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甘い毒を食みながら、寝室で繋いだ手

作者: かれんこ

春休み集中製作月間21個目。

「君の空ろな涙目、

そこに愛情はあるの?」

君の声、とても卑しく不快だ


その言葉は毒。

深夜に邪魔でイラついてくる


声を殺して、退け合う

光の無い寝室で

貴方は愛を欲しがった。


体温で汗ばんで

絡まる指、強くなり

ほら、2人口吸い合って

呼吸をするのも忘れそう。



「いつでも堕ちて良いよ、

僕が手を繫いでるから。」

君の声、とても優しく甘くて


その声は毒だ。

私が私で無くなっていく。


声を殺して、求め合う

光の無い寝室で

私は何を欲しがるだろう?


体温で汗ばんで

絡まる指、溶け出した

ほら、繋いだ指解けて

2人だけで闇の中


滴り落ちる瞳から涙

君の声の問の答え

「そこに愛情はあるんだよ・・・」


声を殺して、惹かれ合う

光の無い寝室で

2人は何処まで堕ちるだろう?


体温で汗ばんで

絡まる指、解けていく

ほら、堕ちて逝かないように

ちゃんとこの手を繫いで........


ほら、2人が離れないように

ずっとこの手を繫いで、ねぇ........


《むだ知識》

『口吸い』は安土・桃山時代に使われていた、くちづけの呼び名。

豊臣秀吉が「口吸いがしたい」と恋人の手紙に書いていたと

記録にも残っている事は有名です。


ちなみに『接吻』という言葉は幕末以降に使われるようになったとの事。

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