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Nederlaag~敗北~

「仕方ない、我自ら戦場に参るとするか!」

俺は次々と襲いかかってくる敵兵を倒していく。

辺りの敵兵を倒しながら前に進んでいくうちに少し広いところに出た。

そこは木々に囲まれた広場で袋叩きにするにはもってこいの場所であるため、慎重に一歩ずつ中に入る。

広場の中に5歩目を踏み入れたところで正面のほうの木々がガサガサと揺れた。

俺は思わず身構えをする。揺れた木々のあいだから何者かが出てくる。

その者は漆黒(しっこく)の馬に乗っていて、全身も漆黒の鎧を身に(まと)っていて、右手にランスを携えている。

「ほう。見ない顔だな、貴様は何者だ」

鎧の者が馬から降りて俺に問いかける。

「相手を名乗らせる時はまず自分から名乗れ」

と、(ひる)むことなく言い返す。

「これは失礼した。我はグラディアスの将軍クリス=アエクオンである。我は答えたぞ、貴様の名は?」と、凛々しく答え問いなおす。

「俺は高村悠都だ」と答える

「悠都か、良い名だ、悠都は何故戦っているのだ?」

クリスは俺の名前を褒めつつ聞いてくる。

「よそ者の俺を温かく迎えてくれたエルステッドを守りたいからだ。」

「恩返し…か、ならばこの私を倒してみよ!」と、言い放ち攻撃をしかけてくる。

俺はとっさにその攻撃を避けて間合いを取る。

クリスが攻撃を仕掛け俺が攻撃を払い、俺が攻撃を仕掛けクリスが払う。これを何度も繰り返す。

「これじゃキリがないな、あまりこの手は使いたくなかったんだけどな」と、ボソッとつぶやき再び構える。

両者が間合いを取って静止する。

この静寂を破ったのは2人が踏み出した音だった。

ともに間合をほぼ同じスピードで縮める。

先に攻撃が届いたのは悠都の剣だった。

剣の尖端がクリスの喉元から(かぶと)に向けて振り上げてすかさず体当たりを入れる。

その攻撃でクリスは4〜5mくらい後ろに飛ばされ兜も割れていた。

割れた兜から長い金髪が垂れていた。

「お、女!?」

思わず 驚いて声が出てしまう。

「我の兜を破るとはなかなかやるな、ならば我も少々本気を出すとするか!」と立ち上がり言い放つ。

「深緑に満たされし木霊(こだま)達よ、今一刻(ひととき)力を与えたまえ!」

クリスが詠唱を終えたのと同時にクリスの足元に魔法陣らしきものが出ているのをみた俺は剣を胸の前に盾にするように防御の体勢をとろうとしたが

「遅い」

俺とクリスとの間は10m以上あったはずだったのに一瞬でクリスは俺の懐に潜り込んでいる。

俺は急いで身構えるがもう遅く、クリスが横に振ったランスが右脇腹を捉えていた。

そのまま振り飛ばされた俺は木の幹に強く背中を打ちつけた。

「高村悠都…か、覚えておこう」

そのクリスが放った言葉を聞こえたのを最後に俺の意識は闇に堕ちていった。

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