第13話「家出少女を捜して」前編
それから数時間後。誠人やミナミ達は街に出向き、ジョージが言っていた『家出人』の捜索に当たっていた。
「こちらキリア。ミュウ、そっちはどう?」
「ううん、全然見つからない。プラモデロイドの皆も、一生懸命捜してくれてるけど・・・」
キリアからの通信を受けたミュウが、戻ってきたグリーンビートルが記録した映像をGPブレスで見ながら答えた。映像には街を行き交う人々の姿が映っていいたが、そこに目当ての人物の姿はない。
「了解。・・・もう、なんでキリア達がこんなことしなきゃいけないわけ?」
キリアが天を仰いでうんざりと声を上げた、まさにその頃。捜索から戻ってきたアクアドルフィンの映像を、レイがGPブレスで確認していた。
「駄目ね、どこにも映ってない。・・・だけど、絶対に見つけなきゃ・・・」
「今回君達に捜してほしいのは、サニー・ミーンファルク、18歳。・・・ミナミ達は知っているだろうが、彼女は我が銀河警察本部のトップ、バーレーン・ミーンファルク警視総監の、一人娘だ」
数時間前。ミナミ達に緊急メッセージを送った後、ジョージが『家出人』の詳細を彼女達に告げた。
「え!?警視総監の娘さん!?」
「そうだ、ミュウ。あの警視総監の、娘さんだ」
一同のGPブレスに、サニーの顔写真と家出した日の服装が表示される。いかにも箱入り娘といった感じの、童顔で大人しげな表情。亜麻色の髪を背中まで伸ばし、黒いゴシックドレスを身に纏った少女。それが、彼女の主な特徴であった。
「でも、一体なんで家出なんて・・・しかも、これまたどうしてこの星に・・・」
「はっきり言って、それ以上の詳細は不明だ。だが警視総監は大層お怒りで、2日以内に娘を連れ戻せなければ、私を太陽系支部長から外すと・・・!」
カグラの言葉に答えていたジョージが、弱り切った表情でうめくように言った。そのあまりに悲痛な姿に、誠人が思わず小声でツッコむ。
「それ、ただのパワハラじゃ・・・」
「とにかく、皆大至急サニーを捜してほしい。彼女が地球・・・それも君達のいる、日本の関東エリアに向かったことは、宇宙船の座標から明らかだ。とにかく、諸君らの健闘を、心から期待している・・・!」
「期待している、って言われてもね・・・・・・そう簡単に、尋ね人が見つかるわけが・・・」
と、その時であった。彼女の目の前を、一人の少女が何かから逃げるように駆け抜けていった。
「・・・え?ちょっと待って、今の・・・!」
慌てて振り向いたレイだったが、少女はすぐに視界の外に消えてしまった。だが一瞬、黒いゴシックドレスの一部のような物、そして少女の亜麻色の髪が、彼女の視界に映りこんだ。
「ねえ、ちょっと待ってよ!」
「ほら、俺達と遊ぼうって!」
その後を追うように、数人の柄の悪そうな青年達が駆けていった。もしかしたらという直感を胸に、レイは彼らの後を追い始める。
「ねえ、急に逃げちゃだめだって。俺達まだなーんもしてないんだから」
「そうそう、お楽しみはこれからだよ!」
レイが後を追いかけると、先ほど目の前を駆けていった青年達が、袋小路に一人の少女を追い詰めて取り囲んでいた。怯え切って辺りを見回す少女の顔を見た瞬間、レイは自分の直感が正しかったと悟った。
「やっぱり・・・あの子、サニーだわ!」
目の前で追い詰められている少女は、紛れもなく尋ね人のサニーであった。そんな彼女の手を掴みながら、男達は無理やりどこかへ連れて行こうとする。
「嫌・・・放して!」
「ん?今何つったんだ、こいつ?」
「さあ・・・少なくとも日本語じゃねえよな?」
(言葉が通じてない・・・まあ、それも当然ね)
