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3ヵ月ぶりに煙草を吸った

作者: 白子うに

両親とは、少なくとも今は解かりあえる気がしない。


むしろ消費した時間に比例してどんどん離れていく感じだ。


もしかしたら


それでいいのかもしれない。


きっと、他人より成長が遅いからこの歳でこんなことになっているのだろう。


でも。


例え、これが普通という枠の範囲内であるとしても、やっぱり親を嫌いになるのは心が痛すぎる。


きっと、もうあの人たちは、これからもより一層俺から遠ざかっていくだろうし、俺もきっと離れていく。


それはとても悲しいことで。でも、必然とも言えるべきことで。


人をあんな風に変えてしまうこの世界を、俺は許すことはできない。


だが、今は未だ。


甘い檻の中から見てる世界だ。


いつか檻から出たときに俺も変わってしまうのか


未だ見ぬ世界は、純粋な残酷さで満ちているだろう。


俺はそれに耐えられるのか?人でいられるのか?


今の俺には悩む資格すらない。


世界に満ちる残酷とそれに付随する憎しみや哀しみ、その他諸々の痛みに同調して、俺の黒い部分がガン細胞のように変化し、魂を、身体を蝕んで、いつか醜く朽ち果てていく・・・


それでも信じられる何かを


俺に克つ為の正義を  


安全な、だが緩やかに、確実に崩れていく日常の刹那で、無意味に想いを巡らせることを・・・


臆病な抵抗を!!



許されるまま、流れていく命なんだ。


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