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「秋元編集長のスクープ事件簿」  作者: 秋山 そら
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タヌキの事件解決後+エピローグ

しばらくして、藤堂が呼んでいた警察が登場し事態は収束した。


「では、シロさんはその土偶を作るためにここに監禁されていたのですねぇ」


「はいっ、ほんとに怖かったわ」


刑事がシロに事情を聴いている。そのとき、他の鑑識が慌ただしい船の上で大声を挙げて刑事を呼んでいる。


「先輩、爆弾らしきものを発見しました」


「なんだと、今行く。では、詳しいことはまた後でお聞きします」


真昼は、シロの様子が気になり話を終えた彼女に話し掛けた。


「大丈夫ですか」


「えぇ、大丈夫や。汗はいっぱい掻いたけど」


真昼は、シロの様子に安堵した。一息つくとある疑問を思い出した。


「帝に、なんか鍵を作らされたのですよねぇ。目的はなんだったのですかねぇ」


「あぁ、なんか変なおじいさんがいてお宝を集めた蔵の鍵が土偶らしくて、それで鍵を作れって」


「土偶が鍵ですか。なんか帝の計画通りに進んでしまった感がありますよねぇ」


シロは、少し笑った。


「何か」


「いや、帝に渡したあの土偶はたぶん役に立たないと思うねん」


「えっ」


「パッと見は完全なんやけどなぁ、実はあれ焼いたら相当小さくなるんよ。帝は図面の大きさと比べていたから気が付かなかったけど。あれを実際焼いたら相当小さくなるから、鍵としては使えないと思う」


「マジですか」


真昼は、驚いて声を大きくした。


シロは、茶目っ気がある笑みで返した。


「マジヤッ」


その後、港で警察の事情聴取を終えた。秋元と真昼、シロは三人で帰ることにした。

秋元は、一安心して腹が減ったと言うとバックからお菓子を取り出して黙々と食べ歩きをしている。


「そういえば、シロさんなんで土偶を作り始めたのですか」


真昼が何気なく質問をした。すると、シロはそっぽを向き頬を膨らませながら答えた。


「ボン、キュッ、ボンだから」


真昼は、思わずシロの胸元を見た。そこには何もなかった。


「………」




エピローグ


 数日後、盗難事件はわが社の独占スクープとして発売され売り上げはいつもの二倍となった。しかし、編集長は会社の机で浮かばない顔をしてその記事に目を通していた。


「まさか、慶子ちゃんがあんなことをするとは」


「慶子さんが怪盗の味方だなんて誰も思いませんよね。ましてや、盗まれる側の

美術館の娘ですからね」


「慶子ちゃんは、昔からお父さんの影響で美出品が大好きな子だった。だから、作品は一つ一つ職人やアーティストの魂が入っているって、よく言っていたのにねぇ」


 秋元は、ポッと椅子から飛び降りると真昼の前に歩いてきた。


「それは、そうと真昼君。カメラ代はいいのだけどねぇ。君が帝君に向かって僕を投げ飛ばした事実は変わりないのだけど」


秋元は、ヤクザのように睨みを利かせて真昼を睨んでいる。

真昼は、その睨みに一歩後ろに下がった。


「すっ、すみません。でも、おかげでシロさんは無事でしたし、事件は無事解決して警察から感謝上も貰えましたよ。それにスクープ取れましたから」


「僕が言いたいのは、仮にも編集長だよ。しかも、タヌキを投げ飛ばすとか現代社会の動物保護法的にどうなのねぇ。真昼君」


「すいません」


真昼は、ドアを開けるとカメラ片手に飛び出した。


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