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家族会議その1ー爺の報告ー

最初に口を開いたのは爺だった。


「儂が聞いたところ、この世界では魔法が使えるのが一般的らしい。

そんでもってな、マジックアイテムなるものが人々の生活の助けをしているそうだ。」


(やっぱり魔法がある世界なのか!

俺にも使えるかな?いいなぁ剣と魔法の世界!

ゲームみたいだ!)

俺は心の中でワクワクする。


「外を見たところ電線やガス管、水道管などといったものは切れてどこにも繋がっておらんかった。

家電のような働きをするマジックアイテムも存在するそうじゃから、その"召喚特典"とやらで我が家のものがマジックアイテムに変換されたと考えられるのぅ。


さらにダンジョンや古代遺跡には未知のマジックアイテムが眠ってるという噂じゃ!

マジックアイテム!いいのぅ!血が騒ぐのぅ!胸が高鳴るのぅ!」

爺は未だ見ぬ未知のマジックアイテムに心を馳せた。


「それから、家の中の儂らの世界のものをいくつか外に居る騎士さん達に見せたらの、なにやらすごく驚いておったのじゃ。

儂らにはごくごくありふれたものがこの世界には存在してなかったり、普及していなかったりするようじゃ。


これがなにを意味するか分かるな…?

これはビッグなチャンスじゃ!

この商機を逃すわけにはいかぬぞぉ!!


いずれにしても、この世界で暮らしていくにも金は必要不可欠じゃからな。

八雲カンパニー異世界支部の爆誕じゃ!

新規開拓、腕がなるぞぃ!」


立ち上がりメラメラと商人魂を燃え上がらせる爺、今にも設立に向けて動き出しそうだ。

こうなった爺は誰にも止めることが出来な…くはないな。

隣に座る婆がのほほんと声を掛ける。


「迅さん、やる気になっている姿も頼もしくて素敵ですけど、今はまだ会議が始まったばかりじゃないですか。

ほら、アキちゃんがまた困ってますよ。

他にも良い商品に繋がる話が聞けるかもしれないですし、もう少しだけ待ちましょ。」


「薫さん♡」

素敵と言われて爺が嬉しそうに笑い、ソファーに腰掛ける。

爺は婆にべた惚れなのだ。

何はともあれこれで開始早々終わりそうになった会議が無事に続けられそうだ。

お家のものはマジックアイテムになったそうです。


これは!と言うものに一直線なのが八雲家の面々の良い所(なのか?)です。

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