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にょっきにょき

「おぉー!すごい!」

何度見てもすごい。魔法みたい。

魔法なんですけど!


家のそばには魔法陣を使って出来た木の物置が出来上がった。

婆が嬉々として鍬などの農作業用品を詰めていく。

イグナシオ君もその手伝いをしている。

若いのになかなか気がきくな!イグナシオ君!


今度の魔法陣はヴァルディさんだけで発動させていた。

この物置は木材だけで出来ているので木属性のヴァルディさんが魔力を込めるだけでいいのだそうだ。

ちなみに魔法陣はケヴィンさんお手製。


ここでもヴァルディさんは魔力を込める前にパラパラと種を蒔いていた。

理由を聞くと木属性は植物を操る/成長を促すという特性を持つもので、

植物が何もないところでは力を発揮出来ないそうだ。

それ故木属性を持つ者は植物の種を持ち歩く人が多い。

と言葉少なに教えてくれた。


なるほど。確かに土は大地から、水は空気中もしくは大地から得られるので場所を選ばないが植物は違う。

森の中など植物の豊富なところでは良いがこの地の様に草も生えない荒野では成長を促す植物の確保ですら難しい。


(ひとつ賢くなったな…

俺も木属性使えるし、何か植物の種を持ち歩こうかな。)

あとで植物図鑑で勉強しようと決める。





…………

そうして我が家の畑には物置と井戸が備わった。

新たに出来た畝には皆で種を蒔き、

俺と婆とヴァルディさんが魔法で成長を促した。


「うーん…《グロウ》っ!」

ぐっと力を込めて唱えると

ポッ、ポポポポポポッ…

さっき蒔いた種があっという間に発芽する。


(うひょー!楽しい!

かの有名な斜向かいのトロロになった気分ー!)


「《グロウ》!《グロウ》!《グロウ》!」

芽がニョキニョキ成長していく。


「…ストップ。グロウは1日3回まで。

それ以上すると美味しくなくなる。」


調子に乗ってグロウを連発していたらヴァルディさんに静かに怒られた。

特に野菜は連発しすぎると株に負担が掛かって美味しくなくなるのだそうだ。


(用法用量を守ってってことだな。

1日3グロウね。覚えた。)


次の畝に向かう。

「うぉぉぉう…《グロォォォウ》っ!」

ポポポポポポッ!

うひょー!楽しい!


気合を入れたグロウを連発していたら喉を痛めたようだ。

最後の方はカッスカスな声で唱えることとなった。


(やべっ…!?声が出ない!)

小さい頃とか、ト◯ロの真似しますよね。

誰でも一度は通る道のはず…

傘で木の枝を揺らして雨粒をバーって落としたりとか。

桜でんぶをねだって買ってもらったりとか。

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