第6話 『黄泉オンライン』 その3・チュートリアルと攻略サイト
ゲーム画面のナビゲーション《次のメイン目的・領主の屋敷へ向かう》の表示に従って、海岸道路から街へと向かい始めた。
藍領地をモデルにしているようなのだが、遠目にも竹領地の街は、現代の建物と今はもう無い昔の建築物が混ざっている風情が窺え、幻想的な街並みが広がっていた。
道路の端々に、炎の塊のようなオブジェクトがふよふよと浮かんでいるのを何体か見掛ける。それらの頭上に《人魂 レベル1》と文字が記されていた。
「ひとたましい?」
「てるやん、多分それはヒトダマって読みますよん! って敵! MMOだコレぇー!!」
「えむ……なんだそれ?」
「ゲームのジャンルのことっす! 大ざっぱに言うと、こういう誰とでもすれ違えるフィールドで戦闘をするのがMMO。これと違って、専用の部屋を立てて――戦闘エリアを作って戦闘する小規模のものがMOと言いますデス」
「へぇ」
「まぁ、昨今は両方の特性を持ったオンラインゲームが多いのですがね。なのでジャンル分けについてMMOかMOで結構論争になったり。ちなみに俺は、MMOの要素が少しでも入っている時点でもうMOではないぞ派閥の人デス!」
「はあ」
電谷の熱い語りについて行けず、輝夜は曖昧に相づちを打った。
「えっと、それでこの人魂、攻撃して倒すものなんだよな?」
「そですね。ちょい戦闘触ってみますかー。しかし、俺達武器装備してないんだよなぁ。初期武器すら無いとは謎仕様なり」
「素手で殴る感じ?」
「うへぇ、俺リアルでモンクな人じゃないので抵抗が! 種族能力の【異空間の小部屋】を使えってことでしょーか」
電谷のキャラクターの種族能力は、
《【異空間の小部屋】敵に一撃当て、次元に逃げて注意を引く。 効果:精神力を2消費して敵視を10%上昇させ、ダメージを15与える》
と説明がついている。攻撃力はあるようだ。
「では行きますっ。とう!」
《人魂 レベル1》にロックオンして、【異空間の小部屋】を使った。ゲーム内の電谷は、ビー玉のような丸くて白い石を人魂に投げる動作をする。すると、人魂に15のダメージが与えられた。当てた電谷は黒い次元の渦に吸い込まれて姿を消す。人魂はその場に残された黒い次元の渦に向かって体当たりの攻撃をし始めた。黒い次元の渦の上には、体力バーと3、2という数字が何度か出て、その体力バーの色が段々と別の色に塗り替えられていった。
「わーっ! てるやんっ、ダメージくらってるから俺! 早く回復して下さる!?」
「ごめん。えっと……っ」
電谷のキャラクターにカーソルを合わせて、種族能力の【回復の水】をどぎまぎしながら使う。喉の渇きを潤す水という説明だったので、本当に戦闘中に使うものなのか半信半疑だった。
(次元の中に入っているやっくんに、どうやって水を飲ませるんだろう?)
