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家族が一匹増えましたーその2ー

「ふーっ!スッキリしたぜーっ!」

兄がツヤツヤした顔でヒーリングスライムから出てきた。

手には試験管が握られている。

ちゃっかりヒーリングスライムのサンプルをゲットしたようだ。


ヒーリングスライムもぽよぽよ跳ねながらこっちへ向かってくる。

そして今度は父を飲み込み、次はウィリアムさんといったように次々と俺たちの体を癒して回った。


ヒーリングスライムは全員を癒し終わると、ぶるるっと体を震わせた。

すると大人の背丈ほどもあった体が直径30センチ程に小さくなった。


「ほー、すごいなー。」

思わず声をあげるとヒーリングスライムがぽんぽん跳ねながら近づいてきた。

(こうやってみるとただのボールみたいだな…)

俺の目の前までやってくるとピタッと足元で止まる。


さっきまではよくわからなかったが、丸く薄い黄緑色の体には円らな目があるではないか。

ウルウルした目、ぷるぷる小刻みに揺れる体がなんだか可愛く見えてきた。


(触れるかな…)

ぷよぷよした体に手を置いてみる。

手は飲み込まれることなくスライムのおそらく頭の部分を撫ぜることが出来た。


「傷を治してくれたんだよな。ありがとう。

それと、さっきは怖がってごめんな。」

怖がらせないように優しく語りかけながら頭を撫でるとスライムは嬉しそうに目を細めた。


(かわいいじゃないか!)


しばらくそうやって撫ぜているとスライムが俺の胸に飛び込んでくる。

どうやら俺のことを気に入ってくれたようだ。


「おや、どうやらアキラ様は随分とそのスライムに気に入られたようですね。

ヒーリングスライムは人懐こい性格でして、希少な存在ではありますが富裕層のペットとしても人気があるのですよ。」

ウィリアム先生が教えてくれた。


(飼うことも出来るのかー。

いいなー人懐こくて可愛いし、回復もしてくれるし。

飼いたいなー。家に連れて帰りたいなー。)


そう思いながらちらっと父を見る。

父は諦めたような顔をして一言、

「しっかり面倒をみるんだぞ。」


「やったー!今日からお前は家の子だぞ!」

そう言って腕の中のスライムをぎゅーっと抱きしめる。


『ぽちゃんっ』

何かが足にぶつかった。


「うあああああっ!ごっ、ごめん!!!」

ヒーリングスライムが二つに千切れてしまった…


ヒーリングスライムたん。円らなお目目はぷ◯ぷよのぷ◯をイメージしてもらえると、あんな感じです。


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