万能翻訳機でもあるGPブレスを着けているレイには、サニーの言葉の意味がはっきりと分かった。だが彼女が翻訳機を身に着けていないのか、その言葉は彼女を連れて行こうとする男達には外国語か何かに聞こえているようだった。
「とにかく助けないと。・・・ねえ、そこのお兄さん達」
レイは意を決すると、青年達の前に立ち塞がって声をかけた。
「あん?・・・なんだあんた?」
「その子、放してあげた方がいいんじゃない?嫌がってるみたいだけど」
「何だよ?あんたには関係ねえだろ?」
男の一人が声を荒げると、レイに掴みかかってきた。だがレイは逆にその男の腕を掴み、力任せに捻り上げた。
「い・・・いでででで!」
「おい!何すんだよ!?」
激昂した男の仲間が、レイに殴りかかる。レイは掴んでいた男の手を放すと相手の攻撃を避け、銀河警察仕込みの体術で逆に殴り掛かってきた男を組み伏せた。
「どう?あなたもやる?」
サニーの手を掴む男を見ながら、レイはぞっとするような笑みを浮かべた。男はサニーを放すと、捨て台詞を吐きながら仲間と共に逃げていった。
「あなた、サニー・ミーンファルクよね?大丈夫?怪我はない?」
レイが問いかけると、サニーは小さくうなずいた。それを見て安堵すると、レイはGPブレスを使って誠人達に連絡を取ろうとする。
「こちらレイ。ターゲットを無事発見し・・・ん?何、これ・・・?」
GPブレスから、ノイズのような雑音が聞こえてきた。レイは再び通信を試みたが、やはりノイズが聞こえるのみで他のメンバーに連絡が取れない。
「やだ・・・こんな時に故障?」
「ねえ・・・あなた、銀河警察の人?」
その時、サニーが恐る恐るレイに声をかけてきた。まるで鈴の音のような、爽やかで透き通った声だった。
「そう。あなたのお父さんから、あなたを捜すように頼まれているの」
「だめ・・・まだ、家には帰れない」
首を横に振ったサニーを見て、レイは小さくため息をついた。
「気持ちは分かる。でも、いつまでもお父さんに心配をかけるわけには・・・」
「そうじゃない!・・・狙われてるの、悪い人達に」
『狙われてる』。その言葉が、レイに緊張をもたらした。
「狙われてる?誰に?」
「それは・・・あ、行かなきゃ!」
人が行き交う通りに目を向けると、サニーが突然大声を上げた。
「何?どうしたの?」
「追ってきてる奴がいる!お願いお姉さん、私を守って!」
「あっ・・・ちょ、ちょっと!」
サニーはレイの手を掴むと、その手を引いて走り出した。何が何やら分からぬまま、レイはサニーに引っ張られていく。
「ふぅ・・・ここまで来れば、もう安全かも・・・」
それからしばらく走り続けた後、サニーはレイと共に一軒の洋服屋に駆け込んだ。
「はあ、はあ・・・・・・ところで、そろそろ事情聴かせてくれない?あなた、一体誰に・・・」
「あっ!この服可愛い!ちょっと試着しよっと!」
レイの言葉を無視するように、サニーは偶然目の前にあったワンピースに目を輝かせた。そしてそれを手に取ると、試着室に駆け込んでいく。
「ちょ・・・ちょっと待って!そんなことより、あなたの話を・・・」
「しっ・・・追手がすぐそこまで来てるの」
サニーは指を口に置くと、レイを黙らせた。
「ここに隠れて、やり過ごす作戦なんだから。・・・なるべくかわいい服、もう二、三着持ってきて」
「・・・分かった。ちょっと待ってて」
事情はよく分からなかったが、レイはサニーの言う通りにした。だがどれだけ目を凝らしてみても、特別誰かを捜しているような怪しい人物は見当たらない。
「持ってきた。特に怪しい奴はいないけど・・・」
「ありがと!じゃ、ちょっとそこで待ってて」
