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踏み倒されたよ!あー寝よ

気まぐれのようなモノなので、書いた時しか更新出来ないですけど、楽しんでくれたら幸いです。


基本的には会話?が多いかもですけどそれでも良ければ…(;゜д゜)_旦~

 此処はクロノス街、西通りの端の人がほぼ通らない道にある店の中でオレことフェルとお客の会話。


「付けといてくれ」


「断る」


 この客は事あるたびに付けにしてくれと言ってきて、今日で五回目を超えたので流石に断る事にしたのだ。甘いって?妹にも言われたよ。


「何でだよ!?俺の前に来た奴は、付けにしてたじゃんか!何だよ…人形技師ドール・クラフター操術者ドライバーの贔屓してもいいのかよ!?」


 コイツ!いつも付けにしてたからって調子に乗りやがって!流石にカチンと来たぞ!


「はぁ?繰術者の贔屓?それは、お前が依頼クエストをまともに受ける事が出来て、お金と決戦遊戯デュエルで実績残してからほざけボケ!」

「それになぁ!お前の前の奴は付けたあと、一週間以内には払いに来てんだよ!お前と一緒にするなよな!」


「うっ!な、なら俺の専属に…」


 専属だぁ?

「寝言は寝て言え」


「な、何だよ!そんな事言ってると他の所に行ってやるぞ?いいのか!?」


「ほほぉう…オレから修繕費を踏み倒そうって事か?…残念だ」

 本当に残念だ。


「分かれば、いいんだ分かれば」


「ヴィヴィアン…こっちへ」


『はい、創造主マイスター


「ごめんね、ヴィヴィアン…君のマスターが踏み倒すって言うから、君を解体しなくちゃいけなくなったんだ」


 ヴィヴィアンはオレがこの客の為に造った、人型の自動人形オートマトンだ最初の頃はこの客もちゃんと修繕費を払ってたんだけどなぁ…ある時に手持ちが足りなくて次に来たは払うって言うから待ってやったのにこの様か。


「おい!何でそんな事をお前が決める!?ヴィヴィアン『命令』だ!戻って来い!」


「何を言い出すかと思えば…命令?効く訳無いだろう?オレがヴィヴィアンを呼んで、ヴィヴィアンが自分の意志でこっちに来たんだマイスター権限で君の命令を無効化する事なんて、簡単な話しだよ」


