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非日常からはじまる日常  作者: 櫻木 あお
第1章 ぼくが女の子に!?
11/17

姉さんには要注意

「にーく、にーくまだまだにーく、お次もにーく」


「姉さん、そんなに要りませんよ!?お肉ばっかりじゃバランス悪いじゃないですか、ひとつでいいです」


「えー」


「そんなにお肉ばっかり食べてると、太りますよ?」


「あと、肌が荒れたりするよね」


「……バランスって大切だよね」


桜からの追い討ちもあり、肉ばかりをカートに入れる姉さんの迎撃に成功した

食品のところに来てから姉さんが自分の好きなものばかりカゴに入れて、来るので困る

まったく、小学生じゃないんだから…

おばあちゃんは「仲がいいわねぇ」とニコニコしながら桜に車椅子を押してもらっている

姉さんに付き合っていると日が暮れてしまうので、さっさとレジで会計を済ませて店の外に出ると本当に日が暮れ始めていた

なんか今日はすごい長い一日のような気がするのはきっと、いや、絶対に気のせいじゃあないだろう


「よし、家に帰るまでが買い物だぞ!」


「そんな家に帰るまでが遠足みたいなこと言われても」


「家に帰ったら一緒に料理しようね槙おねーちゃんっ!」


「…そうだね」


あれ?今日のパーティーの主役ってぼくじゃなかった?なんて思っても言えないので、肯定しておいた


そのあと、家に戻ってホットプレートで鉄板焼きにした。

相変わらず姉さんは肉ばかり食べようとするので、姉さんの皿には肉を置いてそれを隠すように野菜を山にして盛りつけてあげたら、涙を流しながら「おいしいです」と言ってた。

あれじゃあまるでぼくがいじめてるみたいじゃないか

食べ終わった後、一休みしたあと、片づけする

そして、いよいよ来てしまった……

おそらく本日最後の難関、そうお風呂だ

おばあちゃんの家のお風呂は広めに作ってあるので二人ぐらいなら余裕で入れる

つまり、こんな機会であの姉さんが黙っている理由わけがない


「槙ぃー、一緒にお風呂入ろうぜー、槙のカ・ラ・ダの隅々まできれいにしちゃうぜぇー」


と、こんな感じで来るのだ。

まあ、ワンパターンなので来るだろうなとは思ってたけど


「お断りします。どうせ変なことしようとか考えてるのが見え見えなんですよ」


「そ、そそ、そんなこと考えてないよ?ちょっとパイタッチしようとか、おしりを撫で回そうとか全然考えてないよ!?」


「やっぱり考えてるじゃないですか、まあどっちにしても姉さんとは入りません」


「な、なん、だと……!」


「先にお風呂入るねー」とおばあちゃんに声をかけ、「一緒にお風呂はいろー」と桜に声をかけた。

ちなみに姉さんはそのあとソファーに座ったまま沈んでいた。

でも、これぐらいであきらめるような姉さんじゃないから警戒はしておかないと

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