レイから服を受け取ると、サニーは有無を言わさずカーテンを閉めた。それから数分後、試着を終えたサニーは服を買ってその場で着替えると、レイと共にその店を後にした。
「よかった、いい服があって。これで、少しは追手の目をごまかせる・・・!」
「なるほど、そのために服屋に・・・」
「あ、マズい!お姉さん、こっち!」
突然サニーが大声を上げると、再びレイの手を取って走り出した。彼女は時折後ろを振り返りながら、今度は通りに立っているゲームセンターに駆け込んだ。
「うわあ、これが本物のクレーンゲーム!初めて見た・・・!」
クレーンゲームに目を輝かせながら、サニーが手持ちの硬貨を投入してクレーンを操り始める。初めての操作であったにもかかわらず、彼女は猫のぬいぐるみを見事に掴み、手に入れることに成功した。
「やったー!私才能あるかも!」
「ちょ・・・ちょっと、こんな所で遊んでる場合?」
一人興奮するサニーに、レイが周囲を警戒しながら苦言を呈した。
「大丈夫!追手の奴らも、まさか私がここにいるとは思わないでしょ。・・・あ、次はあれやろっと!」
「ちょっと、サニー・・・!」
結局、サニーはそのゲームセンターに一時間近くも滞在し、シューティングゲームやレースゲーム、ダーツやスロットなどをたっぷり堪能した後、その店を後にした。
「ああ、楽しかった。・・・お父さん、こういう遊び全然させてくれないんだもん」
「まあ、それはそうだと思う」
付き合わされたレイはそっけなく言葉を返すと、一度後ろを振り返ってからサニーに問いかけた。
「ねえ、そろそろあなたを追ってる奴らについて、話してくれない?一応仕事だから守ってるけど、これ以上隠すようなら・・・」
「あ!あれ、美味しそう!」
街中を歩いていたサニーが、突然大声を上げてある物をじっと見つめ始めた。レイが視線を向けてみると、そこにはたこ焼きを売る屋台があった。
「たこ焼き・・・そういえば、私も食べたことない・・・」
「ねえ、私お腹すいたところなの。お姉さん、一緒に食べようよ!」
「ふぅ・・・あのね、その前に大事な話が・・・」
そう言いかけた次の瞬間、レイのお腹がぐーっと大きな音を立てた。思わず吹き出したサニーに釣られ、レイも小さく苦笑いを浮かべるのだった。
☆☆☆
「それで、そっちはどうでした、誠人さん?」
同時刻。誠人達は一旦とあるラーメン屋に集合し、これまでの捜索結果を報告し合いながら昼食にありついていた。
「いや、こっちは全然駄目。皆から借りてるスペアのプラモデロイドも、総動員したんだけど・・・」
「キリアもゴールデンホークと一緒にいろんなところ捜したんだけど、全然見つからないの。もう嫌になってきちゃった」
メニューに追加されたばかりの冷やし中華を食べながら、キリアがうんざりした様子で声を上げた。
「そ、そんなこと言っちゃだめだよ、キリアちゃん。これも、立派な刑事のお仕事なんだから」
カロリー控えめの塩ラーメンを食べながら、ミュウがキリアをたしなめた。カグラも豚骨ラーメンを食べながらそれに続く。
「ああ、その通りだ。犯罪者と戦うことだけが、刑事の仕事じゃないからね」
「・・・でも、レイと全然連絡が取れないのは、どういうことなんでしょう?皆、連絡取れてないんですよね?」
チャーシュー麺を頬張りながら、ミナミが一同に問いかける。カグラ達がうなずいたのを見て、誠人は味噌ラーメンのスープを飲み干してミナミに応えた。
「ああ、僕もそこが気になる。何か、また厄介なことが起きてなきゃいいけど・・・」
「んーっ!おーいしー!」
それから、数分後。屋台でたこ焼きを買ったサニーが、近くのベンチに座りながらその味に舌鼓を打った。
「んっ・・・あ、熱い・・・!」