ゲーム内の輝夜は、両手のひらの上にコップ一杯分ほどの水を出したかと思うと、次元の渦にその水を投げつける動作をした。次元の渦の体力が12回復する。
「エエェー……」
「いやあ、豪快にぶっかけましたなぁ」
「喉の渇きを潤すって説明だったのにどういうことだよ!?」
納得がいかない。釈然としない輝夜は眉根をぐっと寄せると、隣で電谷がからからと笑った。
「まぁまぁ、てるやん。きっとそのうちヒーラーっぽく見える技を覚えるって」
「そうだろうか……」
「あと、ヒールヘイト気をつけてね。回復でタンクから敵視取ることあるから」
「回復で?」
「うむ。ちなみにアタッカーも攻撃力の高さでタンクからヘイト剥がすことがありますデス。対して体力が減ってない状態で回復をバンバン使われると、タンクもヒーラーから敵のヘイトを剥がせなくなるから、良い案配を見つけて下され」
「何だか難しそうだな」
どうやら種族能力の説明には記載されていないが、全ての能力にヘイト(敵視)の値を増やす効果があるらしい。電谷に「てるやんだって、攻撃してるだけで倒せないとその手段を潰してから敵を倒そうとするっしょ。あとは厄介な奴から倒すとか、敵も同じルーチンみたいなもんなのでっす!」と教えてもらう。
人魂は、電谷の【異空間の小部屋】をもう2回ほど使うと倒せた。電谷曰く、入る経験値が少ないので、何体か倒さないとレベルは上がらないだろうという話だ。なので、道すがら3体ほど倒していく。2人はレベル2に上がった。
そんなことをしているうちに、竹領地の街へと入る。輝夜は幻想的な街並みに心を奪われていたが、電谷の方は人々が歩く雑踏に唖然となっていた。
「NPCの数が尋常じゃないっすね……。マジで現実世界っぽい」
「他のゲームもこんな感じじゃないのか?」
「いやいや、他は全然少ないですよん! 普通、ゲームキャラを配置し過ぎるとサバ落ちしたり、重くて動かせなくなったりしますんで、人数表示制限を設けててその中でやりくりしてますからネ。これはあれかな。少人数の身内しかやらないのが前提だから、プレイヤー側の表示制限無視して自由に配置しているのかね」
電谷は羨望を乗せた溜息を吐く。「これで過疎じゃなければなぁ。もったいなー……」とぼやいていた。
輝夜は空を見上げる。時間の概念があるらしく、ゲームスタート時は夜だったのが朝へと変わっていた。青空をまだらな雲が流れている。しばし、綺麗な空をぼうっと眺めていたいとも思った。
街の中心へと歩いて進み続ける。左上に丸く表示される簡易地図にクエストマークがあり、そこに向かっていた。そのマークの場所が目の前に迫った瞬間、輝夜は目を輝かせる。
今はもう現存しない、水族の城が威風堂々と建っていた。そしてその城の周りの庭園は、白い玉砂利が敷き詰められている桜並木だ。桜が満開に咲き誇っている。季節の概念はさすがに無いらしい。
(機國さんと約束を誓った場所だ――……)
ゲーム内の光景だというのに、感動で胸がいっぱいになった。輝夜はまだ、現実であの約束を交わした古木が桜の花を咲かせる姿を見ていない。
――見たいな。機國さんと一緒に、いつか。
(いつか……? いや、来年の春になったら見られるんだ。その時に機國さんを誘って――)
心の中で気持ちが固まっていくほど、ひんやりとした何かに、その心を硬く凍らされていく心地がした。じわじわと重苦しい何かが足元から這い上がってくる。
それは、叶わないという絶望感――……なんだと思う。分かっているのだ。輝夜は、その日まで藍領地にとどまらない。家を出るつもりでいるのだから。そうなると、輝夜が桜を見る日は来ないだろう。
家を出るなんて無謀な考えを取り止めれば、この絶望感は消えてくれるのだろうか。水族の指示に大人しく従って自宅待機をしていれば、そのうち桜を見られる春を迎えられるし、ずっと家族の傍にだって居られるはずなのだから。
