手術(オペ)が必要です
ちょいグロ?なのかもしれません。
グロく感じたらすみません…
「はー…お腹いっぱい…
ごちそうさまー」
また食べすぎてしまった…。
食べ終えた食器を片付けてリビングへと戻る。
そこでは先に食事を終えていた姉と妹の戦いが勃発していた。
「おねぇちゃん!離してー!マオちゃんはユイと一緒に寝るの!マオちゃんにぴったりのかわいいお洋服も作ってあげるんだからー!!」
「ユイ、離しなさい。マオちゃんは今夜私の部屋で過ごすの。もう少し聞きたいこともあるからね。」
姉が魔王の上半身を、妹が下半身を掴んで奪い合いをしていた。
魔王…マオちゃんって呼ばれてる。
魔王って呼ぶよりいいか。
マオは体を上下に引っ張られて若干細長くなっているが、美女二人に奪い合いされてる状況に満更でもない様子だ。
どさくさに紛れて姉のおっぱいを堪能しているようにも見える。
…後でお仕置きだな。
両者一歩も引かない戦いは唐突に終わりを迎えた。
ーミリミリミリッ!
負荷に耐え切れずマオの首がぶちりと取れた。
(((ヒィィィィ!)))
家族全員顔が青ざめる。
中の綿がハラハラと舞う…
「ま…マオ…?」
恐る恐る声をかける。
「………びっくりしたー。ユイちゃんもリカちゃんも、ぬいぐるみは大事にしないとだめだぞ!
生き物(?)には優しくしないと!
我じゃなかったらお陀仏だったぞ〜!」
千切れたぬいぐるみの口からデレデレした声が出てきた。
(…大丈夫そうだな。心配して損した。)
俺は飛び散った綿を拾い集め、姉妹に近付く。
惨状を前にまだ固まっているようだ。
二人からマオの体を没収し背中のチャックから魔石を取り出した。
そして魔石を姉に、ぬいぐるみを妹に渡す。
「はい、これでwin-win。
明日になったらしっかり元に戻しておいてね。」
と二人に告げる。
そして家族に向き合うと
「今日はもう遅いし、俺は部屋に戻るから。
風呂に入って、軽く調べ物をしてから寝るよ。
皆ももう寝るよね。
街づくりとお城のパーティについてはまた明日相談しよう。
じゃあ、おやすみー」
のそのそとまた自室に戻る。
残った面々も次第に各自の部屋に戻ったようだ。
風呂に入り寝るだけの体制を整える。
ベッドに寝そべり本をめくる。
読んでいるのはコレ。
『歴史に学ぶ街づくりの基礎
〜誰でも簡単!街づくりを始めよう!!〜
著:街野 紀素』
ドロップに「街づくりの基礎が学べそうなものを願ったら出てきた本だ。
図や実在する街の例などが多く記載されていてとてもわかりやすい。
横になってパラパラと読んでいると段々と眠気が襲ってくる。
あっという間に眠気が限界になる。
うるさいやつもいないし、今夜はもう邪魔をされることなくゆっくり眠れそうだ。
明かりを消してすぐ…意識は闇に呑まれていった。
ーそれに対して、その晩姉と妹の部屋の明かりが消えることはなかった。
我が家ではぬいぐるみに穴が空いたりしてメンテナンスが必要になると手術が始まります。
気分はさながらブラッ○ジャックです。
ぬいぐるみは猫にしようかはたまた王様っぽくライオンにしようか迷ったのですが、
猫の中国読みマオを思い出して魔王と掛けてちょうどいいやと思い猫にしました。
我ながら気に入ってます。
ライオンだと設定的にキングオブニューヨークとも被るような気がして…(懐かしい…




