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非日常からはじまる日常  作者: 櫻木 あお
第1章 ぼくが女の子に!?
14/17

女の子初日、終了

「えへへー、お姉ちゃんとお風呂入るのって小学生ぶりだよねぇ」


「そうだっけ?というか広いんだからもうちょっとそっち行ってよ」


「えー?いーじゃん、私はおねーちゃんとくっつきたいの」


あれから体を洗い終わり、姉さんは脱衣所に放り出し、二人で湯船に浸かった

ぼくはもちろん色々なところが見えちゃって恥ずかしいので、桜に背を向けて入っているところに桜が擦り寄ってくる

なんかお風呂に入ってからやけにボディータッチが多いような気がする

これが裸の付き合いって奴なのかなぁ

あ、ちなみにお風呂で頭を強打した姉さんは脱衣所に放り出したあと、桜が姉さんを壁によりかかるようにして「コ○ンに時計型麻酔銃で打たれた小○郎」なんて言いながら遊んでいた

あとで風邪引かなきゃ良いけど……

まあ、姉さんはどうでもいいかそれより――


「うううっ、もう、くっついてないで離れてよぉ」


「ああー、おねーちゃんは可愛いなー、ふにふに」


「人の胸を揉むのやめなさい!」


さすがあの姉の妹だ。この姉にしてこの妹ありってことだ

もちろんほめ言葉じゃない


「えー、こんなぐらい女の子同士なら普通だよー?」


「エスパー!?」


「おねーちゃんの考えてることなら分かるよ。だって双子だもん」


「その理屈だとぼくも桜の考えてることが分からないとなんだけど。あとぼくにとって普通じゃないし、精神衛生上よろしくないから揉まないでください。あと前かくして!」


「えー、女の子同士だから大丈夫だよ」と返されるのは分かりきっていたが言わずにはいられない

たとえハードが女の子でも中身ソフトが男なのだから、もうちょっとこう気を使ってほしい

体も温まったので湯船から立ち上がると「私もそろそろ出ようかな」という桜と一緒にお風呂から上がり、バスタオルで水気をふき取る

脱衣所から不穏ふおんな声がしたので行って見ると、洗濯の終わったぼくがはいたパンツを姉さんがかぶっていた

とりあえず四の五の言わず姉さんを顔からパンツを脱がせ、浴槽に頭からぶち込んでおいた

鼻息荒く、パンツをかぶっていた姉さんは見たぼくと桜は真剣に姉妹のえんを切ることを考えた

閑話休題

とりあえず着替えて、髪の毛をドライヤーで乾かす

長い髪なので、乾かすのに一苦労だ

それから、桜の部屋に移動して、桜のベットの隣にひとつ布団を引く。

「布団なんて引かないで私とベットで一緒に寝ようよ」といわれたが遠慮した

その後、歯を磨いて電気を消し、布団に入るとすぐに眠気が襲ってきて、そのまま眠気に身をゆだねた

こうして、ぼくの長い女の子初日がようやく終了した


☆★☆★☆★


桜が「コ○ンに時計型麻酔銃で打たれた小○郎」と響花であそんでいたとき

実は響花は目が覚めていたが、いささかタイミングが悪かったので槙と桜がお風呂場に戻るまで気絶しているフリをしてやりすごした

そして寝たフリをしてるときに気がついてしまった

洗濯されたとはいえ数刻前まで槙が身に着けていたパンツに違いはない

そしてこれは私が用意したもの

ならば私が持っていても何もおかしいことはない!

持っているだけ、などという愚考ぐこうは犯さない

パンツはかぶるものというのは私の、いや!世界の常識だ!!(←違います)

パンツを自分の頭に持っていく

緊張で息苦しくなってきた

ハァハァと言う息苦しさを飲み込み一気に頭に装着する


「うへへへへへへへ!お花畑やー!!天国や!!!」


おっといけない、大きな声を出すと中にいる二人に見つかってしまう

気付かれていないかと風呂場の方を見やるとすでに槙と桜が立っていた

そして言い訳する時間もなく、かぶっていたパンツを無言で脱がされて、顔面から浴槽に突っ込まれた



よい子は真似しないでね

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