『お前も、月族本家から迎えが来るはずだ。しかも、あの女の動きで、そう先のことにならないと推測する』
電牙葦成の警告が頭の中で響く。彼の言葉を聞いたからこそ、輝夜は今の状態を甘受することに不安を覚え、先が決まったような絶望感に追いかけられている気がする。あれは魔の囁きだったのではないか。
『俺と世界征服をしようじゃないか。この世界の覇権を、今の皇族御三家から奪い取る。それ以外に、俺達には幽閉以外の未来はない』
「世界の、覇権……」
「……てるやん? どったの?」
輝夜は、はっと意識を引き戻す。心配そうに輝夜の顔を覗き込んでいた電谷に、「何でもない」と首を振った。
気を取り直してゲームを再開する。城の四足門の門番らしきNPCにクエストマークが出ていたので話し掛けた。門番の男は褐衣という普段見慣れぬ和服姿で、輝夜を怪訝そうに窺う。
《 「見慣れぬ輩だな。ここは領主様の城、一体何用だ? ……何、闇族の方にこちらに来るように言われたと? しばし待て」 》
門番の男が鈴を鳴らす。すると、潜り戸から別の兵士らしき男が出てきて、門番の男と何事かを話す素振りをすると、四足門を開けさせた。輝夜を城内へと誘う。こんなに簡単に不審者が城内に入れる辺りがゲームだなと、輝夜は苦笑いする。
案内された奥の寝殿の玉座には、輝夜がよく見知った人物が衣冠服で座していた。
「水族族長、透兄のお父さんだ」
「おおっ、水名晴樹族長ではないですかっ!」
水名晴樹は輝夜にとっては親戚のおじさんといった面もあり、ゲーム内でその姿を見ると、何だか気恥ずかしいようなこそばゆい感じがする。電谷の方も、水城家と一緒にしばらく水族本家屋敷で過ごしたことがあるので何度か顔を合わせており、親近感を持っている人物らしい。
「水名晴樹族長って、気さくで取っつきやすい御仁っすよね」
「気さくかなぁ……。俺の中では、直ぐにうちの兄貴を養子にって言ってくる抜け目ない人の印象が強いや」
ゲーム内で対面した晴樹は、どっしりと来訪者に向き合っていた。ゲーム内の輝夜が話し掛けると、ムービーが始まる。
《 「やあ、初めまして。君のことは闇束殿から連絡をいただいていた。確かに、我が領地の領民ではないようだ。一体どこから来たのだろうな」 》
これを聞いた電谷が呻く。
「ぐふぅ……水名晴樹族長までフルボイスぅ……!」
「これ、本当にどうやって作ったんだろう。本人の声にしか聞こえないんだけど」
それどころか、ところどころで脚本を本人が読んでいるような棒読み部分があり、妙に生々しいのである。とても音声加工を駆使して架空のものを本人に似せている風には聞こえない。
「……本人に協力してもらってる?」
「えぇ!? 電須佐由様が、ヤミ様と水名晴樹族長にっすか!? 何か接点ありましたっけ!?」
「そこなんだよなぁ」
電谷の否定に頷きながらも、輝夜は頭の片隅でぼんやりと考えていた。
(でも、この世界には無くても別の世界にはあったりして)
そもそも、冒頭で出てきた女性の姿の闇束霞をどこから持って来たのかという話である。
佐由には多次元世界を渡って未来を知ったり、その別の可能性の世界に関われる力があった。今でこそ輝夜が月族の力でその部分を封じている状態だが、この『黄泉オンライン』を制作当初はその力を使っていたはずである。ひょっとしたら、このゲームはプレイヤー以外の空想上の人物が一切存在しないのではないだろうか。
電谷もその考えに至ったのか、「これ別の意味で世に出してはいけない発禁ゲーなのでは……」とおののいていた。
「要するに佐由さんが知っている、現実にはならなかった別世界の情報が詰まっている凄いゲーム?」
「そうっすね。キャラ作成でも皇族御三家の派閥についての情報満載でしたし。こういう世界が実在した可能性があったとか。――ひょっとして800年前の最後の『皇帝』陛下の宣誓、アレが無かった世界がモデル――なーんて……?」
「え……」
