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降り立つ影
その公園は、人々に忘れ去られたような場所だった。
敷地は狭く、遊具も少なく、子供を惹きつけるような他の特徴もない。
公園周辺には小さい工場やビルばかりが立ち並んでいて、公園の存在感はそれらに掻き消されてしまっていた。
ろくに手入れもされていない公園は雑草が伸び放題で、遊具は錆びついて動きそうにない。
そんな荒地のような公園に、ふいにぐるりと風が渦巻いた。
風は公園の中心に集まり、次第に光を帯び始まる。
ふわり、と。
そこに降り立つ影が一つ。
―――必ず、ここにいるはずだ。
にやり、と。
彼は夜空を見上げて笑った。