初めて口にしたたこ焼きは、舌が焼けるほど熱かった。慌ててショルダーバッグからミネラルウォーターのペットボトルを取り出すレイを見て、サニーがおかしそうにくすくすと笑う。
「な・・・何?」
「ううん。お姉さん、すごく頭良さそうな雰囲気なのに、意外と抜けてるんだな、って」
「わ・・・私だって、これ初めて食べたんだもん。熱いって知ってれば、こんな失態は・・・」
思わずムキになったレイを見て、サニーはますますおかしそうに笑い声を上げた。レイは気恥ずかしそうに咳払いすると、たこ焼きをベンチに置いて尋ねた。
「ねえ、いい加減教えてくれない?あなた、さっきから一体、何から逃げてるの?」
その問いかけに、サニーが酢を飲んだような表情になった。彼女は自分を励ますように、声を喉から絞り出して答える。
「そ・・・それ、は・・・」
と、その時だった。突然二人の目の前に、小型のドローンが現れた。
「あれ・・・DOE社の・・・!」
レイが声を上げた瞬間、ドローンから青白い光が地面に照射され、その光の中から数体のソルジャーロイドが姿を現した。
『対象、確認。確保、開始』
ソルジャーロイドは機械的な声を上げると、手にした光線銃をサニーに向け、命中した対象を麻痺させる光弾を発射した。
「危ない!」
「きゃあっ!」
レイはサニーに覆いかぶさり、光弾の直撃を回避した。そして素早くGPブレスを戦闘モードに切り替えると、光弾を放ってソルジャーロイドと移送ドローンに命中させ、破壊した。
「ふぅ・・・まさか、あなたが言ってた『追手』って・・・」
「ち・・・違う!あんなの・・・私、知らない!」
サニーが怯えながらレイに言葉を返した、次の瞬間。周囲から移送ドローンが次々と姿を現し、光を照射して無数のソルジャーロイドを召還した。
「くっ・・・また・・・!」
「いやあ、やっと見つけましたよ。銀河警察警視総監の令嬢、サニー・ミーンファルクさん」
突然の事態に逃げ惑う人々の間をかき分け、二体のソルジャーロイドを傍らに控えさせた白髪の青年が、レイとサニーの前に現れた。
「あなた・・・誰?」
「ほう、あなたがこの星にいる銀河警察の一人・・・これは面白くなってきた」
レイにGPブレスを突き付けられながらも、青年は余裕の態度を崩さなかった。それを見て苛立ちを感じながら、レイが重ねて問い詰める。
「答えなさい!あなた、何者なの!?」
「ふむ、威勢のいいお嬢さんだ・・・まあいい。私の名はレジュド、あなた方とは浅からぬ縁にある、ゼロワールドの信奉者です」
「・・・!ゼロ・・・ワールド・・・!」
その名を聞いた瞬間、レイは思わずうめき声を上げた。それを見て、レジュドと名乗った男が薄笑いを浮かべる。
「ゼロワールドの大本・・・つまり、首領であったクリム・レギオンとその一党は倒されましたが、生憎我らはそれで終わるほど小さな組織じゃない。あなた方もご存知の通り、我らは宇宙の至る所に存在します。そう・・・あなたの目の前にも」
「そのゼロワールドの一味が、この子に何の用?」
怯えるサニーを背中にかばいながら、レイ三度問い詰めた。
「これはこれは!あなたもお人が悪いですねえ。そのようなこと、いまさら聞かずとも分かっているでしょうに」
芝居がかった口調で言うと、レジュドはサニーを鋭い目で見据えて指さした。
「彼女は銀河警察のトップの娘。その身柄さえ押さえてしまえば、父親は我らの言いなりになるでしょう。聞いた話によると、警視総監は家出した娘を捜すために、銀河中に捜索命令を出したとか。そんな親バカな男が愛娘をさらわれたと聞いたら・・・ふふ、笑いが止まりませんね」
「銀河警察をなめない方がいい。私達は、そんなに柔な組織じゃない」
