なくてはならないあのポリポリ
「やっぱり婆ちゃんのカレーは美味しいなぁー」
ふぅと一息つきながら言うと婆はニコニコと嬉しそうにお代わりを勧めてくれる。
(折角だし貰おう。朝食べてないからお腹空いてたんだよなー。
…しかしカレーにはやっぱりアレ、欲しいよなぁ。)
炊きたてのご飯、婆特製美味しいカレー、付け合せのサラダ、冷たいお水…
…アレが足りない。
そう!福神漬け!
(あのポリポリ感がたまらないんだよなー。)
無くてもカレーは食べられるけれど、無ければ無いでなにか物足りない。
(この世界に福神漬けは…ないだろうなぁ…
リズさんはカレーも知らなかったし。
あぁー元いた世界ならすぐに買いに行けたのになぁ…)
「母さん、福神漬けってないの?」
兄も同じことを考えていたのか母に聞いていた。
「ごめんねぇ、福神漬けはないのよ。
代わりにらっきょう食べて!お婆ちゃん特製のだから美味しいわよ。」
と兄に差し出す。
「婆ちゃんのらっきょうもうまいけど、福神漬け…欲しかったなぁ。」
ポリポリとらっきょうを食べながら未練がましく兄が呟くと…
突如キラキラキラと机の上に光が降り注ぎ始めた。
見たことのない現象に皆警戒する。
(え、なにこれ…
いいやつ?やばいやつ?どっち!?)
「ぽんっ!」
瓶のコルクを抜くような軽い音がした。
机の上には小さく煙が上がっている。
(な…なんなんだ…?)
煙が薄れていくとそこには…
小鉢に入った福神漬けが置いてあった。
突如福神漬けが現れました。
書いていて福神漬けの十字架みたいなやつが何なのかいつも謎なんだよなーと思いました。
調べたらなた豆らしいです。
豆なんだ。




