世界の絶景百選
明るく穏やかな草原が広がっていた。
その中心には湖がありその畔には大きな木がそびえ立っていた。
湖の水面に陽の光が反射してキラキラと輝き、色とりどりの花が咲き乱れ、風が草をそよぐなんとも幻想的な光景が広がっている。
「ここは…」
誰に問いかけるでもなく口から言葉が漏れた。
あまりに美しい光景だったのだ。
この世界に来てから目にする光景と言えば遠くまでよく見渡せる何もない荒野、そびえ立つ廃城、鬱蒼とした森…
これほどまで清らかな光景は初めて見る。
元の世界でもなかなか見ることが出来ないものだろう。
一同、同じ気持ちだったようで皆動きを止めてしばらくその景色に見入っていた。
そのうち「聖樹だ…」ぽつりとウィリアム先生が口にする。
(聖樹か…
確かにあの巨木には一際大きな力を感じるな…。)
聖樹の側には小さな小屋が建っている。
誰が建てたのか、その小屋は長らく使われていない様子で扉にも蔦が張っていた。
「ここは周囲をよく見渡せますし、聖樹のおかげで魔物もそうそう近寄らないでしょう。
ここで少し休憩をとってから戻りましょうか。」
聖樹の木陰に座り休憩をとる。
木漏れ日がキラキラと綺麗である。
(あー…癒される…きっとマイナスイオン出てる…
心なしか体も軽くなった気がする…)
はらりと頭に落ちて来た聖樹の葉を大切にアイテムボックスにしまった。
なにかいいことがありそうだ。
…………
十分に休憩をとった後、帰路に着く。
元来た道を戻って行くのだ。
またあの何もない広い荒野をひたすら歩いて行くと思うと足取りが重くなった…。
森の中を黙々と進んでいた時、バサバサと鳥の羽ばたく音が聞こえた。
ふと何かが目に入り頭を上げた。
頭の上、正確には前を歩く騎士さんの頭上に何かが落ちてくるのが見えた…
(何かはわからないけどあの大きさはヤバい!!)
気が付いたら身体が動いていた。
目を瞑り、全身で前にいる騎士さんを突き飛ばす。
『ドンッ』
体に衝撃が走った。
聖樹はなんとなく某CMの木を想像しています。
このー木なんの木ブロッコリー♪
ハワイにあるんですねー知らなかった!




