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鞍馬くんは今日も鈍感。  作者: 不知火
5/5

第5話 馴染み/休息

⦅店を出て数分後⦆

艸河辺「あっ!俺、バイトあるんだった!じゃなー!」

艸河辺は走っていく。

優香「行っちゃった…」

鞍馬「俺らも帰るぞ」

鞍馬はスマホを見たまま歩き出す。

優香も隣を歩く。

2人は無言で歩き続ける。

優香は先程、鞍馬の頭が肩に乗ったことを思い出し顔を赤らめる。

鞍馬はスマホに目を落としたまま話す。

鞍馬「さっきは肩借りて悪かったな…」

優香は身振り手振りで表す。

優香「ぜ、全然!平気だよ!」

鞍馬「何も話さないから、怒ってるのかと思った…」

優香「怒ってないよ!」

鞍馬「一旦あそこで休憩しよ…飲み物買ってくるけど、なんか欲しい?」

優香「じゃあ、ココア!」

鞍馬「了解…」

鞍馬は歩き出し、優香は公園のベンチに座る。

優香「怒ってると思われてたんだ…」

優香「そんなに怒り顔に見えるのかな…」

優香は少し心配そうに俯く。

その時、頬に温かいものが触れて顔をあげる。

鞍馬「なにしてんだ?」

優香は恥ずかしそうに顔を赤らめて素早くココアを飲むと表情が緩む。

優香「ありがと…」

鞍馬「なにしてたのかは知らないけどさ、あまり1人で抱え込むなよ?」

優香は鞍馬と目があって赤くなるがすぐにジトーッと見る。

優香「そんな抱えてないんだけど…?」

鞍馬「ん?悩んでたんじゃないの?」

優香「悩んでたよ…怒ってる風に見えるのかなーって…」

鞍馬「あー、あれか…いや、ただ少し俯き気味に歩いてたから俺と目を合わせないで怒りの表現かと…」

優香「えっ?」

優香は小声で早口になる。

優香「い、いや違うし…ただ少し緊張したりとか…ちょっと考え事してただけっていうか…」

その時また、肩に重さを感じる。

優香が見ると鞍馬が幸せそうに寝ている。

優香の口元が緩み、鞍馬の頭を撫でる。

優香『……そっか…』

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