「水族のこの城。史実では宣誓後の領地争いで陥落したそうなんで。あと〝竹領地〟って古代名ですし、〝領主〟って言い方だし、『領王』がいない世界観なのは確実な気が」
ゲームの晴樹は顎に手をやり、聞き入るような仕草をしていた。
《 「道中で不思議な炎の塊を何個も見たと? まさか、霊魂が見えるのか。驚いた、まるでかの神祇官様のようだ……。闇束殿が我が元に向かうよう、おっしゃるわけだな。宜しい。ちょうど皇三の節会がこの領地で開かれる時期。来訪される神祇官様にお目通りが叶うように取り計ろう」 》
そう晴樹が言った瞬間、クエストクリアの文字が出る。そしてシステムメッセージで、《『黄泉オンライン』内の電脳が解放されました。これにより、外部の携帯端末でのゲーム内チャット、掲示板などの利用が可能になります。アプリをダウンロードして使用して下さい》と教えられた。
「おお!」と電谷が弾んだ声を出す。
しかし輝夜は眉間に皺が寄る。晴樹の台詞は学校で習ったことがない単語のオンパレードだ。結局何を言われたのか、いまいち頭に残らなかった。
「話が難しい。何がなんだか」
「ん。えーと、てるやん、神祇官は分かる?」
「ジンギカン?」
「おふ……っ! その、この単語がね〝神祇官〟ダヨ!」
電谷は画面上に表示されているナビゲーション表示の《次のメイン目的・神祇官と面会する》の〝神祇官〟の単語を直接指差して丁寧に輝夜に解説する。
「神祇官ってのは宮廷の位名で、巫のこと。巫女さんって分かるかい? 皇族家お抱えのお祭りや行事を取り仕切る位の御方だったはずデス」
「へぇ、そうなんだ」
「近々この竹領地で、皇族御三家の永久の安寧を祈る儀式のお祭りがあるので、皇族領地から神祇官が来るらしい。俺達プレイヤーはその神祇官と同じように悪霊が見えるようだから、その方に会いなさいって話っすね」
「なるほど」
輝夜はようやく得心がいった。
「結構歴史知識を必要としそうだな。俺、あんまり分かんないと思う」
「俺も神祇官なんてマイナーな地位のやつ、詳しく無いっすよー。皇族史の宮廷職の説明でも、祭りや行事の責任者としか歴史書には書かれてなかったはず。情報がない職デス。でもこのゲームはこれがメインみたいっすね」
(佐由さんにとって、思い入れがある地位なんだろうか)
解放されたという機能、『黄泉オンライン』の電脳を開く。ゲーム内にゲーム世界専用の電脳がちゃんと設置されているなんて純粋に凄いと感嘆した。チャット機能だけではなく、掲示板や攻略サイトまで存在している。そしてそれを制作者の佐由ではなく、プレイヤーが作って管理しているようなのだ。
以前、佐由からは御天日凰十と翡翠領地上位ランカー9名、獣櫛涼柁がログインしているゲームだと言われていたが、輝夜や電谷のように後から関係者を何人か入れていたようである。
電谷が早速掲示板にスレッドを立てた。『電須佐由様、連絡下さい!』というものである。
それから『黄泉オンライン』の攻略サイトも覗いてみる。
攻略サイトは、〝よもぎ〟というプレイヤーが管理人のようだ。管理人プロフィールに、《名前・よもぎ、種族・火族、性別・男、出身・辛夷領地、ひなたぼっこ団所属》とキャラクター情報が記載されていた。
「サイト、今も動いているみたいっすねー。……」
「? どうかした?」
「〝よもぎ〟、〝辛夷領地〟……?」
電谷が管理人プロフィールを食い入るように見つめて眉間に皺を寄せた。かと思うと、がばっと突然立ち上がる。
「てるやん! 俺、にゃんす……いや、引き継ぎの奴に用事が出来たので、今日はここで退散しまっす!」
「あ、うん。仕事頑張って」
「ヘイッ、親分!」
「え」
電谷は謎の掛け声を残し、円形の次元空間を出現させて消えた。1人自室に残された輝夜は、少しぼんやりしながら再び攻略サイトに目を向ける。トップに書かれたQ&Aを何の気なしに読んだ。
《Q.『黄泉オンライン』とは?
