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非日常からはじまる日常  作者: 櫻木 あお
第1章 ぼくが女の子に!?
7/17

外堀埋められてる……

と、いうわけで

女の子になった理由はわかったけど……


「で?これはなんですか?」


目の前には高校の入学パンフレットが広げておいてある

そしてなぜか一緒にあるぼく、高城槙の転入届


「何って、高校のパンフだけど?」


姉さんがあっけらからんと言った

姉さんめ、そんな分かりきっている事をぼくが聞くと思ったのか、いや絶対あの顔は分かっていてわざと言ったな

もう机バンバンだよ!


「これ、バリバリ女子高じゃないですか!しかも転校って!」


「問題ないだろ?」


「どこが?!ぼくおと、こじゃないな、もう……」


くっ!なんてこった、今のぼくなら通えちゃうじゃないか

でも、もう外堀埋められてるから逃げ道がないし

姉さんの手のひらの上で踊らされているような気がして癪だけど、しかたない、のかな?

いやいや、でも女子高だよ?女子生徒しかいないんだよ?男子がいないんだよ?


「でもさ、今までの学校行くにしても『女の子になりました』って行くのか?それに槙が狼に襲われたらどうするんだ!?槙のはじめてを奪うのは私だよ!!――ゴホン、そんなやつらから守るためにはやはり女子高だ。それに私と桜が要るほうが気が楽だろ。なれない女の子生活もフォローできるし」


うん、確かに姉さんの言っていることは正しいと思う

下心が入ってたけど

あと、はじめてとか姉さんにあげる気はさらさらないし、そもそも狼って姉さんみたいな人のことを言うんじゃないかと


「……もう、分かった、分かりました。転校すればいいんでしょ、その代わりちゃんとぼくのことフォローしてださいよ?」


「大船に乗ったつもりで、この響花お姉ちゃんにどどーんと任せなさい」


「私も私も!槙お姉ちゃんをバッチリフォローしてみせるよ!」


「うん、二人ともよろしく、ね」


もう、「槙お姉ちゃん」と呼ばせないようにするのをあきらめた

桜は変なところで頑固だからたぶん変えてくれない

あ、これ双子の勘です


「ふふふ、これで話はまとまったわね。じゃあ女の子になった記念に今日はパーティーでもしましょうか」


「まあ、おばあちゃんが言うなら」


「しよう!しようよ!何せ槙お姉ちゃんの誕生日みたいなもんだし、ねえ、響花お姉ちゃんもそう思うでしょ?」


「おー、やるからには盛大にやらねば……!」


何か姉さんがパーティー中に何かやらかしてきそうだなあ

よし、注意しておこう。注意一秒怪我一生ってね


「それに、女の子になっただから色々とそろえなくちゃいけないものもあるでしょう?」


おばあちゃんがポンと手をたたいて爆弾を投下してくる

いや、悪気はないのはわかるんだけど……

姉さんと桜がニヤニヤしてて、もうやだ

今日は本当に本当に、大変な一日だ……

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