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4、そして次の日。

「とりあえず、この辺に畑作りたいんだけど、いいかな?」

朝起きてずっと考えていたことをしずくに言う。

「えっいいけど、何のために??」

と聞き返される。

「だって、毎食パンだけはきついってー。なんか野菜とかつくろうよー。」

「いやいや、主は聖女の力あるから野菜でもなんでもだせるよ??」

当然でしょ?とでも言わんばかりにしずくが言う。

まじか…。聖女の力ってすごいな…。この感じだとほかのこともできるのでは?期待大だな。

「ちなみに、聖女の力ってほかにどんなことができるの?」

「うーん、大きく2つあって、1つが、【万物創造】。さっき言ったみたいに、頭でイメージできる範囲で、世界にあるすべての物を、実際に創り出すことができる能力。2つ目は、【治癒・回復】。こっちは普通に自分の魔力を減らすことで他人のことを助けることができる。たとえその相手が瀕死の状態でも助けることができるけど、そのためには自分が自分の魔力のせいで力が弱まるっていうところかな。」

自分の魔力と力ってちがうんだ…。

「うーん、試しにやってみる?私がいったん死にそうになって、それを助けたらその状態になれるけど、やる?」

なんでそんな軽いノリで「やる?」とか言えるの!?一歩間違えたらどっちも死んじゃうのに…。

「守護神の死は仕える主の死。主が死なない限りしずくは生き続けるから、そもそも瀕死の状態になるなんてことがありえないから、安心して!」

そっかあ。私が死なないかぎりしずくは生き続ける。守護神の死は主の死。ん?

「しずくが死んだら私も死ぬの?」

守護神の死がイコール主の死ならそういうことにならないか?

「だっからぁ。順番がまるっきり逆!主が死んだら私は死ぬの!主が死なない限り私は死なないのに私が死んだら主がーとか絶対ありえないでしょ!」

なるほど…。ならしずくのために100歳まで生きよう。

「いや、この国では、国専属の聖女になれば不老不死になれるよ。」

えっ不老不死…。いいね、国専属の聖女…。

聖女目指して頑張ろう。そう思っていた時、

「でも、」としずくが言いかける。

「ん、なに?」と聞き返す。

「人間は、死ぬから、生きているこの瞬間が幸せなんでしょ?死があるから生が美しい。って、前に仕えてた主が言ってた。人間って変なこと言うんだなって思って覚えてた。」

死があるから…。そうかもなぁ…。でもそれだと、人の死を防ぐ、人を助ける、聖女の仕事は、無意味なことなの…?

「それは違うよ。寿命とか、人助けの死は、美しい死、だって。」

美しい、のかな…。

「人の未来をつなぐのが、聖女のお仕事だから!」

そっか…。

「うんっ、だから自信もって!」

「…わかった!そういえば聖女になるまではまあ何とかするとして、どうやって世界救えばいいの?地球に隕石が来るのでそれを止めてくださいとかは無理ゲーだってことはわかるよね?」

「あ、うん。でもしずくも世界を救えとしか命令されてないから詳しくはわかんない。でもミア先輩が未来予知能力いれとくって言ってたから、いつか勝手にわかるんじゃない?」

ミアとかいうやつはしずくの先輩なのか…というか未来予知、ってチート能力きたー!

「未来予知って私の未来の彼氏とか予知できたりするの?」

「えっ主が最初に気になるのそこ?そういう私利私欲のために能力を使うことはできないんだよ。聖女が暴走したら困るからね。世界とか国にかかわるレベルのこととかがメインで、たまに自分の周りの人に関する予知をみたり、するらしいよ。それに、未来予知は見ようと思ってみるものじゃないし。」

そうなのか…つまり占い屋をやって稼ぐことはできない、ということか…

「主、考えが卑しい…。」

卑しくてもなんでもいいんだー!

__1度目の人生のことを思い出す。

次回は過去回?(回想シーン)です

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