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鞍馬くんは今日も鈍感。  作者: 不知火
1/5

第1話 意識

「」が口に出している言葉で

『』が心の声です。

真夏の校門前、金髪の女子高校生が目の前の茶髪の男子高校生に勢いよく抱きつく。

優香「おっはよ〜、今日もぐったりしておられるね〜?」

そのままニヤニヤと鞍馬の頬をつつく。

鞍馬「やめろ…暑苦しい」

鞍馬は腕で優香を振り払う。

優香「ちょっと〜!鞍馬く〜ん?照れてる?ねぇ照れてるぅ〜?」

鞍馬「はぁ…とっとと行くぞ…」

鞍馬はそのまま歩みを止めずに進む。

優香「ちょっと!置いてくこともないでしょーにー!!」

優香は走って追いかける。

教室に着くと鞍馬は自分の席に座る。その時前の席の艸河辺 霧光が後ろを向いて話しかける。

艸河辺「なあなあ!鞍馬!体育祭近づいてきたよな!」

艸河辺は興奮気味に話しかける。

鞍馬「ん、あー」

鞍馬はスマホを見ながら適当に答える。

艸河辺「もっと盛り上がれよ!体育祭だぞ!女子にかっこつける一大イベントだぞ!」

艸河辺は机を叩いて立ち上がる。

艸河辺「ぜってぇ彼女作ってやる!」

艸河辺は目が燃えている。

優香「なんの話してるの〜?」

優香が不思議そうに話に割り込む。

艸河辺「よぉ姫乃!もう少しで体育祭だろ?なのに鞍馬はやる気なさそうなんだよ」

優香は鞍馬の頭に顎を乗せて挑発気味に言う。

優香「だって鞍馬くんは運動できないもんねぇ〜?」

艸河辺「へー、鞍馬って運動音痴なんだ」

艸河辺は顎に手を当てて納得する。

鞍馬は頭に乗る優香の頭をコツンと叩く。

鞍馬「変な噂を流すな」

優香「嘘じゃないもーん」

⦅キーンコーンカーンコーン⦆

優香「ちぇ…チャイムだ、またあとでね」

優香が席に戻ると担任の深島が入ってくる。

深島「…艸河辺前むけー」

艸河辺「はーい、鞍馬、またあとで話そーぜ」

深島「それじゃ出席とるぞー…犬山ー…」

犬山「はい…」小動物のように小さい少女が返事をする。

深島「志島ー」

志島はヘッドホンをしているため聞こえていない。

深島「志島ー!」

志島「あ、はーい!」

深島「はぁ…えーと、鞍m…」

出席確認が終わり授業が始まるが艸河辺は開始数秒で眠りにつく。

艸河辺「がぁ〜…むにゃむにゃ…一位だぁ…」

鞍馬は無言でノートを取るそんな様子を優香はチラチラと見つめる。

その瞬間鞍馬と目が合うが優香はにんまりと微笑む。

鞍馬は「はぁ…」とため息を漏らすと手で前を向けとジェスチャーすると優香は不満そうに前を向くが教科書で顔を隠す。

優香は裏では赤くなっていたのだ。

鞍馬『あいつの耳赤いな…まあいいか、授業授業…』

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