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思ってたんと違う

(いい歳して人前でアキちゃんはやめてぇぇ!!!!

初対面の人だし、ものすっっっごい綺麗な人の前で!!)

ヒィィィと叫びたくなる気持ちを抑えて改めて答える。

「俺の名前は八雲明といいます。よろしくお願いします。」

そう口にしてから自分が二階にいる事を思い出す。

「た、高いところからすみません。今そちらに向かいます。」


急いで部屋に引っ込む。

(寝巻きのままだった!)

慌てて着替えながらちらと窓の外を伺うと母が先ほどの女性と談笑しているのが見えた。

(なんで…なんで母さんがいるんだよ。)

支度を終え歩き慣れた廊下を進み玄関の扉を開けると母がエリザベスと名乗った女性と楽しそうに会話しているのが目に入る。


「アキちゃん!アキちゃん!リズちゃんねぇ!この国のお姫様なんですって!素敵ねぇ!お城に住んでるんですって!すごいわねぇ!」

外に出ると待ち構えていた母が鼻息荒くまくし立てる。

「そ…それは凄いね…」

母の勢いに押され若干引きつつそう答えると続く話を耳半分で聞き流しながら周囲を見渡す。

(なんというか…異様な光景だなぁ…)

荒野にぽつんと我が家が建っている。

(これは家一軒まるごと召喚されたってことか…?)

ということは…


ぐるりと見渡せばやはり騎士達に混じって見慣れた顔がちらほら…


(兄さん…)

兄は騎士達と意気投合したのか何人かで集まってワイワイ話をしていた。なかなか話が盛りあってるようだ。なんの話をしてるんだろう…


(父さん…)

父は他の騎士より少し豪華な鎧を着た人(騎士団長ってやつだろうか…)と話をしている。

落ち着いている父と似たような雰囲気を持つその男性と話が合うようだ。

父は様々な武道に精通しているので異世界の武術の話でもしてるのだろうか。


(爺ちゃん…)

爺は騎士達の持ちものを見せてもらっているようだ。見慣れない異世界のものを目にして商人魂に火がついたのかあれこれ質問しているようだ。


(婆ちゃん…)

婆は縁側に座って近くにいる騎士達にお茶を勧めていた。騎士達は戸惑いつつも、のほほんとした雰囲気に流されて一緒になってお茶を啜っている。


(……妹よ…)

妹の周りには一際人が集まっていた。

妹もなにやら騎士達と楽しそうに話をしているようだ。

騎士達は妹を見て頬をほんのりと染めている。

分かるよ、分かるとも。我が妹は天使のように可愛い。

だが……我が家のアイドルに悪い虫がつかぬよう気をつけねば…


と気を引き締めたところで一人足りないことに気付く。

(あれ?姉さんが見当たらないな?)

「母さん、姉さんが見当たらないようだけど…」

母の話をさりげなく遮り尋ねる。

「リカちゃんならまだお部屋で寝てたわよ。昨日も遅くまで起きてたみたいだからねぇ。まだしばらくは起きてこないんじゃないかしら。」

(姉さんもしっかりいるのか。というか姉さんも通常運転だな。)


これで家族全員が異世界に召喚されたことがわかったのだが…

家族全員それぞれ思い思いに異世界を満喫している様子を見て先ほどまでの決意もどこかへ行ってしまった。


(なんか…思ってた異世界召喚とちがうんだけど…)

家族登場しました(姉除く)。


地の文では家族をそれぞれ略称にしてみました。


慣れない物書きに四苦八苦しています…

変な部分もあるかもしれません。

お手柔らかによろしくお願いします。

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