探索の準備をしましょう
昨日に引き続き女子会が開催されてしまった。
正確には女子+魔王会なのだが。
かわいい女の子とかわいいぬいぐるみがお茶会をしているというなんともメルヘンチックな光景である。
(せっかくだし俺も混ざっちゃおうかなー)
仕事で疲れきり、渇いた心に潤いを与えようかなーと考えたが、隣に同じく取り残された男が一人。
ウィリアム先生だ。
「おはようございます。」
しかし声を掛けたはいいけど何を話せばいいのか…
そういえば今日は何か用事があって来たのかな?
「アキラ様、おはようございます。
本日我々は予定通り周囲の探索を行います。
それでひとつ提案なのですが、よろしければアキラ様達もご一緒に探索に出ませんか?
ここに街を作るのならば周辺の地理を知っておいた方が良いと思います。」
(一理ある。折角のお誘いだ。
女子会突入は後日にしてこっちを優先した方が良さそうだな。)
「是非ともお供させてください!」
ウィリアム先生はニコリと笑った。
「そう言ってくださると思っていました。
魔王が倒され主だった魔物は退治されたとはいえ、森には多少なりとも魔物も出ますので、
我々が護衛を務めさせていただきます。
アキラ様もしっかりと準備をお願いしますね。」
(やっぱり魔物が出るのか…
でも…いつかは通らなければいけない道だしな…)
「よろしくお願いします。」
この機会にこの世界での生き方をしっかりと学ばせてもらおうと心に決める。
「準備というと、具体的にはどんなものを用意したらいいですか?」
「そうですね…」
ウィリアム先生は俺をじっと見ながら考え込む。
「冒険者達が探索する際に準備するようなものですかね…。
先ずは身を守る為の武器と防具。
それからそこまで遠出はしませんが軽食程度の食料があるといいかも知れないですね。」
「なるほど…」
武器と防具か…
もちろんそんなものを持っているわけでもなく…
そんな時は…困った時のドロップさん!
「武器と防具が欲しいな!」
ウィリアム先生達のようなかっこいい鎧を想像しながら言う。
(ちゃんと出てくるかな…)
キラキラと体の周りが光り始める。
(なんだか魔法少女の変身シーンみたいだな!)
どんなものが出てくるのかドキドキわくわくする。
『ぽんっ』
「ぐえっ………」
重っ…
えー…体を動かすのも大変なんですけど…。
鎧一式着用するのは一般人には難しいようです。




