第11話「友のために」アバン
第11話です!余談ながら、今作は約1年ほど前から執筆を始めまして、現在11月に投稿予定のエピソードを書いたりしています。この回辺りはちょっとしたスランプに襲われた時期であり、なかなか安定しないクオリティの回が続きますが、ご容赦いただければと思います。まあ、クオリティが安定しないのはいつものことなのですが(おい)
「・・・!あなたは・・・!」
かつての教え子達の仇を討ち、その墓参りを済ませたソフィアの前に現れた、一人の女性。それは誠人の母親である、虹崎茜であった。
「・・・?どうか、したの?」
「間違いない・・・あなた、20年前私を助けてくれた、あの刑事さんでしょ!?」
不思議そうに自分を見つめるソフィアに、茜は思わず上ずった声をかけた。だが・・・
「・・・ごめんなさい。私、あなたのこと覚えてないの」
「ええっ!?・・・じゃあほら、これ見て思い出してくださらない!?」
そう言って茜が差し出したのは、彼女の財布に入れられていた高校生時代の写真であった。そこには制服姿の20年前の茜と、同じ制服を着た一人の少年が写っている。
「あなたに助けられたころ、私はこんな感じだったの。・・・学校からの帰り道、ロボットに襲われた私をあなたが・・・」
「ごめんなさい。もしそうだったとしても、私本当に覚えてないの。ごめんなさいね」
茜の言葉を遮って詫びると、ソフィアは足早に去っていった。その後ろ姿を立ち尽くしながら見送る茜だったが、その脳裏にふと疑問がよぎる。
(そういえば・・・あの人、20年前と全然見た目が変わってない・・・・・・もしかして、それと何か関係が・・・?)
一方。茜の前を去ったソフィアは、必死に20年前の記憶をたどっていた。
(20年前、といえば・・・私は、銀河警察の仕事の一環として、この星を訪れていた。・・・そこまでは覚えてる。でも・・・)
具体的に何をしていたのか、となると、どういうわけだか一向に思い出すことができない。刑事という仕事柄、一度見たこと、聞いたことはほとんど忘れないソフィアだったが、先ほど見せられた写真の少女のことは、どれだけ思い返してみても記憶にはなかった。
「ふぅ・・・考えるだけ、無駄というものね。・・・ま、そのうち思い出すでしょ・・・・・・」
自分に言い聞かせるように言うと、ソフィアは再び歩き出した。どうして茜のことを覚えていないのか、消えぬ疑問を胸に抱えたまま。




