若手のホープはお仕置き中♡
リズさん曰く、
エルフの寿命は人間の約5倍
ドワーフの寿命は約3倍
種族にもよるが獣人の寿命も人間とあまり変わらないそうだ。
つまり80ウン歳のランドンさんはドワーフの中でも若手。
人間換算するとだいたい27歳くらいだろうか。
ドワーフ界きっての若手のホープらしい。
(20代でこんな巨大な街を治めているって考えたらすごいよなぁ…
あんなだけど…)
「儂がわるかった!もうやめてくれぇぇぇ!」
ギャアアアとランドンさんの悲鳴が響く。
(そしたらオリビアさんが1××歳なのも納得だけど…
あんなに綺麗なのに1××歳なんてエルフってすごいなぁ。
なに食べてるんだろ。)
長寿の秘訣を聞いたら教えてくれるのかな?なんてぼんやり考える。
「さて、儂らも出ようかの。」
爺が声を上げる。
事前にオリビアさんに確認したところ自由に街を歩いていいそうだ。
なんとなく着けてきた腕時計に目を落とす。
時刻は午後6時半。
まだ空は少しだけ赤く、夜に入り始めたばかりといっていい時間だ。
砦を出ると街中は人だらけ。
夕暮れの街を灯りが煌々と照らし、
食べ物の店や雑貨、玩具、どう使うかもわからない店主オリジナルの謎な物体を並べる店等等、多種多様、たくさんの露店が街中を練り歩く人々を楽しませていた。
「腹が減ったなー!なんか食おうぜ!」
ふわっと屋台から香ってくる香ばしい匂いにつられて兄が言う。
「私さっき通ったお店で可愛いもの見つけたんだよねー!
そのお店に行きたい!」
今度は妹が言う。
兄と妹のバトル勃発…と思いきや、
ここは素直に別行動をとることになった。
母妹とリズさん+ウィリアム先生(保護者)の女子チームと
兄と俺の男子チーム
爺は一人で自由に街を見たいと言い、いの一番に人混みに紛れてしまった。
「よーしっ!行こうぜ!」
兄の掛け声で各々目当ての店へと向かう。
夜は長い。
俺達の冒険はまだ始まったばかりだぜっ!