A.闇族でもないのに神祇官の素質がある主人公が、コウヨウ様と悪霊退治をする物語のMMO。とどのつまりはコウヨウ様ゲー。
Q.コウヨウ押しが意味不明なんだが?
A.コウヨウ「様」だ。いい加減にしないとブッ飛ばすよ光杜弟。族長指名されなかったのは君の才が皆無だという事実を認めなさい。
Q.光耀様本人は『黄泉オンライン』をご存じなのか?
A.ムービーでボイスが無いのが答え。非常に繊細で神経質な方なので、リアルでゲーム内のような接触はしないこと。運営がボイス収録しないという気の遣い方をしているレベル。
電須佐由様の気の遣い方が斜め上という意見には同意する。》
(「光耀様」……?)
これからゲームを進める上で、重要な登場人物のネタバレを見てしまったようだ。名前から察するに光族のようで、タイトルロゴに添えられてあった光族の七芒星は彼を示したものだったのだろうかと思い当たる。
このゲームは推測通りなら、遙か昔に消え去った皇族御三家の支配している世界が再現されている。そこに深く関わる人物は、どうやら名前を尊称で書かれていて、現実でもかなり偉い立場の重要な人らしい。
(これは俺が知らない――いや、本来知っておくべき世界の知識……なんじゃないだろうか)
輝夜は鞄から新品のノートを取り出すと、ゲームログをたどって、先ほどの晴樹の台詞から分からなかった〝神祇官〟〝皇三の節会〟をメモし、電谷に教えてもらった説明を忘れないうちに書き込んだ。
そして心の奥底に呼び掛ける。直ぐに彼から返答があった。
『主上。いかがなされましたか?』
(『かぐや』はこの〝神祇官〟のこと、もっと詳しく知っているのか?)
『はい。一般領民には祭祀を司る者としてだけ広く知られていますが、立場のある者にとってはそれだけではありません。
神祇官とは、『皇帝』陛下と種族の族長に対して後継の面で最高位の発言力を持つ貴い立場なのです』
輝夜は『かぐや』の言葉に驚いて目を瞠った。
『神祇官には、次代の後継者が分かる特殊な力を持つ者が就任します。『皇帝』の地位すらも、後を継ぐに相応しい者か否かの判断が下せ、適した者の即位を促せます。全ての種族の次期族長を指名する発言力があり、一部の種族の族長などが、表から姿を消したはずの太陽族や宙地原族の皇族家と交流を持ち続けられている理由の1つが、神祇官という繋ぎがあったからかと思われます。現代も頑なに、神祇官に指名される者にしか族長につけずにいる種族もありましょう』
(神祇官ってそんなに偉いんだ……! えっ、今も裏にはちゃんとその地位の人がいるんだよな!?)
姿が見えない『かぐや』が、そっと顔を伏せたような気がした。
『……皇族御三家が統治していた時代でも、戦争はありました。種族間の争い、皇族家同士の諍いも――。戦争が起こる時、必ずと言っていいほど何らかの理由で神祇官が空位の状態でした。神祇官がいない時代は皇族御三家で権力闘争が起こりやすく、世が荒れるのです』
(『かぐや』それって――)
『現在は、かの神祇官様が亡くなられ、いらっしゃらないのではないでしょうか。主上、私達の周りでも自分達の曖昧な目線で判断しているために、族長の跡目で揉め始めていると感じませんか……?』
跡目で揉めていると言われ、輝夜は周りからの声で電脳族族長にならなければならない電谷を連想する。
『かぐや』は一旦言葉を切ると、真剣な声音で告げた。
『幼く、たった1度のこと。主上は覚えていらっしゃらないですが、10年前……御天日凰十『皇帝』陛下がお連れになった今世の神祇官――亡くなられたであろうかの神祇官様に、主上はお会いになったことがございます』




