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子供の呟き
静寂に満ちていた空間に、突如として大きな音が響き出した。
何かが勢いよく崩壊する音だ。
それを耳にした子供は、伏せていた目を静かに開いた。
「……死んだか。」
そっと呟いた口元が、にやりと不気味な笑みの形を象る。
「かなり楽に殺してやったんだから、感謝してよね。任務遂行中に死んだんだから、君も本望ってもんでしょ?」
答える者はいない。
子供はくすりと笑い声を漏らし、肩をすくめた。
「さ、ここも壊れちゃうね。僕も早く戻らなきゃ。でもその前に、カスが残らないくらいにここを掃除していかなきゃね。」
崩壊の音の中、子供の姿が一瞬で消えた。