「おい!横暴だろ!本当にそんな事していいと思ってるのか!?協会に訴えられたく無かったら、ヴィヴィアンを返せよ!」


「そんなに返して欲しいのか?ならお金を持って来る事だな。付けの4分の1でも持って来たらヴィヴィアンを返してやる」


「…はぁ?ヴィヴィアンがいないのにどうやって稼ぐって言うんだよ?」


 4分の1なら今の手持ちで払えると思って、提案してやったのにコイツわぁ!…だったら…


「はぁ…呆れてモノも言えん、雑用依頼があるだろうが」


「なんで、何で俺が雑魚共が受けるような依頼をしなくちゃいけない!」


 もういい、諦めた。ヴィヴィアンには可哀想だけど…


「別に…今、ヴィヴィアンを返してやっても良いがな…返したら二度と此処に来ないと誓え」


「…それでいい。二度と来るか!こんな所!」


 そう言って客は帰って行った。


「はぁ…結局は踏み倒されたんだよなぁ…」


 今日は、もう閉店して寝ようかな…何て考えていると


「また、まーたお客に逃げられたんですの?」


「辛気くさい顔してるな」


 嫌みを言いながら、二人の客が入って来た。


「うっさいなぁー今日はもう、閉店にするんだよ…出て行きなって」


 その言葉を聞くなり、嫌みを言った男のほうが


「そうか、店を閉めるなら丁度いいルージュのメンテナンスをお願い出来ないか?」


 んな、アホな事を言い出した。


「人の話しを聞いてましたかね?学園順位第一位、クロノス第1時のウィルター・レザイアスさん?」


「聞いていたからこそ頼んでいるのだが?それにルージュは貴様の妹だろうが」


「ちっ!」


 確かにルージュはオレの妹にあたる…妹をメンテナンスしろと言うといや、おかしいだろ!と思うかもしれない…でも間違ってはいないのだ。何故なら…


「私からもお願いいたしますわ、お姉様・・


 そう、オレもルージュも特殊な人形なのだから。


「はぁ、分かったよ…でも、修繕費は払えよ?特にオレ達は特殊で治せるのも今の所オレしかいないんだからな?」


「分かっていますわ!修繕費はちゃんとウィルが払うのでご安心を」


「はぁ…わかった。じゃあ、服を脱いだら診療台の上で仰向けに成ってもらえる?」


「また、ため息なんてついちゃってもう…本当に幸せが逃げますわよお姉様?そんなに幸せを逃がしてたら、お嫁欲しいと言う殿方が現れませんことよ?」


「オレがお嫁さん?…想像出来ないから無理だな!てか、まだちんまい癖に背伸びするように成ったなマセガキ♪」


「お姉様だって私と変わらない癖に…特に胸なんて微乳通り越して無乳の癖に」


「何か言ったか?」


「いいえ、何も」


「それにオレはまだ、マスターがいないからな身体の成長は見込めないな」


「ならば、貴様も俺と契約すればいいだろう?」


「有り難いけど、遠慮しとくよ。オレはまだ狩り場に行くわけにはいかないからな…マスターが出来たらその内に遊戯場にでも顔出すよ」


「お姉様が遊戯場に?…誰が勝てるんですの?強いて言うなら4番目の姉のアイギスお姉様がいいところまで行けるぐらいかしら?」


「まぁお前たち姉妹は色々とおかしいからな。それにしても、フィル…お前が姉妹の中では一番強いのか?」


「オレは『破壊』を司り、氷の属性を有して居るからな」


「私は『飛躍』を司り、炎の属性を有しておりますわ」


「お前たち姉妹は、役割と属性が違うのだな」


「役割というより名称?だな一番上から『太陽』=光『癒し』=水『転生』=時『守護』=雷『月』=闇『刹那』=風『転夢』=幻『誇り』=鋼『恵み』=植物『破壊』=氷『飛躍』=炎『創造』=土って感じだ。属性が12種有るようにオレたち姉妹も12人居るんだよ」


「偶然な事にクロノスもⅠからⅩⅡまで…面白いですわよね?」


「なる程な…確かに面白いがその中でマスターを有していないのはどの属性なのだ?」


「あー…ウィル?一人で二人目も従えようという考えなら止めた方が良いぞ?力が制御出来なくなって最悪は死ぬからな?」


「ちなみに、今の所マスターと契約していないのはフィルお姉様と3番目のお姉様、8番目のお姉様ですわね」


「……ズボラだからなのか?」


「ケンカ売ってんのかお前は!」


「まぁまぁ、お姉様落ち着いて下さいまし」


「お前たちが来ると本当に疲れる、精神的に来るな…ホレ、終わったぞ」


 実は話しの途中でも手は止める事なく、動かしていたのだ!仕事の出来るお姉さんだな!フフン♪


「済まなかったな。支払いを頼む」


「あいよ」


「あと、今度の休みに家に来ると良い…美味しい物を準備して待っているぞ?」


「ん?おおう、今度の休みか…分かった。何もなければ行かせて貰うよ」


「あぁ、では今度」


「お姉様、お待ちしておりますわ」


 二人はお金を払うと腕を絡ませて帰って行った…本当マセたなルージュのヤツ。


「オレはオレで店閉めでもすっかな流石にもう、来ないだろ…学校の準備も有るしな」


 そしてオレも、明日の準備の為に店を閉めて早めを夕餉を食べる事にした。


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