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掃除

 「魔王様、少しお話し教えていただきたいことがあるのですが」


 そう言ってやって来たのはメイド長でサキュバスのかやみさんだ。


 「なんだ?」

 「敷居の滑りが悪くなってしまってどうしたら治りますか」

 「それなら教えてやるから案内しろ」


 そしてつくと、水と布を持ってこさせた。


 「これでどうするのですか」

 「この布で、卵の殻を細かく粉末状になるまで砕いた物を包む。そしてそれを水につけて敷居を擦ると・・・」

 「本当だ、すごいスムーズに動いた!ありがとうございます」

 「いいさこれぐらい、言ってくれればいつでも教えるよ」

 「魔王様ってなんだかおばあちゃん見たいてますよね」

 

 そう言って笑うかやみ、確かにおばあちゃんのような知識と優しさと心の大きさを持っているがおばあちゃんではない。それに実の主におばあちゃん呼ばわりするのはメイド長としてどうなのだろう?


 「これをあげるからもし落ちにくい汚れがあったらそれと一緒にお湯で暖めるといい、そうすれば落ちやすくなるはずだから」

 「ありがとうございます」


 そう言ってかやみさんはお礼をいうといってしまった。


 「今日は掃除でもするか」


 そう言って魔王は着なくなった服で作った雑巾を持って、お茶を淹れるべく台所へ行った。もちろん呑むためではない。お茶には除菌、消臭効果があるのだ。お茶で雑巾を絞ってフローリングを拭く。溝は綿棒を使って埃を取り出す。そして午後になる頃には部屋は綺麗になっていた。

 次はキッチンだまずはコンロの辺りから掃除する。このとき役立つのが重曹だ。油は重曹で軽く拭いて少し置いてからお湯で絞った雑巾で拭くとよく落ちる。その次はシンクの水垢だ。これはクエン酸をまぶしておき、雑巾で拭くと綺麗になるのだ。

 最後に配水管だがこれは穴を雑巾かなにかでふさぎ、そこに熱湯をシンクの半分位まで注ぐ、そして一気に栓を抜いてお湯を流す。これを三回くらいするととても流れがよくなるのだ。

 そうして掃除し終えた魔王はお風呂に入ることにした。すると鏡がくもって観られない。そこで、よく泡立てた石鹸を一番上からかける。このとき水をかけてはいけない。するとあら不思議鏡がピッカピカになった。


 「ふぅ~いい湯だな。疲れた体にはよく効く」

 

 そうぼやくと外から声がした。


 「魔王様お湯加減はいかがですか」

 「ああ最高だ」

 「それはよかったです。ではお背中を流すので少しあがっていただいてもよろしいでしょうか」


 そう言って現れたのは人間のメイドの晴海はるみさんだ。


 「ちょ、まて、お前いいから、いいから入ってくんな~」

 「なぜですか?主のお背中を流すのはメイドの仕事だと伺ったのですが」

 「何故って、どこの世界に全裸で洗いにくるメイドがいるかー!」


 そう、晴海は全裸なのだ。しかも彼女はスタイルがいい、とても大きな胸に綺麗なくびれ、そしてほどよい大きさのお尻に、細い足。もう体が凶器なのだ。


 「やめろ、いいからでてけ~!!」


 そう言って今日は1日疲れきった魔王だった。

 読んでくださりありがとうございました。


 どうでしたか役にたつものはあったでしょうか?


 これからも応援よろしくお願いします

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