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チーム・イリスの事件譚  作者: 髙橋貴一
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第15話「逆転の一手」アバン

第15話です!前回登場したイリスキラーが、いよいよその本領を発揮します。この強敵をどのように打ち破るか、是非ご注目ください!


「さあ・・・いよいよ実戦デビューの時だ。我が星が誇る最強のロボット兵器、イリスキラーよ・・・!」

 機械惑星ブラックマキナの科学者が開発した、対イリス用のロボット兵器・イリスキラー。それは身構えるイリスに向かって歩みを進めていき、右手を突き出してそこから緑色の光線を連続で発射する。

『くっ・・・はあああああああっ!』

 イリスはランスモードのプラモデラッシャーで光線を弾くと、大きくジャンプしてイリスキラーに挑みかかった。イリスキラーはその両手に剣と盾を装備し、イリスの槍さばきを正確に受け止め、いなしていく。

『・・・!ねえ坊や、さっきあいつら、イリスの実戦データをどうこうとか言ってたわよね?』

 一旦後方に飛びずさって距離を開けると、イリスはプラモデラッシャーを振り回しながらイリスキラーと対峙した。

『もしかして、さっきの私達の戦いは・・・』

「ええ・・・あのロボットを作るための、データ採取が目的だったんです。・・・きっと、もう僕達の戦い方は・・・!」

 その言葉を遮るように、イリスキラーが目から光弾を次々と放ってきた。イリスが槍を振り回してそれを防いでいる間に、イリスキラーはイリスの背後に回り込み、手にした剣でその背中を切り裂いた。

『うあっ!』

「ソフィアさん!」

 ソフィアの苦痛の声を耳にしたミュウが、悲痛な叫び声を上げる。イリスは反撃を試みるも、イリスキラーは高速移動しながらその攻撃をことごとくかわし、お返しとばかりに強烈な攻撃を立て続けに放つ。

『うわあああああああああああっ!』

 イリスキラーが突き出した剣が炸裂し、イリスの体は大きく吹き飛ばされた。その弾みでソフィアとの合体が解除され、イリスはブランクモードへと戻る。

「ソフィア!」

「ソフィアさん!」

 地面を転がるソフィアのもとに、キリアとミュウが急いで駆け寄る。ソフィアは額から青い血を流しながら、意識を失っていた。

「ミュウ、ソフィアをお願い。・・・お兄ちゃん、キリアと合体して!高速移動なら、キリア誰にも負けないもん!」

 ソフィアをミュウに託し、キリアは大声で誠人に叫びかけた。その声を聞き、イリスはホルダーからゴールドのカードを取り出す。

「分かった・・・頼むぞ、キリア!」

『Read Complete.ゴールドアーマー!』

 キリアとの合体を果たすと、イリスは高速移動しながらイリスキラーに襲い掛かった。だがイリスキラーも恐るべきスピードでその動きに対応し、イリスが繰り出した攻撃の全てを受け止めてみせた。

「そんな・・・・・・キリアちゃんと、同じくらい速い・・・!」

『同じくらいなんてもんじゃない・・・こいつ、キリアよりずっと速い!』

 キリアが驚きと恐怖が入り混じった声を上げた、次の瞬間。イリスキラーの目が赤く輝くと、プラモデラッシャーの攻撃を受け止めていた盾を振り上げてイリスの体勢を崩し、その体を剣で力いっぱい切り裂いた。

「うわっ!」

『きゃあっ!』

 その一撃に耐えきれず、イリスの体が宙に吹っ飛ぶ。イリスキラーは目にもとまらぬスピードでイリスが飛んだ先に移動し、剣でその体を切り裂いてさらに吹き飛ばされた先に瞬間移動すると、強烈な一撃をお見舞いして三度イリスの体を吹き飛ばした。

「うわあああっ!」

「きゃああああっ!」

 イリスの体は地面に叩きつけられ、ダメージ超過で誠人とキリアの合体は強制的に解除された。さらに二人の合体だけでなく、誠人のイリスへの変身も解除されてしまう。

「誠人さん!」

「キリア!」

 倒れ込んだ二人のもとに、ミナミとカグラが駆け寄ろうとする。だがその時、銀色の服の男女達が手にした銃をミナミ達に向け、そこから発射された球体が大きなシャボン玉のような物になり、二人を捕らえてその中に閉じ込めた。

「ミナミ!カグラ!・・・あっ・・・!」

「レイさん!」

 二人が捕らえられたことに気を取られたレイもまた、シャボン玉のような物に閉じ込められてしまう。誠人は彼女を救出しようと咄嗟にスプラッシュのカードを手に取ったが、イリスキラーが右手をかざすとそれは誠人の手を離れ、さらにホルダーの中の全ての合体用カードと共に、イリスキラーの手に収まってしまった。

「・・・お兄ちゃん、ミュウ!早く逃げて!」

 それを見たキリアがおぼつかない足取りで立ち上がると、誠人とミュウに叫びかけた。

「え・・・?キリアちゃんは!?」

「キリアが・・・時間を稼ぐから!さあ、早く!」

 キリアは残る力全てを振り絞り、高速移動で男達に迫ろうとした。だがそれを読んでいたリーダー格の男が手を軽く振ると、イリスキラーが高速移動してキリアの前に立ちはだかり、その胸ぐらを掴み上げた。

「キリア!」

「キリアちゃん!」

 誠人とミュウが、捕らえられたキリアの姿に悲痛な叫び声を上げる。キリアは必死にもがきながらも、顔を誠人達に向けて叫びかけた。

「い・・・行って!早く!」

「くっ・・・ミュウ、行こう!」

「う・・・うん!」

 誠人はミュウの代わりにソフィアの体を背負うと、なんとかその場から退避した。イリスキラーは掴んでいたキリアの体を放り投げ、その直後にブラックマキナの科学者達がシャボン玉のような球体にキリアの体を閉じ込めた。

「プロフェッサーライラス、マザーから新たな命令が届きました」

 科学者達のリーダー格の男に、女性の部下が言葉をかけた。

「イリスと合体する刑事を全員捕らえ、それを人質に銀河警察との交渉を開始せよ、とのことです」

「うむ、やはりそう命じられたか。手始めに刑事を四人確保できたのは、上々の首尾だ」

 ライラスと呼ばれた男はわずかに笑みを浮かべると、部下達に命令を下した。

「逃げ出した二人も大至急確保せよ。マザーは六人全員の確保を命じておられる、急ぐのだ」

 その声を合図に、科学者達が一斉に動き出す。それを見届けると、ライラスはイリスキラーの肩に手を置いた。

「私の・・・いや、我が星の最高傑作、イリスキラー。これさえあれば、銀河警察など恐るるに足りん、ふふふ・・・」

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― 新着の感想 ―
[一言] こちらのガンメタを張ってくる敵はやはり必要不可欠 コピーが得意な敵とはまた別で良い
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