィ!今度はオレが相手だ!』
リヤの力に驚愕するシルフィに代わり、今度はディアナが体の主導権を握った。彼女はホルダーからライトニングのカードを取り出し、ドライバーにスキャンさせる。
「アーマー・オン!」
『Read Complete.アーマーインライトニング!ライトニング!』
ライトニングアーマーとなったデュアルが、ハンマーモードのプラモデライザーを手にリヤに挑み掛かる。それを見た誠人もフレイムアーマーでは敵わないと見て、ホルダーからフォレストのカードを手に取った。
「カグラさん、一旦離れてください。ミュウ、いけるか!?」
「うん!ボク頑張るよ、誠人君!」
GPブレスに届いた通信に、虹崎家で待機していたミュウが勢いよく立ち上がった。彼女の返事を受け取ると、誠人はイリスバックルにフォレストのカードをスキャンさせる。
「ユナイト・オン!」
『Read Complete.フォレストアーマー!』
フォレストアーマーとなったイリスは武器にグリーンビートルを合体させ、強化された光の矢を放ってデュアルを援護しようとした。だがリヤは手にした刀でデュアルの体を斬り裂いて吹き飛ばし、強化された矢をものともせずに弾き飛ばすと、瞬く間にイリスの懐に入って刀を連続で振り下ろした。
『うわあっ!・・・誠人君、あいつ速いし、強いよ・・・!』
「ああ・・・でも、必ずどこかに隙があるはずだ!」
必死に戦機をうかがうイリスに、リヤは悠々と歩み寄ってゆく。一方のデュアルは武器を投げ捨て、フュージョントリガーを手に取った。
「このままじゃジリ貧だ。シルフィ、行くぞ!」
『ええ!』
『フュージョントリガー、スタートアップ』
両手の刀を素早く振り回しながら、リヤが再びイリスに襲い掛かる。近距離からの攻撃で必死に対処するイリスを苦々しく見守りながら、デュアルは急いでハリケーンのカードをドライバーに挿し込んだ。
『フュージョン、スタート!二心一体、ライトニングハリケーン!』
「これならどうだ!?」
ライトニングハリケーンへと強化したデュアルが、全身に風を纏ってリヤの背後から急接近し、アックスガトリングでその背中を斬り裂いた。前方に集中していたリヤはその攻撃に対処できず、斬り裂かれた鎧から火花が散る。
「うっ・・・!」
思わぬ攻撃に一瞬動きを止めたリヤに、デュアルはさらに追い打ちをかける。だがリヤもすぐに体勢を立て直し、相手の攻撃を見切って互角の戦いを演じ始める。
「嘘だろ・・・?ライトニングハリケーンのデュアルと、互角に戦ってる・・・!」
その戦いを見守るカグラが、リヤの強さに呆然と声を漏らした。誠人もそれに驚きつつ、必死に勝つ方法を考え続ける。
(奴の強さは、ライトニングハリケーンと互角・・・なら・・・!)
「ミュウ、一旦合体を解くぞ。僕がイリスV2になれば、勝機が見えるかもしれない!」
『わ、分かった。誠人君、気を付けて!』
誠人は一旦変身を解除すると、GPドライバーV2を装着した。そしてドライバーを待機モードにすると、サンライズのカードを手早くセットする。
「アーマー・オン!」
『Read Complete.灼熱!焦熱!光熱!アーマーインサンライズ!サンライズ!』
イリスV2となった誠人はライズガンセイバーを握り締めると、勢いよくリヤに挑みかかった。イリスV2の加勢で戦況はややデュアルの有利となり、不利を悟ったリヤは猛スピードで駆け出し始めた。
「逃がすか!」
『ガトリングモード』
デュアルは武器をガトリングモードに切り替えると、リヤを狙って高速の弾丸を雨あられと発射した。だがリヤは驚くべき走力で弾丸の雨の中を駆け抜け、一気にイリスV2とデュアルに接近してその体を斬り裂いた。
「うあっ!・・・嘘だろ?あの弾丸より、速かったってのか・・・?」
「ふふ・・・あの程度の弾幕をかわすことなど、私にはたやすいこと。では・・・そろそろ終わりとさせていただきます」
そう得意げにディアナに言葉を返すと、リヤはガントレットのボタンを押した。
『パワーチャージ、スタート』
電子音声が流れると同時に、リヤの体を包む鎧が黒い輝きを放ち始めた。その光は鎧だけでなく、彼女が両手に握り締める刀まで包み込み始める。
「三人とも、気をつけて!」
『コンクルージョンアタック』
レイが誠人達に叫びかけたのと、リヤが再度ガントレットのボタンを押したのが同時だった。リヤは体を一回転させて両手の刀を勢い良く振り払い、白い衝撃波をイリスV2とデュアルに向けて飛ばす。
「う・・・うわああああああああっ!!」
ライズガンセイバーで何とかその衝撃波を防ごうとしたイリスV2だったが、しのぎ切れずに衝撃波が直撃し、大きく吹き飛ばされた。デュアルもアックスガトリングで敵の攻撃を防ごうとしたが、イリスV2と同じく耐えきれずに衝撃波が直撃する。
「うわああああああっ!」
『きゃああああああっ!』
受けたダメージは、デュアルの方が大きかった。辛うじて変身を保てているイリスV2とは対照的に、デュアルの変身は解除されてしまう。
「くっそ・・・なんだ、あのパワー・・・?」
負傷して倒れこみながら、ディアナが悔しそうに声を上げてリヤを睨んだ。一方のリヤはそんな彼女に目もくれず、パソコン型の機械に話しかける。
「いかがだったでしょうか、社長?」
リヤがそう問いかけた次の瞬間、機械の画面に一人の男の姿が映し出された。
「うむ、実に素晴らしい結果だ。さすがはソンブラー、我が片腕よ」
「あの男・・・ネビュラカンパニー社長の、バラム・リーベルト・・・!」
画面に映った男の顔に、レイが驚きのあまり上ずった声を上げる。一同から離れた場所でそれを見ていたファルコも、無言でその状況を注視する。
「銀河警察の諸君、私はネビュラカンパニー社長、バラム・リーベルト。我が社の新商品・ユナイトガントレットの性能テストに付き合ってくれたこと、心から感謝する。このテストで得られた実戦データ、そして銀河警察の科学力の結晶とも呼べるイリスとデュアルを倒したという実績は、ユナイトガントレットの性能と価値をさらに高めてくれるだろう。そして・・・ガントレットの起動にも必要な、ユナイト血清の価値もな」
「ユナイト血清・・・?」
血清を打ち込むリヤの姿を見ていないファルコが、その言葉を聞いて訝しげに眉を顰める。そんな彼をよそに、バラムは得意げに宣言した。
「銀河警察最強の戦士に匹敵する力を得た以上、もう我らが銀河警察の下風に立つ必要はない。たった今より、我が社は銀河警察と決別し、以後二度とその命に従わぬことをここに宣言する!」
「・・・!」
バラムの言葉に、レイとカグラ、そしてディアナが息をのんだ。DOE社と並ぶ巨大軍事企業であるネビュラカンパニーが、銀河警察と敵対関係になる。それがこの宇宙にもたらす影響は、どう見積もっても小さくはならないはずだ。
「なるほど・・・それが狙いだったか、バラム・リーベルト・・・」
ようやくバラムの思惑を悟ったファルコが、うめくように声を上げる。そしてバラムの宣言をきっかけに、微妙な均衡を保っていた宇宙の軍事バランスは、文字通り波乱の展開へと突入したのだった。
第29話、いかがだったでしょうか。もしよろしければ、評価やご感想をいただけると幸いです。




