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非日常からはじまる日常  作者: 櫻木 あお
第1章 ぼくが女の子に!?
4/17

本題に入るその前に

「と、いうわけで」


「どいうわけで?」


あれからお昼を作ることになり、桜とぼくで作ることになった

おばあちゃんは何か姉さんにやってもらいたいことがあるらしく、今は二階の部屋に行っている

とりあえず何を作ろうかと思ったところで、さっきの桜のセリフだ

思わず首をかしげて聞き返してしまった


「生存戦略、しましょうか」


「だまらっしゃい」


桜にツッコミを入れて、今ある食材を確認する

うーん、冷ごはんもあるしチャーハンかな

フライパンに油を引いて火にかけ、卵を落とし、熱で固まる前に卵を溶く


「おー、チャーハンだね!じゃあ私は付け合せにスープでも作ろうかな」


途中で桜が覗き込んで、うんうんとうなずきながらスープを作り始めた


「じゃあ、そっちはよろしくね」


「この桜ちゃんにまかせなさい」


今のぼくよりも豊満な胸を張って子供みたいに「えっへん」とか言ってる

……べ、べつに自分より胸あって悔しいとか、なんで双子なのに違うんだとか全然、これっぽちも思ってないよ!?

そうだ、ぼくは男いや今は女だけど元は男なんだ。

胸なんて…胸なんて…


「卵、焦げるよ?」


桜に言われて現実に戻される


「はっ!」


今は料理中なんだ、料理は時間が命。考えるのは後でも出来る

今はこちらに集中だ

冷ごはんを投入し、少し炒めたらパラパラ感を出すためにマヨネーズを投入す、さらに炒めていく

最後にねぎを刻んで入れて、塩コショウで味付けして完成だ

お皿を人数分出して盛り付けていく

我ながらよく出来たと思う


「よっし、できた」


ちょうど桜のほうも完成したらしい

スープも盛り付け、ダイニングテーブルの上に配膳する

配膳も終わり二人を呼びにいこうかと思っていたら、姉さんが車椅子に乗ったおばあちゃんを押して、一階に戻ってきた


「あらあらおいしそうね」


「お姉さんはおなかすいちゃったよー」


「はいはい、ちゃんと手を洗ってきてくださいね」


「槙お姉ちゃん、お母さんみたいだね?」


桜はクスッと笑いながら、指摘されてから気がついて凹んだ

凹んでいてもおなかはすくので、お昼を食べた

食べていて気がついたが、以前より一口に入りきる量が少なくなったし、半分程度食べたらもうおなかいっぱいになった

この体はかなり低燃費らしい。残ったのは姉さんにあげた


☆★☆★☆★


「さて、やっと本題だね」


昼食を食べ終わり、食器類の洗い物も片付けてリビングに戻ってきた


「単刀直入に聞くけど、どうしてぼくが急に女の子になったの?」


ぼくが質問すると、姉さんと桜も姿勢を正しておばあちゃんの言葉に耳を傾けた


「ふふふ、どこから話したらいいかしらね……そうだわ、先にどうして槙が女の子になることを知っていたか、と言う事から話しましょうか」

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