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シーン3:世界修正核、沈黙後の再起動
――内部処理記録
介入再開。
沈黙フェーズ、終了。
過去ログ、読み込み。
・断罪イベント:未発生
・因果平坦化:観測済
・観測不能事象:存在
警告:
履歴が単一解を示さない。
因果集中アルゴリズム、起動。
……起動。
……再起動。
……並列起動。
競合、発生。
同一事象に対し、
複数の補正パターンが生成される。
優先度評価、開始。
・最適解A:成立
・最適解B:成立
・最適解C:成立
優先度差、算出不能。
再評価。
単一解、未選択。
判定。
「補正再開」
「だが、最適解が複数存在」
強制収束、検討。
条件:
・強制力不足
・対象抵抗なし
・世界安定度、許容範囲内
却下。
結論。
世界は、
一つに戻れない。
それは、
失敗ではない。
沈黙のあいだに、
複数の可能性が“等価”になった。
世界修正核は、
選ばない。
選べないのではない。
選ばない方が、
矛盾が少ないと判断した。
再起動は、
完了した。
ただし――
出力は、
一本ではない。
世界は、
同時に、
いくつもの方向へ
進み始める。




