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チーム・イリスの事件譚  作者: 髙橋貴一
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第27話「狂獣再臨」アバン

第27話です!今回から、以前よりちょいちょい登場していた謎の人物・ファルコが、いよいよ本格的に物語に絡んできます

「爆発!?護送用の宇宙船が!?」

 日曜日の朝。朝食中にその報せを受けたミナミが、思わず素っ頓狂な声を上げた。

「ああ。先日君達が逮捕した、言語を物質化する装置をばらまいていた謎の宇宙人・・・彼を護送していた船が、原因不明の爆発を起こした。乗組員は全員死亡。無論、逮捕された宇宙人もね」

「では、回収された証拠品も?」

 レイが尋ねると、連絡してきたジョージが残念そうな顔でうなずいた。

「ああ。宇宙船は、文字通り木端微塵となっていた。証拠品も、跡形もなく破壊されている」

「事故か、それとも他殺か・・・いずれにしろ、タイミングがあまりにも良すぎる気がします」

「うむ。我々も、事件事故の両面で捜査を進めている。取り急ぎ、君達に連絡したまでだ。では、私はこれで」

 誠人の言葉にそう応えると、ジョージは通信を打ち切った。話を聞いていた茜が、自分のカップにコーヒーを注ぎながら声を上げる。

「怖いわね。宇宙船が爆発だなんて」

「うん・・・でも、長官が捜査してくれてるんだもん。きっと、すぐに答えが出るよ」

 場の雰囲気を和ませようと、キリアが明るい口調で言った。その気遣いをありがたく思いながらも、誠人は一抹の不安を抑えきることができなかった。

「ああ・・・だと、いいけどな・・・」



 その頃。宇宙の片隅で、とある椿事が巻き起こっていた。

 宇宙でも有数の巨大軍事企業・DOE社。日夜新兵器の開発が続くその兵器工場の一つが、何者かの襲撃を受けた。

「急げ!早く兵器を回収しろ!」

 ガスマスクのようなヘルメットを身に着けた戦闘服の男達が、逃げ惑う従業員達を尻目に次々と工場内に押し寄せていった。そして小型爆弾でロックされた部屋の扉を破壊すると、彼らはついに目当ての物を見つけ出した。

「これだ・・・隊長、発見いたしました」

 男の一人が、紫色の薬品が入ったアンプルを隊長と呼ぶ人物に差し出した。その人物はヘルメットを脱ぐと、受け取ったアンプルをまじまじと見つめた。

「これでようやく、銀河警察への復讐が果たせる。将軍や多くの同胞を殺めた罪、必ず償わせてみせる・・・!」

 アンプルを見つめてやや興奮気味に呟いた、隊長と呼ばれた人物の正体。それは絹のような白髪をセミロングにした、青い瞳の女であった。

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