「そうでしょうか?警視総監も一人の親、たった一人の娘の命を守るためなら、どんなことだってするでしょう。・・・さて、話は終わりです。ソルジャーロイド、サニーを捕らえなさい。刑事の方は殺しても構わない」
その声を合図に、ソルジャーロイドが一斉にレイとサニーの方へ動き出した。レイはGPブレスから放つ光弾でソルジャーロイドを数体倒したが、敵は後から後から続々と押し寄せてくる。
「多勢に無勢・・・サニー、走るよ!」
「え!?ちょ、ちょっと待って・・・!」
レイはサニーの手を取ると、一目散に駆け出した。ソルジャーロイドの群れも二人を捕捉すべく、光線銃を放ちながらその後を追うのだった。
「ゼロワールドの一人が!?本当なんですか、それ!?」
レイ達がレジュドの襲撃を受けてから、程なくのこと。ラーメン屋を出た誠人達に、ジョージからの緊急連絡が入った。
「ああ。その男の名はレジュド、37の惑星におけるテロ行為の罪で、レッドレベルの手配がかけられている」
「そんな奴が、どうしてこの星に・・・・・・まさか、サニーが来たことと何か関係が?」
「恐らく、彼女が家出してこの星に向かったと知って、捕らえようとでもしているんだろう。単なる偶然とは、どうしても思えないからね」
カグラにそう答えると、ジョージは表情を引決めて誠人と刑事達に告げた。
「諸君、サニーの捜索に加え、レジュドの確保、もしくは抹殺も頼みたい。・・・私も、今のポストから離れたくはないのだ。すまない」
申し訳なさそうに言い添えると、ジョージは通信を打ち切った。ホーム画面に戻ったGPブレスを見て、ミュウが弱気な声を上げる。
「どうしよう・・・サニーさんもまだ見つかってないのに、テロリストの相手もしなきゃいけないなんて・・・」
「何弱気になってんですか。こうなったらやるしかないでしょうが」
「ミナミの言う通りだ。みんな、もう少し頑張ろう。ね?」
カグラの励ましに、一同が重々しくうなずいたその時――
「あらあら、また面倒なことに巻き込まれてるようね、皆さん」
一同の耳に、聞き覚えのある声が飛び込んできた。声のした方に視線を向けると、そこにはいつのまにやら現れていたソフィアの姿があった。
「ソ・・・ソフィアさん!」
「どうも、坊や。家出した警視総監の娘をゼロワールドの一味が狙ってるなんて、なかなか面白い事件よね」
「な・・・なんであんたがそれを知ってるんですか?」
驚いて声を上げるミナミに、ソフィアは自分のGPブレスを示して答えた。
「ふふっ。このGPブレス、旧式とはいえ回線をジャックして、通信を傍受することくらいできるのよ。あなた達に送られた通信は、向こうにその気がなくても私の元にも届くってわけ」
「・・・それ、ただの盗聴じゃ・・・」
得意げに説明するソフィアに、キリアがさめた声でツッコむ。それを無視すると、ソフィアは誠人とミナミに言葉をかけた。
「ねえ、私にも一枚噛ませてくれない?ちょうど退屈してたところなの」
「誰が部外者のあんたを仲間に入れますか。暇つぶしなら別の所でしなさいよ」
つっけんどんに答えたミナミに肩をすくめると、ソフィアはある物を一同に示した。
「あら、そう。・・・そのサニーって子の居場所、この子が掴んでるみたいだけど?」
「それ・・・あたしのマグマスコーピオン!」
ソフィアが手にするマグマスコーピオンを見て、カグラが驚きの声を上げる。ソフィアは意地悪な笑みを浮かべると、再度誠人とミナミに声をかけた。
「返してもいいけど、条件があるの。・・・言わなくても、分かるわよね?」
「ミナミ・・・・・・そういうことらしいぞ」
「くぅっ・・・分かりました!仲間に入れてあげますから、早くそれをよこしなさい!」




