漫才 ライアー
ボケ「俺たぶん今日で漫才辞める事になると思うわ」
ツッコミ「え!? まだ始まって何秒も経ってないのに、急に!?」
ボケ「この前一緒に宝くじ買いに行ったやん?」
ツッコミ「あぁ、行った」
ボケ「俺な・・当たってもうてん」
ツッコミ「は? な・・なんぼ?」
ボケ「1等!5000万」
ツッコミ「マジで?! あの宝くじ?」
ボケ「おぅ、結構入って来るからな、あれでお店でもしようか思って」
ツッコミ「いや・・でも・・」
ボケ「ウソやけどなw」
ツッコミ「は? え?」
ボケ「それよりな、さっきトイレから真っすぐ舞台に来たやろ?」
ツッコミ「え?あ、あぁ・・」
ボケ「お前のスマホずっと鳴っててな、お前のオカンからやったわ メールもバンバン来とったし」
ツッコミ「な、なんやろ?」
ボケ「ずっと鳴ってるから俺が出てみたんやけど、お前のオカンめっちゃ慌ててたわ 父ちゃんがどうのとか・・」
ツッコミ「待って! 何で今それを言うん? 気になって漫才できんやんか!」
ボケ「ウソやけどなw」
ツッコミ「・・・始まっていきなり連続でウソウソって!」
ボケ「あれ? ホンマの事言った方がええんか?」
ツッコミ「当たり前やろ! それよりも漫才や!」
ボケ「せやなw・・・あ・・」
ツッコミ「何や? どないしたん?」
ボケ「ネタ飛んでもうた・・・」
ツッコミ「おま・・何言って・・」
ボケ「ウソやけどなw」
ツッコミ「ホンマええ加減にせぇよ!」
ボケ「大丈夫大丈夫wwもうウソとか言わんからw」
ツッコミ「頼むでマジに ちゃんとやってな!」
ボケ「ウソやけどなw」
ツッコミ「何回ウソウソ言うねん!」
ボケ「今で8回目やで」
ツッコミ「数えてんの?」
ボケ「ウソやけどなw」
ツッコミ「は~~~」目頭を押さえて溜息をつく
ボケ、ツッコミの顔を横からマジマジと伺いながら「え?あれっ?」
ツッコミ不機嫌そうに「ん?何?」
ボケ「お前、ちょっと手どけてみ?」
ツッコミ不機嫌なまま「何よ?」手をどけてボケに顔を向ける
ボケ指を指しながら「顔に何つけて舞台に出てんのよ?w ちょっと取ってやるからこっち来てみ?」
ツッコミ警戒しながらも歩み寄ってボケに顔を出す「トイレからそのまま慌てて来たからな・・何がついてんの?」
ボケ「ちょ、目瞑って」
ツッコミ目を閉じる
ボケ両手の親指をツッコミの鼻の穴に入れ「オッケーw」
ツッコミ目を瞑ったまま「これは何やろな? 呼吸しにくいんやけど・・・ってエエ加減にせい!」両手でボケの手を払う
ボケ「ウソやけどなw」
ツッコミ「何のウソや?!」
ボケ「そう言えば、実はさっきから言おう言おうと思ってたんやけどな」
ツッコミ「どうせウソやろ!」
ボケ「ジブン、ズボンのファスナーさっきからずっと全開やで」
ツッコミ「何やここにきてまたしょうもないウソ・・」念のためにズボンを見る「!!!ホンマやないか!!」
ボケ「ウソウソw」
ツッコミ「ホンマやって! もうエエわ」