へし折れ!フラグ!
(やっちまった…。自分の身を一番にってウィリアム先生に言われてたのにな…。
でも…これで死亡フラグをへし折れたかな…)
前にいたのは婚約者がいると話した騎士さんだっだ。
(俺…死ぬのかな…)
一瞬にして今までの人生が走馬灯のように駆け巡る。
(あー…一度でいいからかわいい彼女といちゃいちゃしたかったな…
やり残したことは沢山あるけど…
でもまぁ、痛みもないしなんだか温かくてふわふわする…
どっちかっていうと幸せな最期でよかった……)
…………
(死ん………でないっ!)
カッと目を開けるが視界がボヤけていて周りがよく見えない。
喋ろうとして口を開けるとなにか液体が流れ込んできた。
『ゴボボボボボッ…!!!?』
(苦しい!死ぬっ!!苦しみながら死にたくない!)
手足を必死に動かすが全く移動できない。
(落ち着け…落ち着くんだ…まだ息はある…
落ち着いて状況を確認するんだ…
なんとか凌げば他のみんなが助けてくれるはず…)
落ち着いて意識を集中させると水に浮いているような感覚がする。
(なんだこれ…どうなってるんだ?
空からなにが落ちてきたんだ…?
あーもうだめだ…さっき慌てて息を吐いちゃったからもう息が続かない…
早く助けてー!!
もうだ…め……
…………
………………………………?
息が出来る?
苦しくない!
どうなってるんだこれ!!?)
液体の中に居るのに何故か呼吸が出来た。
温かくて心地よくて快適…
あぁ、落ち着くぅ………
(はっ…!?落ち着いてる場合じゃなかった!
ここから早く出なきゃ!
どうしよう!どうしたら出られるんだ!)
再びあわあわしていると目の前に手が出てきた。
(えっ!?)
突然現れた手に驚いている間に胸倉を掴まれそのままぐいと引っ張られる。
目の前に現れたのは兄だった。
(兄さん!!!助けてくれたのか!ありがとう!)
神を見るような目で兄を見る。
(今まで散々振り回されてひどい目にあったこともあったけど…やっぱり持つべきものは兄弟!
困った時には助けてくれるんだね!)
感動的な兄弟愛も束の間…
「おい、なにジタバタしてるんだよ。
次、俺入るからなー。」
……………へっ?




