ヨモギ風呂
今回はわかりずらいかも知れないのでタイトルに書いときました。
「あぁ～さみ～粉の前まで夏だったのにもう冬かよ」
そう暑い日々もすっかりと終わり季節は冬。鍋が恋しくなる季節だ。
「魔王様鍋ができましたよ」
「おおそうかなに鍋だ」
そうワクワクしながら今か今かと待つ魔王、もはや行動と目は子供だった。
「今日はちゃんこ鍋です」
「おお～うめぇやつじゃねぇか早く食おうぜ」
「わかりましたよ」
「いっただっきま～す」
そう言って真っ先にとったのは白菜である。しゃきしゃきの芯にトロッとした葉っぱが美味しいのだ。そして豆腐に肉団子とどんどん食べてゆきすぐに具材はなくなった。そして食べたくなるのが締めである。
「締めを作ってくれ」
「わかりましたよ魔王様、でも食べられるんですか」
「誰に聞いたんだ問題ない」
そういいきる魔王、それを聞くとわかりましたと答え鍋を持ってキッチンへ行った。暫くしてご飯の入った鍋がきた。
「おお待ってました」
そう言って手を出そうとした魔王だったがすぐに止まってしまった。
「どうしたのですが魔王様、まさか食べられないとかないですよね」
「あぁもちろんだぜ、当たり前だろ」
そういいながら冷や汗を流す魔王。
(やッべ～急に苦しくなってきた。どうしようこれ食えねぇぞ。でも食わないと怒られるし。あ～あ最悪だ)
魔王のそんな気持ちを見透かしてかよそりますねそう言っておわんいっぱいに雑炊を入れてくる。それを涙目になりながら完食するとまたよそろうとするので魔王は最終手段にでた。
「しゃっせんしたー。もう食えないですホントごめん」
見事なジャンピング土下座だ。それをみて仕方ないですねというと残りを持っていた。
魔王はそれに続いてキッチンへ行くと冷凍庫からヨモギを取り出して鍋に入れた。
「何をしているのですか」
「あぁお風呂に入れると暖まるから煮てんだよ」
そう言って魔王は煮出したヨモギエキスを風呂に入れると入って行った。
「お前もこいよ」
「私はいいですよ」
「来いって、寒いだろ。これに入ればすごく暖まるぞ」
「ではお言葉に甘えてご一緒させていただきます」
そう言って一緒にお風呂に入った。今日はいい夢を観れそうだ。
読んでいただきありがとうございます。
鍋美味しいですよね、私今ちゃんこ鍋を作っていて急遽この話しにしました。
皆様はなに鍋が好きですか？私は今作っているちゃんこ鍋ですね。
もしよければ皆様の好きなお鍋も教えてください。
では次回の投稿もお楽しみに！
