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第9.5章 幼き約束3<遺言執行>
『待っても来ない。あいつは翡翠で死んだよ。剣とのゲームに負けたんだ』
『お花見するって約束したよ』
『俺もあいつと約束はしたんだ。緊急時に『かぐや』の始末をな。それもとっとと忘れてしまえ』
『ツキちゃんと、待つ……』
『…………』
『きっと……帰ってくるって言ってたよ……』
『……金平糖』
『え……』
『制限時間内に、この袋の中の金平糖を全部食べ切れたら会わせてやる。でも食べられなかったら、素直に言うことを聞け』
『本当!?』
『……仮にも俺はあいつの義弟だ、疑うな』
『佐由さん! 僕、がんばるっ』
『お前にその量は無理だろうがな』
『絶対だよっ、約束!』
『お前こそ約束を破るな』
『約束だよ。凰十さんに、もう1度会わせてね』
『もう忘れろ。御天日凰十『皇帝』なんか――……』




