表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チーム・イリスの事件譚  作者: 髙橋貴一
73/153

第25話「心、体、一つに」アバン

第25話です!今回はいわゆる「2号戦士パワーアップ回」となっております!ぜひご覧ください!

 誠人と銀河警察の刑事達を抹殺するために、ゼロワールドから新たな尖兵が派遣された。それはシルフィが生まれてすぐに生き別れた実の兄、マウォルス・ベンブリッツであった。

 そして同じくゼロワールドの一員となっていた母・モイラとも再会したシルフィは、母と兄を説得するために単身で二人のもとに向かった。だが二人を敵視するディアナはシルフィの意思に反し、二人に攻撃をしかけてしまった。

「・・・もういい。もう・・・あなたなんか知らない。あなたなんか・・・あなたなんか・・・あなたなんか大嫌いよ!!」

『・・・!シル、フィ・・・?』

 ディアナと決別したシルフィは、デュアルとなって兄を止めようとした。だがそんな妹に、マウォルスは容赦なく攻撃を仕掛け続けた。

「喰らえ、大地断裂斬!」

 マウォルスはイリスから吸い取ったエネルギーを武器の剣に充填し、強力な衝撃波を放った。そのあまりの威力の大きさに、デュアルは悲鳴を上げて大きく吹き飛び、地面に叩きつけられた拍子に変身が解除された。

「シルフィさん!・・・やめろおおおおおっ!」

『アーマーインサンライズ!サンライズ!』

 誠人は持てる力の全てを振り絞って立ち上がると、イリスV2に変身してマウォルスのもとに駆け寄り、ライズガンセイバーで攻撃を仕掛けた。突然の事態に一瞬驚いたマウォルスだったが、すぐに体勢を立て直してその攻撃を受け止め、反撃の機会をうかがい始める。

「お・・・お坊ちゃま・・・」

 自分を守るために戦うイリスV2の姿を見て、シルフィは思わず声を上げた。その時、彼女はあることを思いついた。

「そうだわ・・・これ、今こそ使う時よね・・・?」

 そう言って彼女が手にしたのは、先日茜から渡されたフュージョントリガーであった。送り主やその目的はまだ不明点が多かったが、この状況に至ってはそれらは些細なことであった。

『フュージョントリガー、スタートアップ』

 シルフィは体に力を込めて立ち上がると、トリガーの上部の黒いボタンを押した。

「シルフィさん・・・?それ、まだ使えないって言ってたんじゃ・・・!」

 トリガーを起動させたシルフィを見て、カグラが驚きの声を漏らす。一方、トリガーを握りしめるシルフィの脳裏を、先ほどディアナにぶつけた言葉がよぎった。

 ――あなたなんか・・・あなたなんか大嫌いよ!!――

「・・・ディアナ、今は非常時よ。あなたの力、分けてもらうわ・・・!」

 バツが悪そうな表情を浮かべながらも、シルフィは肚を決めてトリガーをGPドライバーV2の右上部にセットした。だが、次の瞬間――

「うっ・・・ああああっ!ああああああああああああああっ!!」

 突然、シルフィの体を翠と紫の稲妻のような物が包み込んだ。シルフィは苦悶の叫び声を上げると、その場に膝を折って倒れ伏し、そのまま意識を失った。

「シルフィ!」

「シルフィさん!」

 倒れこんだシルフィのもとに、キリアとミュウが駆け寄る。一方の誠人もマウォルスと戦いながら、気を失ったシルフィの姿を視界にとらえた。

「シルフィさん!・・・はあっ!」

 一瞬シルフィに意識が向いた誠人だったが、目の前の敵に意識を戻して剣を振り払い、相手と距離を取った。そしてライズガンセイバーをガンモードに変化させ、フィニッシュカードをセットする。

『ガンモード』

『Read Complete.Be prepared for burning impact.』

 ライズガンセイバーの銃口に、太陽のエネルギーが見る見るうちに集束されてゆく。一方のマウォルスも、握り締めた剣の刃を赤く光らせた。

『バーニングサンライズ!』

「火炎怒涛斬!」

 太陽エネルギーの光線と炎の衝撃波が、空中でぶつかり合った。二つのエネルギーはしばらく拮抗していたが、やがてライズガンセイバーから放たれた光線が炎の衝撃波を呑み込み、マウォルスに襲い掛かった。

「うわっ!くっ・・・覚えていろ!」

 その光線の威力にスーツが破損し、不利と悟ったマウォルスは宇宙船に撤退すると、その場から逃走した。なんとか敵を撃退した誠人は変身を解除したが、喜ぶ暇など彼には与えられなかった。

「シルフィさん!シルフィさん、しっかり!」

「シルフィ!ねえ、起きてってば!」

 倒れこむシルフィに、ミュウとキリアが必死に叫びかける。だがその叫び声に、シルフィが目を覚ますことはなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