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狂わせ女子

うんと小さい頃から私の発する言葉はみんなが会話として求めているものとは的はずれで、初めはみんな笑って許してくれていたけど時間が経つにつれてみんなから笑顔が消えてゆき、最終的には私が会話に入ることを嫌がるようになっていった。
一方、大人は私の知識を褒めてくれる人が多くて、彼らの方がスムーズに会話出来た。
だから、当然同年代より年上と交流することが多くなり、居場所を年上に見いだした私はもちろん同い年の友達なんて出来る訳はなく学校では一人で本を読むことが多かった。

地味で面白くない奴

クラスのみんなにそう思われているのは薄々感づいていたけど、子供だと見下している人たちにどう思われようが関係なかった。
そして、ひねくれたままの私は、それなりの偏差値の高校に進学した。



これから毎日通う教室に足を踏み入れると、中学で見たクラス替えの時のようにみんな必死で友達作りをしていた。
友達なんていらないと開き直っている私の目にはその光景は滑稽に見える。
みんな友達ができないと死んじゃいそうって感じ。
そう客観的に評価し、自分の席に着くと突然肩をポンっと叩かれた。

「おはよう、お隣さん。
これからよろしくね。」

視線の先には頬杖をつくおそらくリア充。
同年代に声をかけられるなんて久しぶりの私は一瞬たじろいだが、なんとかどうもと声を発することができた。

「クールだねー。
名前訊いていい?
あ、因みにあたしは一紀いつき
遠矢 一紀。」

「丹波です。」

「下の名前は?」

名字を教えるだけで会話を終わらせる予定を狂わせ、彼女は微かに微笑みながら訊ねる。

「・・・清美です。」

「清美ね、オーケー。
呼び捨てで呼ばせてもらうから、そっちも一紀って呼んで。」

私で無くともこの土足のお客様には引くだろうなと頭の隅で評価しながら数ヶ月後には会話をしていないだろう女子に分かりましたと答えた。
そう、会話をしていない予定だったけど・・・

「清美―、また本読んでんの?」

「・・・・・・」

「何読んでるのー?」

「・・・・・・」

「わかった!
官能小説だ!!」

「違うから!!」

予定もペースも狂わせられっぱなしになっていた。
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