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カナリアの予感 宏邦視点

五章 弟妹クオリティーの神社の違和感の話しです。

兄視点がどうしても多くなる、主人公たまにこっちじゃないかと勘違いしそうになりますw



 「どないしたん?下で休んでていいで」

 「いえ、絵里ちゃんが神社前が変な感じがするって」


 のり君の報告に俺は顔が歪むのを止められなかった。


 「恵子と絵里子は?」

 「地下で寝てます、恵子は絵里ちゃんについてます」

 「のり君と恵子はなんか感じたん?」

 「言われてみれば程度ですけど、いつもよりか見られてたかなぐらいで、人員変わったからかとしか思わなかったです」

 「それでも家の姫巫女さんの感やからなあ」

 「はい、無視はできんかと思います」


 俺の口からため息が出るのも許してほしい、その想定もしてはいるがこのくそ忙しい時にと、言う相手もいない文句を言いたくなる。


 いつからかここの司令塔は俺になっている、本来であれば秀嗣や智がしてくれてもいいのにと思わなくもないが、問題の姫巫女が俺の妹で神社が俺の家にあるから仕方ないんだろう。


 その場にいる全員の顔が俺を見ている。


 「拓斗はこのままネットで情報集めてくれ、智は伝手使えるならそっちから詳しいことを、もし向かいに行くなら一人では行くな、そんときは悪いんやけどのり君頼むわ」


 今の状態では隊員は敵と思ったほうが安全だ、そんな中にレベルの低い智を一人で行かすわけにもいかずのり君が頷いてくれる。


 「あと秀嗣は隊員経由で情報貰えそうなら頼む、カフスなら下でもできるから上でやること終わったら地下におって、絶対に絵里子一人で行動させんとってくれ」


 そうまっすぐに秀嗣を見れば真剣な顔で強く頷いてくれた.


 正直この人選を俺が悩んだのも本当だ、秀嗣を見ていてもすっかり仲間だと、絵里子を守ろうとしてくれていることは俺にも十分伝わっている。


 それでもこれから相手をしなければならないかもしれないのは、秀嗣の元仲間たちだ、武力で国が出てくるなら真っ先に来るのはそいつらだろう。

 その時に秀嗣はどうするのか、神に言われたからと言って感情を縛る方法はどこにもない。


 そんな俺の感情を見抜いたのか秀嗣は真っすぐに俺を見た。


 「俺の役目は姫巫女の守り手だ、絵里子が守りたいと思うものを俺も守りたい」


 俺の考えを間違いではないと、疑うことは大事だと言うようにふっと笑う秀嗣に、俺の力がどこか抜けた気がした。


 労わるように俺の肩を叩いた秀嗣は俺よりも大人で、疑ってしまった俺の心なんて気にすることなく情報収集に向かってしまった。



 人間、時間さえあれば歳食うことはできて、だからと言って大人なのかと言われれば今の俺は違うと答えるだろう。


 俺はどちらかと言えば一人でいるほうが気楽な人間で、責任だとか社会人として最低限賄えばいいと言うタイプの人間だ。


 それでもそんなことを言ってられない今、ずっとどこか張りつめていたんだろう。



 ふと見ればのり君や智、それに拓斗が心配そうに俺を見ていた。



 「大丈夫です、みなここが好きですから。みんなで守りましょう」


 智の言葉にどこか救われ軽くなる、一人だとは思っていなかった、助けてもらっていると思っていた。でもそれ以上に俺は想われていたことに気づいてなかった。



 「ああ、そうやな」


 そう感謝を込めて俺は笑う、これからもここにいる家族のような仲間たちと共にあるために、必死で藻掻く妹たちのために、何よりも失いたくない俺のために。




それでも兄もただの人って話しです。

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