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バナナはおやつに入りますか?

全身に鎧を纏うことに成功したはいいが重すぎて微動だにできない…。

(えー…みんなこんな重いものを着てよく動けるな…

これが訓練の賜物というやつか…

一般人の俺には…無理……誰か助けて…!)


助けを求めようと頑張って動こうとしてガシャリ…

重みに耐えきれず派手な音を立てて倒れこむ。


(動きにくい…というか動けない…)


助けてと口にするより前に笑い声が聞こえた。

兄と魔王だ。

ちくしょう、覚えてろよ…。


「だ、大丈夫ですか!?」

すぐにウィリアム先生が抱き起こしてくれる。

先生、ありがとう…。

ウィリアム先生の株が急上昇した。


「これでは重すぎて動きにくいようですので最低限に減らしましょう。」

そう言って鎧を外してくれる。


脱ぎ方もわからなかったので大助かりだ。

しかし鎧ってパーツが多いんだな…

一つ一つの重さはそんなでもない気がするが全部を装着するとかなりの重さだった。


「これでいいでしょう。」

そう言って残ったのは胸の部分だけだった。


「え…これだけでいいんですか?」

心配になってウィリアム先生に尋ねる。

俺の隣には外されたパーツが横たわっている。


「ミスリル製の鎧です。

これほどの物でしたらこの辺の魔物では傷一つつけられないでしょう。

後は身軽さ重視です。万が一の時は走って逃げてください!」


グッと親指を立てていい笑顔でそう言うウィリアム先生。

ミスリルってレアなやつだよな…ドロップさん大奮発!

でも勿体無い気もするけどここはプロの意見を信じよう。

動けなくて逃げられなかったら元も子もないしな。


「では、私はタケシ様とミナト様に声をかけてきますね。

お二人には昨日すでに話を通してありますので。

アキラ様の準備が整い次第出発しましょう。」


そう言うとウィリアム先生は兄と父の方へと歩いて行った。

(さて…身軽になったことだし…早く準備をしなきゃな!

待たせると兄さんがうるさいからな…)


ドロップした防具を自室に運び、取り敢えずベッドの上に放り投げておく。

リビングに置いておこうとしたら邪魔だと言われたのだ…。


探索に必要な荷物を用意する。

軽食と…他にも必要になりそうな物を適当に用意する。

俺は心配性なのだ。

でも大丈夫!なんてったってアイテムボックス(∞)がついてるから!


あ、残りの防具もアイテムボックスに入れて運べば良かった…

今更だがアイテムボックスにしまい込む。


(怪我した時の為に消毒薬と塗り薬、絆創膏に包帯…

虫がいるかな?虫除けスプレーとかゆみ止めも…

なにか面白いものがあるかも知れないからな。

採集に使えそうな道具も欲しいな。

スコップに…ビンに…)

ぽんぽんぽんぽん、ドロップをフル活用する。

そして出てきた端からアイテムボックスに収納していく。

(アイテムボックスってなんて便利なんだろう!)


一番大事な物を忘れていた。

おやつだ。


(ふはははは。もう大人だしな。おやつの金額に上限はない!

アイテムボックスにしまっておけば腐ることもなくいつでも取り出せるからな。

大人買い(?)だっ!


美味棒を100本!お気に入りのコンポタ味と明太子味。

ストライプチョコにー

オールドドーナツ…

チョコグローブとかも懐かしいな!

あ、よっさんイカ、好きなんだよなー。

あとガリガリ梅とー茎わかめも入れとこ。

チータラとかも美味いよなー)


だんだんと酒のつまみになりそうなものばかりになっていく。

これが大人になるということか…


好き放題ドロップさせてはアイテムボックスに突っ込むのを繰り返しようやく準備を終わらせた。

10分くらいだ。まぁそこまで待たせてはないだろう。


リビングに戻ると兄が待ち構えていた。

「遅い!30秒で支度しなー!」


いやいや、せめてあと10秒はくださいよ。

昔おばあちゃん家の近くの駄菓子屋に行ったのを思い出しました。

コーララムネとかモロッコヨーグルとかよく買ったなぁ…

そういえば串に刺さった三連の平たい鈴カスみたいのも好きだった!

口の中がパサパサになるけど。

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