井戸に落ちて新たな出会い
伝説や空想上の生物…
例えばツチノコやエイリアンやドラゴンといったゲームとかによく出てくる生物は実際いない
しかし必ずしもそれが真実とは限らない
そこで政府はあるモノを作った
そこにはいるはずのない生物がいるという
私の名前はユキナ
今日から政府の犬だ
親のコネのせいで私は異界生物保護区という聞いたこともない場所に住むことになってしまった
「はぁ…どこにあんのよこの異界なんちゃら区ってのは…」
政府からも偉いさん以外知らないという…
その異界なんちゃら区は政府のボス《お父さん》によるとある井戸を覗き込むと吸い込まれ見たことのない道に出るというそこに案内人を設けてくれたようだが
「そんな井戸…どこにあんのよぉぉぉぉおお!」
すると腕につけていた連絡用器具が光出した
「ユキナ〜もう井戸にはついたかなぁ?」
声の持ち主はお父さんだった
「ねえ、お父さん私何か悪いことした?」
「してないよぉ?ワシはユキナのことを思って一番安全な場所に移そうと思ってやった事だよ?」
この父の過保護さに私はイライラが増し目の前にあった鉄製の丸いものを蹴りつける
「井戸なんて!どこに!あんのよぉぉぉぉおお!!」
鉄製の丸いものから青いものが見えた
「あ、あのぉ…それ以上蹴られると傷みますので…」
私はその声の主を見た…とても綺麗な髪をしたまるで女神のような服を身にまとった狐面を身につけた女の子?だつた
「あ、あなたが異界なんちゃら区までの案内人?」
「そ、そうですけど…アナタがユキナさん?」
「私はユキナですけど?」
答えた瞬間目の前に大きな波が現れた
「なにこれなにこれ…ナニコレぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
私が逃げようとすると波から水の手が腰に触れる
「ぎゃぁぁぁぁ気持ち悪いっ!」
振り払おうとすると手の数がどんどん増える
そして私は鉄製の丸いものの中に引きずり込まれた
「う…頭が痛い…って何ここ!?」
辺り一面に広がるのは森
「私、死んだのかな?」
すると木のあいだから手が見えた
「だ、誰かいるの?」
その手の方向に私は歩いてみた
「え…手じゃ…ない」
目の前まで行くと手ではなくそれは触手だった
数十本の触手が手の形を作っていたのだ
「ひっ…ひんやりしてる!どこから伸びてるのかな?」
触手はかなり奥まで伸びていた
「コレは本体があるやつね…よし行こう!」
私の思考は触手の本体が見たいしか頭になかった
「わぁ!可愛い!何この子めっちゃ小さいし可愛い
なにかの子供かな?持って帰っていいかな?いいよね?」
小さい生物はムッとして触手から小さな針を出した
「まるでハリネズミね〜ますます気に入っちゃった」
背中を撫でていると針が手に刺さっていた
「何この針?全く痛くないんだけど…」
小さい生物は背中から煙を出した
「あ、あれ?急に変な気分になっちゃった…」
頭がクラクラする…何かカラダもじんじんして
立つことも出来なくなって…」
触手からさらに小さな触手が出てきていた
「ユキナさん急に消えるからビックリしましたよぉ…
って…それ…」
狐面の女の子?が私のそばにいる小さな生物に向けて標準を合わせた
「標準・セット完了…エネルギーバースト確認…
放ちます!」
紫色のエネルギーの塊は小さな生物の触手を潰しながら小さな生物に向かって飛んでいく…
「よし、捕獲完了…ユキナさん大丈夫ですか!?」
「な、な、何…今の!?」
「あの小さな生物はネルダーの子供ですね
大人になると小屋ぐらいの大きさにまで成長し口の中で子供の育成、また獲物の捕食など子供の面影を一切残さない凶悪な生物になってしまう恐ろしい生物です」
「へ、へぇ…ってちがーう!私が知りたいのはそっちじゃなくて…その拳銃みたいな武器?みたいな方!」
「あ、あれはですね私たちの仕事で使う道具です、名付けて…キャッチバスター!です」
決めポーズをキメ、キラキラした目で私を見つめる狐面の優しい女の子?
「と、ところであなたは…女の子よね?」
「いえ、私は妖狐なので男ですよ?」
「え…だって、声とか服とか…」
「妖狐ですから見た目、声、身長など自分に関することは自由自在に変化も可能です!」
説明をしながら女の子、お爺さん、男の子、お婆さんと声だけをどんどん変えて私に説明をする
「私の名前は天夢とお呼びください」
「あ、どうもご丁寧に私の名前は…」
「ユキナさんですよね?さっき説明していただきましたよ?無事ネイダーも捕獲できましたし本部に戻りましょう」
「は…い」
天夢くんに連れていかれ城のような場所に連れてこられた
「え?これが異界なんちゃら区?」
「ええそうですよ一階が共同部屋、二階がユキナと私の作戦部屋、三階が茜さんとガクさんの作戦部屋それから…」
「あ、あのー天夢くん…」
「何ですか?私以外に人はいるの?」
「居ますよガクさんが人で茜さんがぬらりひょんですね」
「へぇー…妖怪なんだね」
「そうですね、でもガクさんもほぼ妖怪ですけどね」
「え?どういうこと?」
「そちらの言い方で説明しますと茜さんとガクさんは
夫婦という奴です、いつもラブラブしてたまに仕事をサボってデートや買い物に出かけてしまいますが…」
妖怪と夫婦って…どんな感じなんだろう?
想像が全くできない…
「よぉ…天夢それに…お!?新しく来てくれたユキナちゃんかい?」
とてもテンションが高いおじさんが私の肩を大きく揺さぶりあまりの力に少し酔いそうになる
「こら、ガクさんそれ以上揺らすとユキナさんが口からキラキラを出してしまいますよガクさんがお酒をたくさん飲んだあとのように…キラキラを」
「キラキラを強調されるとお酒も美味しくなくなるなぁ…」
おじさんは私の肩を揺さぶるのをやめ私がまだ目を回していると何かを飲ませてくれた
「はっ!何この味…とっても甘い!」
「そりゃあそうだ酔い醒ましを飲ませたんだからな」
とっても大きな声で笑っていて私は少しビックリしていると「そろそろ入りましょうか」と天夢くんが耳打ちをしてくれた…